経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

地震と自信

2005年03月23日 | Weblog
やっと事務所のレイアウトをなおした。これまで高く積み上げていた壁面やデスク周りを、低く抑え揺れても机の方へ倒れ込まないようにするのが目的だ。これまでと目的が違うから、使う頭も違ってきて、その点で苦心した。

 うずたかく積むことをダメ、という条件を付けると、モノが収まらなくなるからだ。すでに捨てれるモノは捨てた後だから、この手は使えない。

 はてどうするか。
そこで考えたことは(といってもあれやこれや動かしながらだ)、1に、机の向側へ倒れてくれるのなら高く積んでもいい。2に、上に高く積むものは軽く、破損しないものであればいい。3に、破損はかまわない。しかし人災には絶対ならないこと。つまり人の頭に落下物が当たらなければ、それ以外は落下してもやむを得ない、といったこと。

 ここで、1.2.3.と条件、制約要件といっても良いが、これを加えると、逆に選択肢が広がるということに気づいた。

 なんでやろ。なんでやねん。なでーぃーや。そうか。そうか。
まてよ、似たようなこと、見たことあるぞ。そうだ。高速がそうだ。事故で3分の一がふさがる。これを全面通行止めにせず、50キロ規制の制約と一車線規制ををかぶせて、通すことが出来る。コレだ。

 制約上条件は、全面制約を否定する機能を持つ。つまり「あかん」、「できへん」と全面否定してしまったら、一歩も進まないが、「これは譲れんが、これはゆずってもかまへん」と条件闘争に持って行くと、道は細くなるが通れる。

  それからのはかどること。
 小さな制約条件を積む重ねることで、全面制約を解除できる。なんてことない。会議や交渉事で使われている当たり前のことことなのだが、地震のおかげで体をうごかして、再認識でき、頭にあった理屈に、自信が付いた。 
 
 しかし震度3の地震でえた、このことで自信過剰にならないよう、戒めるべし。