経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

おきて

2006年11月25日 | Weblog
JR浜松駅を下車、モノレール直行ではなく、貿易センターへ向かって階段を下りる。左側にパーラーがある。20人も座れるかどうか小さな店である。この入り口からは紫煙が漏れている。スタンド看板に「全席喫煙」と表示がある。周囲の店がすべて禁煙。もちろん通路も。たばこ好きは喫煙する場所がない。それを狙ったものと思われる。入り口からは店内が見えない作りである。

 私は現在たばこを吸わないが、中を見たくて入ってみたくなって、ランチボックスを注文。14時過ぎということもあってお客は3人。女性2,男性1人。いずれも気兼ねない顔でもくもくたばこを吹かしていた。

 ところですぐ近くに明治パーラー がある。ここはたばこを吸わない人で、半分の入り。テイクアウトベーカーリーを兼ねているので、これまで何度か立ち寄ったことがある。実は最初にここに入った。ほとんどのパンが品切れ。仕方がないので気が進まないアイテムを3つと、360mlの明治牛乳を取り、レジに持って行った。

 60歳ぐらいのシルバーの店長がいて、「お持ち帰りですか」と尋ねるから、「ここで食べるんだけど」といったら、「お客さん、なにかドリンクをご注文いただかないと、なかでは召し上げられません」。「これドリンクじゃないの?私は、明治の牛乳が好きでね。これではだめなの」。「あいにくドリンクを何か一品取っていただかないと」。

 むろん、その理由も事情もわかる。わかっていても、「そうしたルールはどこへ書いてある?」、「社内規定をお客に強要するの?」と、以前なら一言は嫌みを言っていたものだが、私も少しは大人なった。、

  私は、黙ってトレーの商品をもとに戻し、この店を出て、喫煙パーラーへ、というわけだ。

 掟を作って、売りにする方法もあれば、お客に背を向けさせる方法もある。自分があの店長なら、それを売りに転換させるとして、どういうほうほうがあるだろう、と、真向かいの美女のはき出す紫煙に、むせながら考えた。