[ヤマト編]
石舞台古墳(築造時期 7世紀初頭)、あるいはヤマトタケル(西暦100年頃?)が混在する時代設定。
ヤマトの国の王子ヤマトオグナは、クマソの酋長川上タケルが正しい歴史の本を書こうとしている事を知った父の大王から、自分たちがつくろうとする歴史がデタラメになるとして、クマソ征伐を命じられる。・・タケルの妹であるカジカと恋・・、笛の音を通じて火の鳥と交流・・、そして、川上タケルを殺し、ヤマトへかえる。・・殉死と埴輪・・。
尚、黎明編の最後で崖を登った青年がクマソの長老として登場する。
初出:『COM』(1968年9月号 - 1969年2月号)
[宇宙編]
西暦2577年。
城之内船長、牧村、猿田、奇崎、一宮ナナの5人は、交代でを1名の操縦者を選び、4名は冷凍箱で冬眠しながら、宇宙船で地球に向かってオリオン座ペテルギウス付近を航行していた時、星との衝突事故に遭う。その時の操縦者牧村は自殺していた・・。宇宙船は修理不可能になっており、4名は個人用ボートで同じ方向に向かって脱出する。4名はマイクを通じて会話するが、その内容は牧村に関わるもの・・。やがて、牧村用のカプセルが追いかけてくる。・・牧村の秘密・・。やがて、猿田、ナナ、牧村のカプセルが或る惑星に不時着すると、そこには酸素があり水がある。・・更に明らかになる牧村の秘密・・。火の鳥が現れ、その惑星が流刑星であることが明らかになる。その罰とは・・。
猿田がその惑星で犯した罪に対する罰は・・。
初出:『COM』(1969年3月号 - 7月号)
[鳳凰編]
奈良時代。
我王は誕生直後に右目と左手と父親を失う。15歳の時、いじめられた事から近所の一家を殺し逃げる途中、野宿する彫刻師の茜丸に出会い、着物を奪い右手を傷つける。その後、速魚と出会った後も生きるために盗賊を続けるが、誤解から彼女をころしてしまうが、その正体は・・・。やがて捕まった我王は、打ち首になる寸前に良弁僧正に助けられ、奥州行脚の供をする事になる。一方、茜丸は左手での彫刻の腕を磨き、橘諸兄に鳳凰を三年で彫ってもらいたいとたのまれ、その姿を求めて筑紫国に向かう時平泉へ向かう我王と出会うが、鳳凰を彫る事で精一杯で、我王の事は何とも思わなくなっていた。我王は行脚の途中で村人に頼まれて彫った魔よけの像に礼を言われたことに喜びを知り、良弁僧正に才能を見い出される。・・・茜丸は結局三年で鳳凰を彫ることが出来ず打ち首になる所を吉備真備に助けられる。そして、彫った観音像と引き換えに正倉院で鳳凰の図を見る事が出来、火の鳥を彫り上げ帝に献上され、大仏建立の責任者になる。・・、大仏の開眼後、大仏殿の四方の鬼瓦を作ることになり、茜丸と我王が腕比べをすることになり、判定は・・。我王は、勝負の場で茜丸に過去の罪をあばかれて右腕を切られ、茜丸は大仏殿裏の正倉院の火災により焼け死ぬ。その骨をとむらったのは・・。
初出:『COM』(1969年8月号 - 1970年9月号)
(19/08/23撮影)
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