経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

いるじゃないか。消費者は

2010年01月05日 | Weblog
なにせ個人の自由業というのは、現場に出向き、これを1としたら、
事務所なりで3はデスクワークにかけて、一仕事ということになる。

時間的には、顧客から見えないところでの時間が私たちの大半の仕事になる。

自分の仕事、といった言い方をするが、
その内容は100%他の人のことなのだ。

自分の企業、自分の事を頑張って時間をかけても1銭にもならない。
畢竟、飢え死にすることになる。

だから私が忙しい、と仮にいったとしたら、
それは頭が、自分以外の人のことで占められて、
パニック気味の状態、ということになる。

サラリーマン時代は、会社のためとは言いながら、その実自分のため。
自分の事で始終。それが、この生業に入ったお陰で、
完全とはいわないが我利を考える頭を、「仕事」に取られ余り悩まなくなった。

ちなみに、悩みは我執が根本と私は思っている。
そのことは、未だ持って親友であるNくんの水虫を、
私が夜も眠れないほど心配したことがない事実でもわかる。


繰り返し述べているようにお店を儲けさせるため、
得(toku)させるために来店されるお客はいない。

だからこそお客が、たくさんあるお店の中から我が店を選ぶ理由を作る、
このことが経営者、商人本来の、最重要業務になる。
ところが、これまでたくさんの企業を見てきたが、
このことを主要業務に上げてるところは、希有だ。

そのことは、そんなことをやらなくても企業は成り立つ、
といった証ではないか、という見方もあろう。

実証主義に立つ私であるから、最初の頃は、そうした考えにぐらついた。
だが真実は多数決で決まるわけではない、と頑なに言い続けてきた。
月のない闇夜に、月の存在そのものに疑問を挟む人はいまいとも。
闇や雲で見えないだけで、使いは存在している。

少子化時代、高齢化時代、不況下でも、消費者は存在している。
そのことを、少し書いてみたい。