経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

契約は、共感の上に成立している

2006年04月22日 | Weblog
お客が得することをやれば、お客は得をしたいから得をさせてくれるところを選んで購入というこで、結果的には自分が得する結果を得るのです。

 ですからお客が喜ぶことで努力をすれば売上は必ず上がります。それを自分のところが得をすることやお客に関係のないことで努力したのでは、まさに努力の甲斐なし、無駄です。

「不景気で売れない。どうしよう」と自分のところのことだけを考えても、その状況からはなかなか抜けられませんが、「消費者も大変であろう」と思った時にヒントが出てきます。

 たとえば、「原油価格、高値避けられない」という見出しを新盤で見たとします。
「配達のコストが高くつくなぁ」と考える人もいるでしょう。
これを「お客様の来店負担が増えるから、これを軽減してあげれることないかな」とお客観の「大変」を解決して上げることを考える人も、少数でしょうがいる。
どちらを消費者は支持するかということです。

 お客が得になることを考え、やる習慣を創ることです。繰り返しますが自分が得することを考えても、お客から選んではもらえる理由には、まず結びつきません。

 いつも申し上げていることですが売上=買上の等式は、売る人=買う人と置き換えてもよく、この等式が成立することを条件として、契約が成立。モノとお金が交換という形で動きます。

 例えば、中心街では雨が降っているが、郊外が晴れているという状況を考えてください。降っている所は傘を前に出すと売れますが、晴れている所では出す必要はありません。売る人と買う人に、雨が降っているという共通認識があるから傘という商品が動くわけです。つまり、売る人と買う人の立場・心が一緒になった時に初めて等式が成り立ち、売る努力とは無関係に買ってもらえるわけです。
売上=買上、これは売る人=買う人の等式、経済で言う契約は、両者の「共感」の上に成立していることを、見逃してはならないと思うのです。