あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

朝日「フランスを見習え」

2018年09月07日 00時56分59秒 | 政治(安倍政権)
 99.99%、得るところのないくだらない記事だとわかっていても、見つければ必ず通読する記事がある。
 それが、以下のような記事。

【アエラ】日本も見習うべきフランスの高齢者の孤立対策「モナリザ」とは?
https://dot.asahi.com/aera/2018083100051.html

 やれドイツを見習えだの、フランスを見習えだの、オーストラリアを見習えだのの記事を見ると、はっきり言って「やれやれまたか」と思ってしまう。

 それでも、俺はこの手の記事を見つけると最後まで読む。
 ブログエントリの肥やしにする為?いや、違う。

 俺自身が、日本の各種社会政策に満足していないからだ。
 でも、日本の社会政策はもともとすごい。特に国民皆保険制度がすごい。それについて語るのは今日の主旨ではないので置いておくが、まあ皆さん、様々な不満はあるだろうけれど。諸外国と比較してもすごいと思うのである。
 そんな比較的すごい日本の各種社会制度(国民皆保険制度だけでなく)だけれど。不満があるのだ。
 別に、贅沢な悩みではないと思う。だってそれは、単なる不公平だからだ。少しでも公平であった方がいい。
 無論、完全な公平になんてできるわけがないから、政府には不公平ならば不公平なりの、きちんと納得できる理由付けをしてほしいのである。

 そこができてないと思う。だから納得できない。不満なのだ。
 だから、俺は模倣できるところがあるならば、どこの国の事例であろうとも、模倣したいのである。
 日本人は昔からそうだったと思う。良い物があれば積極的に取り入れてきた国なのである。ここ十数年、日本は「魔改造の国」と言われてきた。その通りだ。

 だからこそ、俺は「日本は××国の××を見習うべきだ」との論調はきちんと読む。だってそれは、見習いたいんだもの。

 それで、読んでみると、ほぼ常に落胆するのである。

 ちなみに今回のネタは、

2003年8月──。フランスは猛暑に見舞われ、1万5千人の死者が出るという大惨事になった。犠牲者の約8割は75歳以上の高齢者。(中略)「死の原因は、日本なら自然現象の問題として片づけられたでしょうが、フランスでは、猛暑でも高齢の問題でもなく、孤立が根本にあるとし、政治の責任が言われ、フランス全土で孤立問題に取り組む大きな契機になりました」

 とまあ、こんな書き出しで始まった。ちなみに。「日本なら自然現象として片付けられる(ドヤア)」とか決めつけているが、今年の猛暑で死人が出そうになっていた学校に、早急にクーラーを導入する方針が政治主導で進んだりしている事について、著者はどうやら何も知らんらしい、無知は恥ずかしいなと思った。

【産経】猛暑受け学校のクーラー設置支援へ 菅義偉官房長官「早急に」
https://www.sankei.com/politics/news/180723/plt1807230033-n1.html

 ちなみに。日本は熱中病死はここ10年で年平均1000人を切っている。10万人あたり、80人未満になる。無論、増加傾向にあるものの、記録的酷暑であった今年であっても2000人は行かないのではなかろうか。
 一方、2003年の事例で言うならフランスは15000人。10万人あたり2000人を超え、6690万人の人口で考えるならば、熱中症死はなんと数%に登る(対して日本は0.0008%未満)のである。それは政治責任を迫られて当然であろう。

 まあ、そんな著者の無知は些末な事である。日本がフランスに、見習うべき点はどこだ。俺はとりあえず読み進める。

高齢者の孤立支援の全国本部として14年に結成したのが「モナリザ」だ。(略)
「活動の内容を踏まえて訳せば<高齢者の社会的孤立と闘う国民連帯>。市民が地域のNPO、市民団体、地方自治体、専門家とつながり、自宅訪問、買い物の介助など、国民全体で高齢者の孤立を防ぐ取り組みです」

 このへんが、どうやら本題だ。

昨今、日本では高齢者の孤独死などが問題になっている。
「高齢者の孤立問題は、西欧より日本のほうが深刻です。国の解決方策が求められていますが、国民ももっと関心を持つことが必要ではないでしょうか」

 ああ。やっぱりゲンナリである。日本も、もっとNPO法人が力を持つべきだというのである。
 そりゃまあ、政治が役に立たず、どうしようもないならば、この手の民間が立ち上がり、素晴らしい働きをするのはアリである。つーかね、年間万人超えの熱中症死を出すような無能政府(フランスの事な)なら、民間人が「俺らにも何かできる事があるはずだ!」と立ち上がり、やれる事はあるだろうよ。

 東日本大震災の時、野党であった自民党が被災者支援で大車輪で活躍できたのと同じ。アレは、民主党政府が無能だからこそ、できた技なのである。

 と、言うより日本のNPOがそこまで力を持ってしまうと、何をやられるかわかったものではない。無論、素晴らしい働きをしているNPOというものは存在しているのだろうが、今ある日本のNPOのイメージは、ヒューマン・ライツ・ウォッチのような人権NGOに代表される、胡散臭い反日組織の隠れ蓑である。

 フランスのモナリザを見習って、こんな連中の勢力が増せば、日本人は不幸になる可能性は高いだろう。少なくとも「素晴らしい提案だ。ぜひそうせねば」みたいな気持ちにはなれないし、それをしたからと言って、孤独死する独居老人が減るとはとても思えない。 それならば、独居老人を現在日本でサポートしているNGOの意見をボトムアップで汲み上げ紹介し、今困っている事を周知する方が、俺はよほどメディアとして健全だと思う。

 海外の素晴らしい事例を紹介するのは、具体的に模倣でき、成功する未来の可能性が見えるからだろう?なにいってんのこの記事。あーあ。

 でも、それでも俺は、無駄だとわかっててもこの手の記事を最後まで通読するのがやめられないのである。胡散臭え。まずは少なくとも消臭するようにしろよ日本型リベラル!すべてはそこからじゃ。

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