経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

透明度如何が

2008年03月01日 | Weblog
今、端的に言えば、
 消費は情報の開示度によって左右される。
と言ったら、怪訝な顔をされるかも知れない。
 だが、これは私の確信である。
 
 考えたら簡単に理解できることである。

 売上=客数×単価

 単価は変わらないとすると、売上は客数に正比例する。
客数が減じたるということは、これまで取引していた
お客が、その減じた人数分、企業なりお店に
背を向けたことに、他ならない。

 たとえば一連の偽装事件。
都合の良いことを強調し、都合の悪いことを隠す
といったように
操作された情報に、国民は怒り、消費者として
そうした企業へこぞって背を向けた。

 その企業が、当局の指導を受け、懸命の改善を図り、
営業を再開した。これで一件落着か。とんでもない。

企業は、
「都合の良いことを強調し、都合の悪いことを隠す」

といった操作された情報を、消費者に流している、
という不信感は、繰り返しの中で蓄積され続けている
ことを忘れてはならない。
 
とした、不透明で隠している、隠したがる企業は敬遠され、
透明性が高く、情報開示に積極的な企業は支持される。
黒白がはっきりしている。

これを消費者からみたら、
 選択の基準が実にわかりやすくなった、ということだ。

 これを企業側から見たら、
どちらを選択したら支持されやすいのか、
売上が上がるのか、
その戦略の選択が容易になった、ということだ。

 かくして、
情報の中身だけではなく、その透明度、開示如何が
企業の盛衰を決めることになる。