脳力が発揮される最低の条件は、
成功する自由と失敗する自由を与えられていることにあり。
換言すれば、このことにより人は進歩発展できる。
つまり成功を称え、失敗を許さないところではこの進歩発展がない。
脳力が発揮できないからである。
経営者はこの点を肝に銘じておくことだと思う。
負けるが勝ちだ、という言葉がある。
これは負け惜しみではない。負けることによって、最終的に勝つ。
いな勝つために、負けるという意味である。
この場合、最終的に勝つことが戦略で、
その間の敗戦は、勝つという戦略を得るための戦術である。
計画通りの、だが計画とは悟られない「負け」をやる。
この典型的歴史的実例がある。
フランスの大軍を率いてロシアに乗り込んできたナポレオンは連戦連勝。
しかしこれがロシア軍総司令官クトゥーゾフ将軍の.戦略だということには、
最後まで気がつかず、ロシアの戦略どおり最後は壊滅状態で敗退したのである。
ではナポレオンはロシア兵に戦いで破れたのであろうか。
違う。
フランス兵を大敗に追い込ませたのは、戦わず逃げる民
奥へ奥へとおしりを見せて逃げ込むロシア軍隊
それにロシア大陸の凄まじい冬将軍の混成軍だったのだ。
ロシアの土地のとてつもない広さと冬の極寒というもてる資産を
活用、機能させるために、ナポレオン軍団自身の意思により
その最適地まで来ていただくには、どうしたらいいか。
お尻を向けて逃げ出し、相手が追いかけてくるようにしたらいい。
尻を見せて逃げたら追いかけたくなるのは猫も人も同じだ。
つまりナポレオン軍団自身とロシアの大自然の二つを活かし
ナポレオン軍団対ロシア冬将軍の戦いにもっていったのである。
勝負は後者の勝ち。いや、寒さと飢え、疲労による前者の自滅だ。
こうしてロシア軍隊は、クトゥーゾフの戦略、最初の計算通り、
戦わず逃げること大勝利を得たのである。
クトゥーゾフの大戦略、恐るべし。
こうしてみると人を使っての戦いしかできなかったナポレオン、
たいしたことないな、ということがよくわかる。
ちなみに、イタリア映画の名作「ひまわり」に、
雪の中をのたうち回るフランス軍のシーンがある。
グレンミラーのあの音楽が印象的である。
もう一つちなむと、戦略は大陸に生まれやすく、
日本みたいな小さな国では生まれがたい、といわれている。
ことの是非はわからないが、なんとなくそうかな、と
映画「戦争と平和」などを見て、このクトゥーゾフの大戦略
をうかがうたびに、妙に納得するのである。
成功する自由と失敗する自由を与えられていることにあり。
換言すれば、このことにより人は進歩発展できる。
つまり成功を称え、失敗を許さないところではこの進歩発展がない。
脳力が発揮できないからである。
経営者はこの点を肝に銘じておくことだと思う。
負けるが勝ちだ、という言葉がある。
これは負け惜しみではない。負けることによって、最終的に勝つ。
いな勝つために、負けるという意味である。
この場合、最終的に勝つことが戦略で、
その間の敗戦は、勝つという戦略を得るための戦術である。
計画通りの、だが計画とは悟られない「負け」をやる。
この典型的歴史的実例がある。
フランスの大軍を率いてロシアに乗り込んできたナポレオンは連戦連勝。
しかしこれがロシア軍総司令官クトゥーゾフ将軍の.戦略だということには、
最後まで気がつかず、ロシアの戦略どおり最後は壊滅状態で敗退したのである。
ではナポレオンはロシア兵に戦いで破れたのであろうか。
違う。
フランス兵を大敗に追い込ませたのは、戦わず逃げる民
奥へ奥へとおしりを見せて逃げ込むロシア軍隊
それにロシア大陸の凄まじい冬将軍の混成軍だったのだ。
ロシアの土地のとてつもない広さと冬の極寒というもてる資産を
活用、機能させるために、ナポレオン軍団自身の意思により
その最適地まで来ていただくには、どうしたらいいか。
お尻を向けて逃げ出し、相手が追いかけてくるようにしたらいい。
尻を見せて逃げたら追いかけたくなるのは猫も人も同じだ。
つまりナポレオン軍団自身とロシアの大自然の二つを活かし
ナポレオン軍団対ロシア冬将軍の戦いにもっていったのである。
勝負は後者の勝ち。いや、寒さと飢え、疲労による前者の自滅だ。
こうしてロシア軍隊は、クトゥーゾフの戦略、最初の計算通り、
戦わず逃げること大勝利を得たのである。
クトゥーゾフの大戦略、恐るべし。
こうしてみると人を使っての戦いしかできなかったナポレオン、
たいしたことないな、ということがよくわかる。
ちなみに、イタリア映画の名作「ひまわり」に、
雪の中をのたうち回るフランス軍のシーンがある。
グレンミラーのあの音楽が印象的である。
もう一つちなむと、戦略は大陸に生まれやすく、
日本みたいな小さな国では生まれがたい、といわれている。
ことの是非はわからないが、なんとなくそうかな、と
映画「戦争と平和」などを見て、このクトゥーゾフの大戦略
をうかがうたびに、妙に納得するのである。