年月に関守なし…… 

古稀を過ぎると年月の流れが速まり、人生の終焉にむかう。

産めよ増やせ

2016-05-06 | 俳句&和歌
◇◇◇    産めよ増やせ

 5月5日はゴールデンウィークの最終日で「こどもの日」、五月晴れに翻る鯉のぼりはガキの頃の原風景である。屋根より高く泳ぐ鯉のぼりが家々の庭先を飾った。
 この当たり前の風景も昨今は郊外にでも出掛けないと見られない。マンションなどの集合住宅が増え鯉のぼりの空間が無くなっただけではない。子供が居なくなってしまったのである。総務省は毎年「こどもの日」に合わせて子どもの数(15歳未満)を発表している。それによれば1605万人で前年より15万人も少なく、1982年から35年連続の減少となっている。15万人と云うと東京都の多摩市が無人の街になってしまう数字である。
 深刻な少子化問題が指摘され続けているが、少子化の流れは止める事が出来ない。「おじさん議員」が「産めよ増やせよ」的なトンチンカンな発言をして顰蹙をかっている。まずは安心して子供を産み、育てられる社会的環境を整える事である。
 3度の食事もままならない子供達の増加は経済格差の増大によってますます深刻化している。終戦直後の飢餓状況である。<「夏休みが終わる頃、体重が減る子どもがいる」学校教育の現場では、給食がない夏休みに食事を十分取れず、体調を崩す子どもの存在が危惧されている。子どもの成長に必要な栄養が取れないこのレベルの「相対的貧困」状態にある子どもの割合は6人に1人である」>クローズアップ現代が警鐘していた。
 この実態は解消どころか、更に悪化している。子供の日の主旨は「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかる」とされている。
 安倍政権は「全ての子供が夢と希望を持って成長していける社会の実現」と云っているが、憲法改正ほどの熱意さらさらに無し。
 
 
 
     スクイズも盗塁もあり一丁前 サインに頷くつぶらな瞳
 

     保育園元気な声が騒音と騒動伝えるニュースにガックリ
 

     前髪をまだ上げそめし銀輪の少女ら尻あげ堤を渡る


 
 
 
      マンションの西陽にたれる鯉のぼり
 
      スケボーにへっぴり腰の子供の日
 
      教室や五月の風に出来不出来
 
 

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