あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

このまま原油は下落の方向へ

2008年07月10日 21時42分19秒 | 原油先物
 ネットリテラシーのない人を説得するのは難しい。

 俺が、政治的な話を、普通の人とはしない最大の理由がそれである。
 洞爺湖サミット前日の日曜日の夜、父と話をしてて、

「こりゃー、話にならないな…」

 と思いを新たにしたのであった。
 父は、団塊の世代の人である。韓流ドラマにハマり、情報源はテレビと朝日新聞。
 そこそこお金持ちで、道楽でマネーゲームをやり、銀行の営業があくせく家に訪れる。んで、結構損をしている(ようだ)。
 ネットは利用しているが、自分に関連する記事を見る時だけ(自分の著作物が無断でネット配信されたりした時とか)だ。情報収集の手段として利用してはいない。
 どうやら、中国では反日教育がなされていて、中国人は日本人をよくは思っていないらしいが、日本にも非はあるだろうぐらいの認識でいるようだ。
 北方領土も竹島も尖閣諸島もどうでもいいと思っている。

 ちなみに、俺は、韓流関連は食わず嫌いであり、情報源はネットと各種紙媒体。毎日新聞だけが蛇蝎の如く嫌い。貧乏人だがマネーゲームに詳しく、やるならほぼ必勝。必勝の時しか手を出さない。ネットは利用しまくりでご存知の通りブログ書き。情報収集と情報発信の両方をやっている。
 中国は信用しない。どんなにいい中国人でも一線を引いて付き合う。反日教育に関しては過失割合10:0で中国が、大東亜戦争については9:1ぐらいで中国が悪いと思っている。
 北方領土も竹島も尖閣も、大東亜戦争の負の遺産であり、特亜+露の不当占拠(※尖閣は占拠されてない)である事を知っているし、憤っている。
 要するにこの辺については、俺は父と間逆の思想の持ち主なのであった。


 この父が、先日俺に、ここ5年のスパンで、世界はどう動いていくのかを、とうとうと語ってくれた。

 中でも、俺の気を引いたのが、「これから中国が頭角を現してくる」「石油需要は増え続け、枯渇が見え隠れして暴騰が続く」の2つだ。
 父は、少なくとも5年は石油高騰が続くと見ていて、中国も発展を続けるという。


 あまりの国際情勢オンチに俺の頭はくらくらした。
 とりあえず、石油はいつ暴落が始まってもおかしくはない状態である事をトウトウと解説してみた。石油は後40年で枯渇するとか言ってた時代から進歩している。次々と、掘削不可能と思われた油田が開発され、現在はあと200年はもつと言われている。供給量が潤沢なのに価格高騰が続くのは、サブプラがらみの投機マネーがドルから流出しており、現物に流れているからだとか。


 これだけ、合理的・客観的で主な理由を言っているのに、

「今の世の中を見てみろ…。世界への危機感に満ちているだろう。この危機感がある限り、原油高騰は続く。お前は頭でっかちでアホじゃ。所詮、世界は常識で動いている。お前の常識を俺に押し付けるな。ボケが。」

 と、とりつく島もない。
 俺は思わず呟いた。

「アホ過ぎる…。主観的な「常識」なんて意味がないやろ?」

 というわけで、喧嘩になった。

 俺は、少なくとも父よりは世界を知っていると思う。別に、俺は自分の常識を押し付けなんてしていない。「常識」とは主観的なものであり、決して客観的なものではないからだ。

 そして、俺が持つ情報による知識を、「またネットか」とか「お前は本に頼りすぎている」とか罵倒するわけである。接点なんて見出せるわけはない。経済紙の1つでも読んでれば、その経済紙の思想から考えられる背景で、それなりの反証の紹介等は可能だが、相手が「父の常識」では何も説得できない。

 なぜなら、信じるものが自分の常識(父にとっては世間の空気かな?)なのであれば、勉強する事が無意味だからだ。



 話は変わる。
 サミットが始まってからの俺の朝の日課は、6時前にやってる昨日の証券取引市場の結果をTVで見ることだ。
 初日から、いきなり原油価格の下落が始まった。3日目の今日、小幅で反発したようだが、もしかしたら下降トレンドに入ったか?

 嫁が

「あきよしさんが、お義父さんに『明日にも下がるかもしれんもの(ガソリン価格)を、『いつまで上がり続けるか』なんて予想できるわけないやろが!』とか言ってたやん。流石やなぁ」

 とか、真剣にテレビを確認する俺に言っていた。

 そうだ。下降トレンドに入ってくれ。入ればあの父も多少は自分の常識がどれほどのものかを思い知るいい機会になろう。もしかして原油とか金とかの金融商品をやってるかもしれんが、今回は教えてやらん。しったこっちゃないわ。ケケケケケ。俺の事をアホとかボケとか言う前に、経済紙の1つでも読んでみろってんだ。

 と、言う訳で、俺は暗い情熱で下降トレンド入りを願っているのであった。
 いい加減、原油も下がっていい時期だ。洞爺湖サミットで議題に上がったなら、原油を高騰させる政治的理由は薄れる。残ってる政治的理由は、ロックフェラーの発言ぐらいだ。(※ロックフェラーは、次世代エネルギーに切り替えるべき時期にきていると示唆し、石油の高騰を支持するかのような発言をしている)


 原油を意図的に高騰させるってのは、貧乏な国の首を真綿で絞めるようなもので、鬼畜の所業だ。
 主にアメリカの金持ちの仕業なんだから、さっさとやめやがれ。