経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

あれもこれもトンチンカン

2010年01月09日 | Weblog


パン屋の実例。
ある県のパン組合理事長のお店である。

学校給食もいってに引き受けている。

年々、売上げは下降線。
特に、お店は売れない。

それで売る工夫、努力をした。
コンサルタントの指導を受けて、チラシも特売もした。
試食も増やした。POPもいっぱい付けた。接遇教育もやった。

でも山谷はあるが、、売上げは上向きにならない。

さらに新商品も追加したが、やはり同じ。

商工会議所を通じ、私に診断の依頼が来た。
3期分の決算書をそえて。

お店に行って、、試食した。

次に店主たちを追いやり、女性店員に試食を勧めた。

試食用に細かく切ったくずではなく、ショーケースのを1個丸ごと。

4人みな、半分も食べない。

店の商品には手を付けてはならない、ということで
彼女たちはお店の商品を食べる機会がなかったそうだ。

これは後から聞いた話。
なぜ半分も残したか。
結論は、「うまくない」。「甘すぎて」、「大きすぎて」


試食は無料だ。だがまずいものに手を出すのは、
人ではなく蠅えだけだ。
蠅もたからなくなったら、店員は仕事がなくなる。


ざるの中の試食のパンは、今日中に日付が切れるもの。
顕微鏡の検体ではあるまし。それに爪楊枝。

世界のどこに爪楊枝で食べるパンがある?
世界のどこにおいしくないものを試食するものがいる?
世界のどこにおいしくないものを買うものがいる?
世界のどこにおいしくないものを万引きしたくなるものがいる?


世界のどこにおいしくないものを、
売り出しの時に買ったらおいしいだろうと思う?

世界のどこにおいしくないものを、
POPもいっぱい付けたら買うぞ、といっている人がいる?。

まずいものを接遇教育したら美味くなるのか。
甘過ぎや大きさが適度になる、と
考えているとしたら、考えも甘すぎる。


学校で、出されたものしか、
選択できない子供達がかわいそうだ。

先生は、証拠隠滅を指示。こういうだろうから。
「給食は残さず食べなさい」「好き嫌いはだめだよ」