あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

神聖なる労働

2012年01月27日 01時38分01秒 | 経済
【BLOGOS】新聞は軽減税率にすべきだと思う?
http://blogos.com/discussion/2012-01-25/reduced_tax_rate/

読売新聞グループ本社の渡邉恒雄会長が25日、読売出版広告賞贈呈式で、新聞ほか書籍・雑誌など紙媒体に対しては、非課税もしくは軽減税率の適用とすべきだとの主張を行いました。




 こいつの生き様の方向性はいつもはっきりしてて、面白いなぁと思う。
 今回、こやつは要するに

「消費税増税に世論誘導したるさけぇ、俺らを特別扱いせぇや」

 という恫喝を行っているのだ。当然、この主張を飲まねば、政府はマスコミに叩かれる方針になるわけで、言わば踏み絵だ。これほど恐ろしい踏み絵はないな。

「財務省は、以前から消費税アップ後、その抜け道を作って特定団体に利便をはかり、天下り先を確保する」

…とかいう話が実しやかに流れていたワケだが、その通りの展開になってきたなぁ。

 こいつとワンセットで思い出すのは、住友化学、経団連の米倉弘昌会長。
 こいつも常軌を逸した売国奴で有名な、ナベツネと双璧にあたる人である。



 石原慎太郎氏といい、ナベツネ、米倉と、俺は老人が嫌いだ…。
 様々な実体験に基づいても、メディアに顔を出す大半のご老人も嫌いである。
 ロクな奴をほとんど見たことがない。麻生太郎氏が大変稀有な例外だった。

 団塊の世代は結構人間としてどうしても好きになれない人が多いように思う。単なる偏見の可能性が高いのだけどな。でも不幸にも、俺が出会う団塊の世代には、最低な人が本当に多い。
 某大企業常務Aは、当時下っ端だった俺と飲みに行った席で、某社同僚Bと

「俺(A)はあのクソ忙しいプロジェクトで1人自殺に追い込めたぞ。これで3人だ」
「いやいや俺(B)はあれとそれのプロジェクトで過労で2人殺したぞ。すげーだろ」

 と会話してみせ、協力会社社員に恐怖を煽ったりしてたし。

 ウチの社長は

「昔はよかったわ。みんな過労死寸前まで黙って働いたのに、最近の連中は働かん。あきよし君(俺な)はそのころの経験者だから、それを期待してたのに」

 とか今日も説教するしな。ちなみにウチの社長、昔COBOLのプロジェクトでプログラム60本(人月単価で数ヶ月。どっかの会社が匙を投げたもの。納期まで既に1ヶ月を切っている)を、

「ウチの会社なら1週間でできます」

 と胸をはって受注してきて、3人で1週間後に完成させろと俺らに命令した事がある御仁である。
 この時俺らは「絶対無理です」と主張したものの、死屍累々の状態でなんとか完成させたのだが、社長はこの時

「な?できるやろ?」

 と笑顔で言ったものだったが…。思えば酷い時代であった。


 最近、ちょっと思うようになったんだが、俺は投資とかで膨らんだあぶく銭よりも、日本人を奴隷として使って出来上がった蓄財の方が余程汚れていると思う。

 日本人は極端にリスクを嫌う為、民族的に投資には向いていない。手先が器用だし奴隷向けだとは確かに思うが…。
 俺には、大半の日本人が思う程に、労働による賃金が、あぶく銭より美しいとはあまり思えないのであった。

 競馬で一儲けした金も、時間給で働いて得た賃金も、金は金だろう。


 なんかさ、俺らは労働を神聖視し過ぎるが故に、蓄積された金や権力なんかに、不必要なまでに貪欲になり過ぎているように思う。執着しすぎているとも思う。

 きっと「過ぎたるは及ばざるが如し」って事なんだろうな。「衣食足りて礼節を知る」とも言うが、俺が将来に望む、「謙虚さを持ったジジイ」になる為には、ある程度の金はいるのだろうが、ナベツネとか米倉は勝ち過ぎてるんだろう。アカギのライバル、ワシズみたいに。


 ちょっと先日のカップメン800円を思い出したわ。
 アイドルがお湯を入れてくれる特権がついてるやつ。



 ゴッホが描いたラクガキと、俺の描いたラクガキにまったく異なる価値があるように、金を持ち過ぎている人は、金は、あんたらが思う程には、きっと重要じゃないんだよ…と言ってやりたくなった。

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