経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

ここに機会損失

2008年03月11日 | Weblog
将来(さき)をみて、今手を打つ。
情勢判断学は、師の城野 宏が提唱した
情勢を読みとるための考え方の理論、
実践手法である。

最盛期は、全国に会員が大勢いて、
多くの県に支部もあった。
鹿児島支部では、
私が世話人をさせていただいた。

師の死後
情勢判断学を口にする人たちを
見かけなくなったのは、寂しい。
が、私は、これは残すべきもの、
いや、拡げていくべきものと思って、
今でもタノウエ脳力経営塾のメンバーと
ともに勉強を続けている。

あるスーパーのこと。
チラシの頻度が増え始めた。
それも激安に始まって、100円均一セール
といったチラシが頻繁に撒かれる。
これは、倒産の兆しだ、とメモを取っておいた。
予想通り、今回のチラシは、完全閉店売り出し。
メモをしたのは4年前の3月初めのこと。

決算書など数字を見たわけじゃない。
結果を見て判断するのは、
手品のネタバレを人に披露、
悦に入っている人と同じ。

情勢判断学は、心を形と動きで、
その兆し、前兆を読む、脳力開発を活かした
考えと技術である。
だから、私はそんな馬鹿なことはやらない。

子供でもできることで、つかんでいるのだ。 

人が買えば売上になる。
その数が増えているかどうかで、
上がっているか下がっているか、
だれでもわかる。

人の心の動きは、お店で言えば、
チラシ、宣伝広告の有り様、売り場に必ずでる。

それに時系列で見ること。
たとえば、宣伝コピーが、回を追うごとに
過激になっているようであれば、
苦しい証。
それも値段を落としても売れていないのだ、
ということになる。

子供でも、と上に書いたのは、
足し算、引き算、かけ算、割り算の算数レベルと
時系列で、つかめるからである。

要は、大まかでも起こるべき、
来るべき結果、結論を、
先に読みとることが出来れば、
それによって防げる機会損失、身の災いは、
計り知れない。

情勢判断ができるかどうか、
その違いは巨大だ。