「じぇんごたれ」遠野徒然草

がんばろう岩手!

その時・・・「遠野物語」

2006-11-09 13:57:04 | 遠野
 8日夜放映のNHK「その時歴史は動いた」柳田國男が取り上げられ、遠野物語の刊行を「その時」としておりました。
 実に興味深い内容だった印象でもありますが、番組でのナビ役、作家の立松和平氏が結んだ見解、明治末期における西洋文化の広がり、遠野の地に伝えられる昔話、習慣、伝承を紹介することにより、日本人の心、その原点を忘れがちな人々への警鐘を鳴らすものだったこと、さらに現代社会は遠野物語が世にでた時代よりもさらに深刻であることを述べられておりました。



 古きものを残しながら新しきものを見出す、これが理想でもあると思います。

 幸、遠野は遠野物語という書籍によって広く全国に知られる存在となり、日本の原風景が今も残される懐かしい景色を観ることができます。
 一重に遠野物語という一冊の本が与えた恩恵かもしれません。
 遠野物語がなかったらただの田舎ということになりますかね。



 私は日本の原風景が残される現風景の遠野・・・未来に向かっての現風景の遠野を見せていく・・・この中には古き時代の原風景の遠野も含まれますが、今現在の遠野も大事にしたい、無論未来像も据えながらですが、これが理想かと思ってます・・・・。



 まっ、今回の番組、興味深く拝見しましたが、遠野人たる私的にはそれほど遠野が出てきたわけでもなく、物足りなさを感じました・・・・これ本音です・・・笑



 おまけ

 朝の濃霧が晴れますと、雲ひとつない快晴の遠野・・・前日には周囲の山々に初冠雪がございましたが、本日はほとんど消えて確認できません。

早池峰山・・・少しだけ冠雪があるのが確認できます。


伝承園
 


遠野ぶれんどの集い
 遠野発信ブログ、遠野関連ブログ等の管理人さん、そしてこれらブログにコメントいただく皆様とが集う親睦会を開催することになりました。

日時  平成18年11月25日(土)午後6時から
場所  あえりあ遠野 2階やまぼうし
会費  男性4千円・女性2千5百円
    (ノンアルコールの男性は女性と同じ会費)

その他 
 開会後、遠野物語研究所の先生から遠野物語の世界と遠野(仮題)を30分程度の講話をいただきます。
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9 コメント

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遠野らしさ (とらねこ)
2006-11-11 09:13:38
numakoさん
仰せのことに関連して、車やその他文明の利器を締め出す程のことは考えなくても良いのではないのか・・と思いますね。
ありのままの遠野、これがいいと思いますが、よく考えてみれば、開発行為も行なわれ景色も以前とは少しは異なってきていると思いますが、普段からの何気ない景色、我々は深く考えもせず・・というより気が付きもしないで日常を過ごしている、これだけは時折注意してみていく、これは必要かと思ってます。
なんせ、遠野通いのブロガーさん達のエントリーで気が付くこと甚だ多し・・・といった具合ですから・・。
Re:遠野が遠野であるために (numako)
2006-11-10 22:04:39
>外国にいる友人が多かったので
私もそんな風に憶えていたので、立松和平がああ言った時は
「アレッ」と思いましたが、次の瞬間にはナルホドと感心してしまっていました(w
やっぱりそうですよね。

遠野らしいに関してはですねえ、欧米では自動車も締め出してまで町並みを保存してるところもありますが、
遠野はそれほど古い建物が残ってる訳でも無いし(喜多方などの方が残ってる)
なんでも水に流すのが、そして公共的な事より民間優先が今の日本のやり方と諦めの感あり(w
文庫本 (とらねこ)
2006-11-10 21:01:26
romiさん
お知りあいに遠野物語の文庫本を差し上げる。
続石ですねえ、そして遠野人としては粋だと思います。私は遠野クッキーしか思い浮かびませんでした。

本屋さん、私も書籍はネットで、すぐ欲しいものは盛岡や北上へ・・・廃れていくわけですよね・・・。反省・・・注文という形であれば少し待てば手元に届くのに・・・そんな思いもありながら便利な方へ・・・。
文庫本 (romi)
2006-11-10 12:44:50
お知り合いになった方々に「遠野物語」の文庫本を良く差し上げます。
遠野からまた本屋さんが無くなったぁー。
記事としてエントリーするには酷な状態。
アマゾンでカバーしている状況は痛し痒し。
町から文化の窓口が減っていく事に一抹の淋しさを感じております。
前向きになれる話題がある中でのこう云った話は心が沈みます。
さて、「遠野物語」の文庫本の在庫も無くなった・・・何処で調達しようか?
矛盾 (とらねこ)
2006-11-09 22:35:39
一人静さま
遠野もイーハトーブも今となっては現風景との共存といったことかもしれません。
最低限の古きものや景観を残しながら・・・無論他はどうでもよいといったことではありませんが、やはりなんといってもそこで暮らす人々の生活優先でもありますからね・・・・私だって遠野の昔ながらの生活を思うも、電気やガスのない生活は嫌ですしね、私も気持ちの中といいますか言っている事とやっていることは余りにも矛盾が多いですから・・・。何につけても余裕もありませんしね。
Unknown (一人静)
2006-11-09 22:19:35
潤うことと残すこと
難しい選択ですね
今世界遺産に選ばれているところ 近いところでは白神や知床ですが
自然を残して行きたいため・・と地元の生活のためということもあると思います
ある意味では自然を切り売り(言いすぎかな) なんとなくそんな風にも思います
わが田舎も賢治のイーハトーブということで「原風景」をPRにしているところです
でもそれだけではやはり生きては行けないでしょうね 。。気持ちの中では矛盾が多いです。。
遠ざかっていく風景だから余計に求めてしまうのかもしれません
晩秋そして遠野 (とらねこ)
2006-11-09 21:56:13
たま千代さま
一応山々は白く雪化粧をいたしました。
六角牛に3度雪が降れば里も雪といったことが先人より言われておりますが、あながち迷信でもなさそうです。ほぼといったことだと思いますが、里の初雪も間近といったところです。
残りの紅葉も若干みられるかもしれませんが、ほぼ落葉の季節となっております。

ぶれんど会の件は成り行き上、拙メールにてお願いします。その都度でかまいません、お手数ですがよろしくお願いします。

yamanekoさん
私は思わずなるほど・・・と頷いてしまいました・・・汗

住みやすさ、それに所得向上・・・遠野人だって豊かな生活を望むものと思います。
ただ立派な話しをするものではございませんが心の豊かさも必要かと・・・でも経済的な豊かさ、それに付随して利便性を追求した生活を求めるも本音かと思います。
遠野物語や歴史では飯は食えませんからね・・・でも残すべくものを失ってからでは遅いということ、これは皆が肝に銘じるべきかと思います・・・なんて・・笑
遠野が遠野であるために (yamaneko)
2006-11-09 21:41:30
昨日のnh系の番組は、ちょっと「?」でしたね。
「外国に在る人に呈す」の解釈が飛躍しすぎです。
あれは単に、外国にいる友人が多かったので、と柳田本人が言うとりますがな。
nh系、相変わらず創っているぞオイ(笑)
ま、根底には近代文明への警鐘があることは認めますが。

でも遠野人も住みやすさを追求したいですよね。
難しい・・・よそ者が意見するのが憚られる。
晩秋と初冬 (玉千代)
2006-11-09 20:47:00
・・・が入り混じったいい雰囲気ですねー
冷え込んだのは月曜日くらいで、また暖かさが戻っています。
11月だという実感があまりないです。
昨年も暫くふわふわと暖かく、12月にいきなり根雪となる結果でしたね~

なんか、週末も紅葉が残っていそうで気になる遠野です(笑)。

「ぶれんどの会」参加者は、ご連絡があった方がいれば、その都度お知らせする・・・ということで宜しいですね?
それとも、連絡先をとらねこさんトコ1本に絞ったほうがいいのかな・・・どちらでも、やりやすい方があればお知らせ下さい。

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