経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

このおまじない

2011年01月29日 | Weblog
企業や経営者など上位者の代行者の、
意向を汲んで言動する従業員、イエスマンに給料を払って、
雇用している企業は大きな無駄とリスクを抱えているといってよい。

それはそうだろう。
組織は、区々個々異なる違いある人間がその違いがあるがうえに
組織を構成することができるという組織としての役割があり
それでこそ組織としての機能を果たせるからである。

まあ、こうした理屈云々より、大至急、
消費者の味方、お客様の代弁者となって、淡々と、あるいは堂々と、
企業内の化石人間たちに意見、考えを言える組織風土、
言える従業員を培い育て上げなければならない。
これを急ぐことである。

理由は明快である。
前者は、企業を消費者から切り離し孤立化させ、企業を持って危険にさらす。
後者は企業が組織を消費者に支持させることで、
経営者が楽をして、企業を豊かにすることになるからである。

なぜか? 理屈も簡単。
自分の荷物を運んでも金にならないが 、
お客様の荷物を運ぶことは、お駄賃をいただけ、
いわゆる仕事になるからである。


ところが実際、企業現場を見みると、
お客に関係のない前者で、忙しがっているところが実に多いのである。

これを後者、すなわち消費者を中心に据える。
そして企業なりお店なりの物事の判断一切を、
より直接的にお客に貢献する順に優先順位をつけて行動することで、
組織は活性化、勢い生産性を帯びてくる。
なのに、もったいない話である。

では、実際どうしたらそうなるのか。

私の経験では、次の二段階の習慣作りが有効である。

まず企業内で、言動、判断する際、
「自分が買う場合だったらどうか」、
「自分がお客だったらどうだろうか」

と、問いかける習慣作り。これである。

私は売り手、消費者は買い手、この関係を入れ替えて考えてみること。
買うのがこの自分だったたどうするか、
子供さんがいる方は、
実際に、主語自分、自分の娘さんに置き換えて、
考えてみる、といったことである。

このおまじない、効きますぞ。