長尾たかしの・・・未来へのメッセージ

自民党衆議院議員長尾たかしのブログ。平成11年からネット上で情報発信を継続。サラリーマン生活を経て政界へ。

国会が蠢くのはこれからです

2013-02-26 10:23:26 | 国会
本日補正予算が成立します。

政治とは本当に生きもの、景気とは気であると思わせる通常国会序盤戦です。国会とは立法府、法律を作るところ改正をするところ、予算を決めるところ。通常国会では新しい法律は誕生しておらず何も改正されていません。しかし、この世の中の変わり様。日銀人事の事前情報だけで株価が高騰。ここでも何も決まっておらず気配だけで景気に影響が出るのです。同時に中国等の安い人件費に頼らずに景気回復も望めるのだという事を証明してしまったかのようです。

この時期、国会議員は意外と一部の方々を除いて時間に余裕があります。その余裕をどう使うかで、忙しくなるか、暇になるかに別れるのです。閣僚、各党の執行部、予算委員などを除いては、まだ委員会すら召集されていません。それはその筈、予算が通らなければ、来年度の審議も出来ません。新人議員の多い政党等ではこの間どれだけ新人教育に力を入れるのか、受ける側も今この時にどれだけ新しい世界での立ち振る舞いの為に力をつけるか、作法を身につけるか、自分の舞台作りに余念がないか。当選直後の舞い上がりも覚めやらず、赤坂、銀座で遊び呆ける議員もいるようです。

いずれにせよ、国会はこれからが本番です。

補正予算が成立すれば、日銀人事等の同意事項、TPP、来年度予算審議、教育再生、社会保障国民会議など、期限切れ事項が目白押しです。そして震災からの復興は長期的に同時並行して行われます。来年度予算が成立すれば一気に各委員会が動き始めます。私も最大4つの委員会を掛け持ちした事がありますが、掛け持ちをしますと審議日程により全ての委員会に関われません。差し替えと言って代理を頼むのですが、この間は自分としては一旦空間となり、後でフォローを受けなければなりません。議員の少ない政党の場合、全ての委員会を網羅出来るような国対運営が叶いません。何処かが歯抜けになります。議員ひとりでの掛け持ち委員会所属には限界があります。

そんな状況下で議員定数が減れば国民によって選ばれた議員の委員会審議時間が減り、「議員減って審議減る」という側面も考えていかなければならないと思います。

私も現職時代議員定数削減には賛成してきましたし、今でも定数は減らすべきだと思っています。しかし、その議論は「国民受けするだけ」ではいけません。議員の数が減る事は民主主義における国民の代弁者の数が減るという側面もあるのだという事を忘れてはなりません。「議論して尚、やはり議員定数は減らすべきだ」という正しい道筋を立てて結果を導かなければなりません。

日本再生の為の重要な国会。与党の国会運営が試されます。限られた時間と限られた議員定数内で、国民が期待することをどこまで実現出来るか。課題を解決しつつ、課題を見出し、下りエスカレーターを上るような作業が続くと思いますが、さて、国会が蠢くのはいよいよこれからです。この通常国会、一人ひとりの議員に課せられる仕事量は、間違いなく膨大なものとなる筈です。
コメント (20)
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