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「じぇんごたれ」遠野徒然草

がんばろう岩手!

回想

2004-09-23 19:29:10 | その他
私の少年期、家は貧しい部類だったと思います。親父は仕事から帰ると酒をあおり、母親に小言をぶちまけそのまま寝てしまうことが多く、親子の会話もなく、どちらかといえば怖いというイメージでもありました。高校生の時のある日、どうしてもバイクの免許がほしくて意を決して免許を取りたいと告げると、「とれっ」と一言、免許をとれば次はバイクがほしくなるのは普通でもありますが、親父自らカタログを集めてきて品定め、「好きなの買ってやる」まさに意表をつく言葉でもありました。経済事情の苦しい中、親父は2年ローンで私の為にバイクを買ってくれました。この時ほどうれしいことはございませんでした。
クラスメートとはじめて遠出のツーリングに出かけ、帰りに当時700円だったかな?サングラスを買ってサングラス姿で帰って来た事がありますが、遠野市内に入るとサングラスを外し、隠すようにカバンの隅に忍ばせていました。個人的にはサングラスは不良のするものと自分でも思ってましたし、そんな姿みられたら怒られるだろうという思いでもありました。
高校も卒業近くなると進路についてがまさに一番のことではありましたが、進学するには経済的には無理、学力もない、それより何より将来何がしたいのか、自分でもわかりませんでした。結局、甘えもあったかもしれませんが、家から出ることなく地元に残りました。都会への憧れもありましたが、出る勇気が無かった、これが本音でもあります。
そんな環境といいますか、甘っちょろい考えで青年期を過ごした私も今や家庭を持ち、家を継いでいる。
そんな中、自分の子供の行動で少し家庭がゆがみかけている。まさに親の育て方が一番の原因ではあるが、それでも情けない。ここまでバカだったとは今更ながら悲しさを通り越してあきれてもいる。
自分の少年期のことを思い出して書き綴ったが、時代こそ違え、親同様に将来の目的もなくただ一日を過ごしている、過ごしたはなんら変わりない。強くもいえない。ただ私は酒飲みでグウタラな親父ながら、バイクを買ってもらった件、月々の支払いもかなりきつかったものと後になってわかった、自らが働いてようやくわかった、今それをわかってくれとはいわないが、自分がこうして好き勝手にしていられる現状、それも合わせて考えてもらいたい、いずれにしろ近い将来、厳しい現実に阻まれ、今の行為が悔やんでも悔やみきれない、大きな後悔として立ちはだかるのは絶対訪れるということ、肝に銘じてもらいたい。
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親の年齢になって・・ ()
2004-09-23 20:08:07
中・高生のらしからぬ行動と言動には「昔の私達は・・」と口を吐いて出てくる、確かに現在程情報網が無かった(貧富も感じなかった)結婚が遅かった所為か思春期の子の行動に右往左往、でも昔から親に言われていた言葉を其の時から今度は自分が言い出していた、子は「昔と今とは違う」と捨て台詞、何にも変わっちゃいないよ、変わったのは物だけ(タライが洗濯機とか)愛・こころ・は昔と同じです(親の年になって親の子を思う深さが身に凍みる)気がつけば親は冷たい墓の下に・・
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本心か? (とらねこ)
2004-09-24 18:59:24
今日楽しければそれでよい、今日楽しければ明日も楽しくする。誰もがそう願っている、現実は今日楽しくても明日はどうなるのか?こちらは全般的に大人の考え方かもしれない。いずれにしろある程度の決着をみるため、今日一日、色々と話合を行った。親の中ではある程度の結論が生じつつあるが、またもや問題が発生、これには参った。ひとつが不本意ながらも解決の糸口を見出したと思えば、また同内容の問題、タイミング悪く舞い込んだものだ、暫くは仕事も手につかない、とりあえず様子見と行くべきと家内とも話し、明日は何もかも忘れて飲むことにした。来週から心機一転、成るか?
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