パン屋の実例。
ある県のパン組合理事長のお店である。
学校給食もいってに引き受けている。
年々、売上げは下降線。
特に、お店は売れない。
それで売る工夫、努力をした。
コンサルタントの指導を受けて、チラシも特売もした。
試食も増やした。POPもいっぱい付けた。接遇教育もやった。
でも山谷はあるが、、売上げは上向きにならない。
さらに新商品も追加したが、やはり同じ。
商工会議所を通じ、私に診断の依頼が来た。
3期分の決算書をそえて。
お店に行って、、試食した。
次に店主たちを追いやり、女性店員に試食を勧めた。
試食用に細かく切ったくずではなく、ショーケースのを1個丸ごと。
4人みな、半分も食べない。
店の商品には手を付けてはならない、ということで
彼女たちはお店の商品を食べる機会がなかったそうだ。
これは後から聞いた話。
なぜ半分も残したか。
結論は、「うまくない」。「甘すぎて」、「大きすぎて」
試食は無料だ。だがまずいものに手を出すのは、
人ではなく蠅えだけだ。
蠅もたからなくなったら、店員は仕事がなくなる。
ざるの中の試食のパンは、今日中に日付が切れるもの。
顕微鏡の検体ではあるまし。それに爪楊枝。
世界のどこに爪楊枝で食べるパンがある?
世界のどこにおいしくないものを試食するものがいる?
世界のどこにおいしくないものを買うものがいる?
世界のどこにおいしくないものを万引きしたくなるものがいる?
世界のどこにおいしくないものを、
売り出しの時に買ったらおいしいだろうと思う?
世界のどこにおいしくないものを、
POPもいっぱい付けたら買うぞ、といっている人がいる?。
まずいものを接遇教育したら美味くなるのか。
甘過ぎや大きさが適度になる、と
考えているとしたら、考えも甘すぎる。
学校で、出されたものしか、
選択できない子供達がかわいそうだ。
先生は、証拠隠滅を指示。こういうだろうから。
「給食は残さず食べなさい」「好き嫌いはだめだよ」