12月は一年の終わりでアレモコレモと何かと皆が忙しく、師匠と言えども趨走(すうそう=ちょこまかと走る)するというので「師趨:しすう」となり、これが師走となったとか。今は師走といっても昔のように忙しい訳ではないが、クリスマスと歳末商戦で何かと盛り上げてくれる。クリスマスイルミネーションもその一つであろうか。
参道のケヤキ並木を飾る電飾も20周年。今年は東北大震災支援で「原宿 表参道から日本各地へ感動と元氣と笑顔を発信」するのだと、温かみのある電球色のLED65万球がが彩っている。
原発災害は原因も復旧も未だ闇の中だが、地震・津波による復旧の槌音は確実に響き始めている。イルミネーションの輝きが復興の一里塚を照らすとすれば幸である。東北の雪の便りを聞きながら表参道の雑踏を歩いた。では今年はこれまで、よいお年を!
表参道の並木を飾るクリスマスイルミネーション
電飾が輝き続く雑踏を思うことなく流れに任せ
節電をものともせずに彩りて表参道は無為に煌めく
歳重ね月日の刻み速きことページを記すことも叶わず
年くくる「絆」一文字悩みける孤独死いじめ「絆」絶たれて
指折りて今年のニュース振り返るまだ終わりなき原発の惨