あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

謝罪力

2011年05月26日 22時27分20秒 | 政治(菅政権)
 福島第1原発に、最初に訪れた専門家として、大歓迎された青山繁晴氏。
 その青山繁晴氏がベタ褒めに褒めていたのが、所長の吉田昌郎氏。俺は、第1原発の一号炉が爆発寸前の危機に陥った場面で、手動で弁の開放をしてくれた「現場責任者」なる人も、実はこの人なのかなと思ったんだけど、どうも違う模様。

 で、ここ数日、菅の視察や海水注入停止命令をさんざんマスコミは叩いているのだが、実は海水注入は停止せず、この現代の英雄、吉田氏の独断(英断)で継続していたようだ。

 報告されてなかったから、東電トップも、政府も知らなかったらしい。

 すごい。すごい人だと心の底から思う。捨て身というか男前だ。
 だが、相変わらずトップは最低だぜ東電。

【四国】福島第1原発所長の処分検討
http://www.shikoku-np.co.jp/flash/20110526000375

福島第1原発で海水注入が実は継続してた問題で東電の武藤副社長は「所長の処分を検討している」。


 ま、杓子定規に考えるなら、処分は仕方がない所なのかもしれないが…。
 なんというか、これをストレートに「処分」と発表してしまうところに、現在の東電トップの空気の読めなさと病理があるのかもしれない。

【時事】「開いた口ふさがらない」=海水注入、東電の訂正発表-谷垣自民総裁
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2011052600628

 そういう意味では、谷垣氏も空気が読めていない。
 野党としては、精一杯「一般受け」を狙わねばならない立場である。ここは、吉田所長を褒めるところではなかろうか。
 東電トップも、「我々の判断ミスをすんでのところで救ってくれた。企業としては処分はやむを得ないところだが、感謝したい気持ちでいっぱいだ」とか言っておけば、ずいぶんと風当たりは和らいだはずだ。

 そして、やっぱり民主党も、同じコメントをしているのであった。

【時事】事実関係、正確に報告を=注水中断訂正、東電を批判-枝野官房長官
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2011052600646

 俺はな。
 この件…。政府や東電トップが、実は海水注入が止まっていなかったという事実を知らなかったという事は、別に謝罪に値する事ではないと思っている。
 完全に不可抗力だからだ。

 なんでもかんでも謝罪すればいいというものではないんだよ。
 東電にせよ、政府にせよ、謝罪するポイントがずれたら、余計に怒りに油を注ぐ事にちゃんと気がつくべきだ。
 少なくとも、社会人1年生は、2年生になるまでにここを学ばないと、生き残ってはいけないんだぞ?

 おい。菅、現場にいないからってノホホンとすんなよ。俺はこの記事でどれだけテメェの謝罪がムカついたと思うんだ。

【47】首相、今国会での追加補正も検討 1号機溶融の判明遅れ陳謝
http://www.47news.jp/CN/201105/CN2011052001000657.html

「国民に言った内容が根本的に違っていた。東電の推測の間違いに政府が対応できず、大変申し訳ない」


 まったく。民主党の連中は、社会人1年生にも、空気読む力が劣るわ。

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ピンチを乗り切る謝罪力- 頭を下げて評価を上げろ!許されるための5つのステップ


※今回のエントリタイトルは、適当…。もしかしたらそんな本があるかも…と思って密林漁ったらありやがんの(^^;

疥癬とステロイド

2011年05月26日 21時08分27秒 | 日常ネタ
 俺は以前、重度のアトピー性皮膚炎の患者だった。
 結局、要因は実家の洗濯洗剤の使い過ぎにあったようで、嫁さん(薬剤師)と一緒になって実家を出た後、症状にあった薬を処方してもらって、洗剤の量を半分に減らしたり、シャンプー等を厳選したりして、大幅に症状が改善したのだが…。

 ここ最近、妙に悪化してきてて、この火曜日についに、数年ぶりに病院へ通う事となった。
 すると、昔とは治療方針が一変しており、ベリーストロングなステロイドをガンガン塗って、まずは症状を改善する事になった。数ヶ月かけた気長な治療計画である。
 嫁さんも言ってたが、現在のトレンドでは、ステロイドをガンガン使って完全に症状を抑えこんでしまい、その後徐々に薬を減らしていく方針なのだそうだ。
 古臭い治療方針しか経験した事のない俺にとって、強いステロイドをガンガン塗るのは正直ちょっと怖いのであった。
 まあでも、こーゆーのは医者の立てたスケジュールを遵守する事が重要なので、方針に従い、2ヶ月間ベリーストロングなステロイドを毎日塗る事になる。副作用怖いなぁ。

 ところで。
 疥癬(かいせん)という病気をご存知だろうか。

 ヒゼンダニ
 

 が感染して発症する病気なんだが、人間の皮膚にトンネルを掘って生活をするダニで、当然かゆい。そして、ステロイドを塗ると抵抗力が低下するので、当然悪化する。

 人の肌にトンネルを掘って生活するヒゼンダニ
 
 

 嫁さんの務めている病院で、お亡くなりになった患者さんが疥癬を持っていたらしく、病院内で爆発的に感染が広がっているらしい。

 爆発的に感染が拡大するスーパーサイヤ人化した疥癬を、「ノルウェー疥癬」と言うのだが、通常疥癬との最大の違いは、その数。なんでも全身の表皮に何千万匹ものヒゼンダニが生息(通常の疥癬では多くて100匹程度)し、まるで全身が急性放射線障害にやられたかのように、粉を吹いてぼろぼろになる。
 こうなると、その患者が触った場所に触っただけで感染し、疥癬になってしまう。

 参考:ノルウェー疥癬に感染した人の手
 

 ちなみに、疥癬のダニは普通の薬では死なない。
 一歩間違えば劇薬という薬を1回だけ飲み、皮膚上にいるダニを8割方殺した後、全身に農薬(当然ダニも死ぬ)を塗ってしばらく待って洗い流す。
 副作用もキツく、発がん性の危険もある。体がその薬を代謝したのち、ダニの卵が孵化する8日後に再度同じ療法でもって根治する。

 当然、こんな治療法は子供にはできないわけで。
 それに、人道的見地から、「こんな治療法はダメだー!」という事になってしまい、今は「オイラックス療法」といって、オイラックスをヒゼンダニが移動できないように、まるで「耳なし芳一」のお経のように全身にくまなく摺りこんで1日放置するらしい。
 でも、これでは根治できたかどうか微妙な模様。

 上記のお亡くなりになった患者さん、どうもノルウェー化してた模様で、看護婦さん中心にすごい事になっているそうだ。当然、嫁さんもかなりの恐怖に見舞われており、自宅に帰宅後、着ていた服を熱湯消毒したりしている。

 そんな状況で、俺は強力なステロイド療法を始めたわけで…。
 こ、怖いよぅ…。
 つーかね、自分もそうだけど、子供に感染しないかどうかが、本当に怖い。

 嫁さんは今、全身が痒いそうなんだが…。
 まあ、痒みなんてのは正直精神的影響をすごく受けるんで、多分彼女の場合はストレス性なんだろうけどな。

 疥癬発生中は、当然ながら、他院からの転院や自分とこの病院からの転院も厳禁とされている。伝染病発生中の隔離病院で働く人の家族というものを、ちょっと現在噛みしめている。


 ああ。こんな話を書くとな。おしりのあたりが痒くなってくるんだよ。
 俺アトピーなのによぅ。

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疥癬はこわくない