福泉寺本堂の彫物
週半ばに寒の戻りがありましたが、直ぐに陽春を思わせるよう気候に戻り、ご近所さんの福寿草は最盛期を迎えておりました。
絵的には3月下旬か4月初めの光景
2時間ちょっとウォーキングの後はいつもの福泉寺の散策
?
切り株にお椀が・・・?
昨秋から確認しておりましたが、そのままの状態・・・笑
さて、平成も間もなく終了となりますが、この30年で色々と便利になったとあらためて感じているところです。
まずはパソコンの普及ということになりますが、インターネットの発達も一気にというところで、こうしてブログが出来ていることも通信系の技術の発展のおかげですし、なんといっても携帯電話ですかね。
スマートフォンがあれば、ほとんどの用が足りること、小生自身は全く使いこなせてませんが、自分が思う想像以上の発展ぶりと感じます。
同年代、それ以上の年代からすれば、若い頃に携帯電話があれば、人生はだいぶ違っていたかもしれないと思うのは私だけでしょうか?
笑
大正時代に建立された福泉寺の本堂
寺院としては新しい創建となり大正元年に本堂が完成。
新寺認可は大正6年
福泉寺本堂は大正、昭和、平成と約100年となります。
屋根の葺き替えや基礎部分の改修とある程度、手が加えられてはおりますが柱や梁といった主要構造は当時のまま、もちろん数百年、1千年とつづく文化財とは違いますが、小生の知っている場所に100年以上、その姿を留めていること、これは個人的には凄いことだと思っております。
そろそろ建て替えも検討という声もチラホラ聴こえてはおりますが、変わらぬ光景として、当たり前に存在している姿、もう少し頑張ってその姿を留めて欲しい・・・そんな思いでもあります。
本堂を手掛けた宮大工は名工 小原 樗山 そして樗山による彫刻が施されている。
左右には唐獅子
中央には・・・
龍
奥には
2羽のうさぎ
さらに上部には
天女?
横には左右に鳳凰もあり、いずれ現代の世にこれだけの彫物が観られること、これも素晴らしいと思っております。
小原 樗山は今でいう花巻市東和町の人、今の時代なら東和からなら自動車で遠野まで通えますが、当時は交通機関も発達してませんので福泉寺に泊りながらの作業だったことでしょう。
昔の方々の技術の高さ、仕事の丁寧さ、こちらも素晴らしいですね。
福泉寺五重塔
平成2年竣工
平成の世に新しく建立された五重塔ですが、1千年の後も世もこの姿を残すという技術の粋を集めて造られております。