年月に関守なし…… 

古稀を過ぎると年月の流れが速まり、人生の終焉にむかう。

雪やこんこん

2008-02-10 | フォトエッセイ&短歌
  ♪♪雪やこんこん アラレやこんこん。降つても降っても まだ降りやまぬ。
    犬は喜び 庭駈(か)けまわり。 猫は火燵(こたつ)で丸くなる。
重症オンチでも単純軽快なメロディに何とか歌うことのできた文部省唱歌である。雪降る情景をこんなに見事に詩にする事ができるって凄いな~と感心した記憶がある。薄墨色の空からこんこんと舞い落ちてくる雪は降つても降っても降りやまなかった。
 翌日は膝まである雪を掻き分けての登校。二時間目の授業が終わったところで学年対抗の雪合戦である。もちろん午後は授業カットの半ドンであるから犬以上に喜ンだのは人間様である。自然に戯れながらの長閑な田舎の小学校であった。
 それから既に半世紀が経った、その日の新聞が写真を掲載している。中学受験で生徒の居ないガラガラの教室風景を…。雪どころではない、ましてや授業カットなんて狂気の沙汰で不適切教師にご指名ものだぜ。
 
<忘れられたのであろうか、多摩川の堤 ポツネンとソリが影を落ちしていた>

2番の歌詞は何だっけ、歌の本を広げてビックリ。
  ♪♪雪やこんこ アラレやこんこ。 降つては降つては ずんずん積る。
    山も野原も 綿帽子(わたぼうし)かぶり 枯木残らず 花が咲く。
【「雪」は文部省唱歌、1911年の『尋常小学唱歌(二)』が初出。作詞者・作曲者ともに不詳。2007年に「日本の歌百選」に選出】とある。
 1番と2番が逆になっている。更に<雪やこんこん アラレやこんこん>ではな<雪やこんこ アラレやこんこ>なのだそうだ。
「こんこ」の意味は不明だが、「来む」(来い = 降れ)ではないかという。
 
<雪が少ないのは温暖化が原因なのか。風前の灯、助けて~ 雪やこんこ>

   
降りながら融けていく真昼のザラメユキ。降り止んだ空はスカイブルーに染められ、すでに河津桜は大きくほころびピンクの花弁をちらつかせている。
 こんな落首がありました。
  雪やこんこ アラレやこんこ。 やってもやってもやり切りならん
  ジュニアは試験で駆けずりまわり ママはジュニアの尻追いかけ回す
  *祈る 14の春が満開に咲くことを!


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