長尾たかしの・・・未来へのメッセージ

自民党衆議院議員長尾たかしのブログ。平成11年からネット上で情報発信を継続。サラリーマン生活を経て政界へ。

大嘗祭主要三殿、板葺きへの変更経緯

2019-09-28 18:33:00 | 歴史・伝統・文化
伝統を守れなかった。

10月22日、天皇陛下が即位を内外に宣明される「即位の礼」が行われます。

11月には皇位継承に伴う最も重要な祭祀である「大嘗祭」が行われます。 大嘗祭は即位後の天皇が初めて行う新嘗祭で、国家国民の安寧や五穀豊穣を祈られる、「一世一度の祭祀」であって、容易に形式を変えて良いものではありません。

その主要な建物である「主要三殿」の屋根が伝統的な茅葺きから板葺きへ変更されることが報道されたのは、昨年の12月のことでした。

これを受け私は今年初め宮内庁担当者を呼び、なぜ茅葺きから板葺きへ変更されることになったのかと言う経緯を聴取しました。

一言で言えば、経費節減の為だと言うことでした。

これまでにも、皇室において様々な経費削減のことが話し合われてきた事でしょう。例えば天皇御陵。 慣例としては、天皇陛下がご自身の御陵を作られる話の際は、「経費はあまりかけぬよう」と使えの者に伝え、それを聞いた側は「それは承知しております。 先例に則って行わせていただきます」と答えるのだそうです。

これは、天皇陛下が経費削減とおっしゃっているとはいうものの、先例を変えず、先例に則って前回同様の予算により御陵を建立するという「暗黙のやりとり」なのです。

しかし現在の宮内庁との間で、先例を変えて経費節減をすることが慣例化してしまったことで、茅葺きから板葺きに変更されることになったのでしょう、これは想像の領域ですが。

私が茅葺き専門家からお聞きしたところ、茅葺きにも「真葺き」と「逆葺き」という方法があるそうです。 逆葺きならば3分の1に圧縮することができることがわかりました。 因みに、宮内庁は茅葺の専門家からは意見聴取をしなかったそうです。

逆葺きを採用し、茅葺きで主要三殿を作るよう宮内庁に提案をしましたが、今度は茅葺を確保することができないという回答が返ってきました。 私が茅葺専門家に相談をしたところ、全国の茅葺職人は大嘗祭のためならば大変名誉な事。死に物狂いで茅葺を確保するのでそのような心配は全くないという回答を得ました。

これを宮内庁に伝えたところ、今度は大嘗祭の直前に台風やゲリラ暴風雨等などで作りかけの主要三殿が倒壊するようなことがあった場合大変なことになるので、やはり板葺きでないと対応できないという回答。 建物が倒壊しないように全体を囲うようなドームを作った場合、茅葺きよりもさらに経費がかかるという回答も用意していました。

あー言えばこー言う、なんとしても板葺きを貫きたいと言う意思が見え隠れすることを記憶しています。

「しかるべきところ」に相談もしました。 しかし今年の4月頃には、ほぼ茅葺きから板葺きへの変更が決定しておりましたので、私としてはあえなく断念したというのが経緯です。数ヶ月経過した先般、「茅葺き議連」が私と同様な問題意識を持って官邸に要請に行かれましたが、結果、なしのつぶて。

今回の大嘗祭が先例となって、大切な伝統が壊されたままこれが継承されていくということが、令和の時代に生きる者として我慢なりません。

これも時代の結論なのかと無理矢理飲み飲んだものの、先達や後世に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
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千葉県は先ず謝った方が良い。

2019-09-23 19:20:00 | 自治

県の備蓄発電機 半数活用されず・NHK
https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20190921/1080007897.html
ーーーーー
台風15号による停電が続く千葉県で、県が災害用に備蓄している非常用の発電機のうち半数以上が倉庫などに置かれたまま活用されていないことがわかりました。

千葉県では災害に備え館山市や市原市などにある県内10か所の防災倉庫などに、非常用の発電機を468台備蓄しています。

発電機は1回の燃料の補充でおよそ4時間稼働するもので、避難所などでの活用を想定して備蓄されていて、千葉県によりますと、今回の停電では消えた信号機などを動かすために警察に191台を貸し出したほか、県の出先機関で19台を使用したということです。
ーーーーー

「市町村に対してもっと積極的な呼びかけを行うべきだったかどうかは今後、検討したい」
はっ???

ケッケッ検討したい???
千葉県は先ず謝った方が良い。

「2つの町以外からは貸し出しの要請がなかったと説明」

これは、
「そういう指示がなかったから・・・・」
俗に言う、指示待ち社員の典型的な言い訳けと同じです。

「もともと県民に直接貸し出すことは想定しておらず」
では、誰が使う事を想定していたのでしょうか。

「出力も低いため携帯電話の充電などにも向いていない」
では、貸し出し要請があった町は何に使ったのでしょうか。

こんな事に使えるんじゃないか?
あんな事にも使えるんじゃないか?

万一のために、何かに役に立てられないだろうかと、
いつも思い巡らせている事が大事なんじゃないだろうか。
コメント (2)
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東電は海洋放出申請をして、国はこれを許可し、小泉大臣はニッコリ笑って福島の魚を食べる!

2019-09-20 16:15:00 | 環境問題



風評被害。

「トリチウムを海に流すと福島の海には放射能が流れ汚染される」

科学的安全が担保されていても、根拠のない不安だけが独り歩きする時代です。

福島県漁連も本格操業を期待するならば、風評被害を乗り越えるためにも、東電のトリチウム海洋放出を容認して安全性を証明したほうが良いと思います。

東京電力は処理水の海洋放出申請手続きをして、国はこれを許可すべきです。

政治家には、福島の復興に際して、科学的根拠に基づいた事実により国民の不安を取り除き、課題を解決し、結果を出すという義務があります。

例えば漁業従事者に対して、その不安に寄り添うことは必要ですが、科学的に安全である事を、よく理解してもらうことこそが、政治家の責務であり、寄り添うことだけが政治家の仕事ではないのです。

放射能、この目に見えぬ得体の知れぬ危険なもの。機微に触れるような議論を進めるにおいて、その基礎的な知識の共有がなされてぬまま、議論が進むことで正しい方向性が見出されるとは思えません。

私は皇位継承問題にも取り組んでいますが、女系天皇と女性天皇の区別がついていない人が沢山いることに驚いています。同様に、汚染水と処理水の区別がついていない人もたくさんおり、トリチウムとは何かを正確に理解している人が多くない事を痛感しています。

メルトダウンした格納庫からは熱が出るので、常に水で冷やす必要がありその結果、放射性物質だらけの水が出てくる、これが汚染水。ALPSという設備で処理しトリチウムだけの水となりタンクに貯めている、これが処理水です。

実は、全世界の原発はこのトリチウムが入った処理水を海に流しています。

水分子を構成する水素として存在するものが多いことから、トリチウムは、普通に、大気中の水蒸気、雨水、海水だけでなく、水道水にも含まれています。この様にトリチウムは日常的に私たちの体内に取り込まれており、トリチウムによる健康影響は確認されていません。

「厳格さで知られる原子力規制委員会でも、更田豊志委員長が『海洋放出が最も合理的』と述べています」との報道もあります。

国民に絶大な人気のある小泉大環境臣がなすべきことは、海洋放出後に獲られた福島の魚をニッコリ笑って食べることだと思うのです。
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対馬海峡を見て思う事。

2019-09-19 12:28:02 | 安全保障
日露戦争で日本帝国海軍がバルチック艦隊と戦った日本海海戦の主戦場、対馬海峡を見て思った事。
※この風景は反対側の朝鮮海峡側ですが

朝鮮半島有事が起きた際、或いは南北統一が現実のものになった時、この海が「38度線」となって、朝鮮半島と日本との軍事境界線になるのだろうと。そして、台湾、尖閣諸島有事と連動するのだろうと。

その過程において軍事的な対応は米国が何とかしてくれると思うことは、完全に誤りであり、米国の事情、北朝鮮、中国、ロシアの本音を理解していない浅はかな考えです。

確かに朝鮮半島有事が起きれば主として対応するのは米国です。しかし、米軍の軍事的キャパはこれで一杯です。その時は、台湾を含む尖閣諸島など他の地域の防衛が手薄になることを覚悟しなければなりません。

日本も北朝鮮からのミサイル攻撃に対応するため、イージス艦などは日本海に展開せざるを得ず、海上保安庁も在韓邦人の救出の対応を迫られることになれば、尖閣諸島や沖縄、南西諸島、台湾はガラ空き、防御は不可能となります。

そして、我が国にとって生命線である台湾、台湾海峡が、中国に抑えられる。朝鮮半島有事が起きてほくそ笑むのは中国なのです。

我が国の防衛体制も予算も、深刻なまでに足りないのです。
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日本の尊厳と国益を護る会による、対馬振興強化に関する緊急要望

2019-09-18 22:49:00 | 活動

以下、本日官邸ならびに自民党幹事長室へ提出した要望書です。


ーーーーーーーーーー

令和元年9月18日

対馬振興強化に関する緊急要望

                            日本の尊厳と国益を護る会

去る16日、私たちは長崎県の対馬の現状を視察しました。対馬はわが国にとって古来より大陸や朝鮮半島との交易の窓口として、またわが国防衛の要として大きな役割を担ってきました。

しかし止まらぬ加速化や高齢化の中で、対馬に韓国の資本と人が入り込み、漁場が荒らされたり、自衛隊基地の周辺など安全保障上重要な土地も韓国資本に買収されているなど、わが国にとって極めて重要な要衝の地の将来が危ぶまれる状況になっています。

また中国も韓国にとって変わろうとする意思がうかがえます。

そして昨今の揺らぐ朝鮮半島情勢を鑑みると、今後対馬のわが国の安全保障上の重要性はかつてなく高まるものと予想されます。そこで護る会は、対馬をわが国にとって戦略上の重要拠点と位置づけた上、下記の対策を早急に講じ、対馬振興に力強い新たな一歩を踏み出すよう、速やかな実施を要望します。

                 記

1.「対馬振興法(仮称)」を制定し、国境の要衝としての対馬の位置づけを明確にするとともに国土の保全を図り、島民の目線に立った総合的な対馬振興計画を策定し、これらを両輪で実施すること。

2.国民が対馬の歴史と文化に一層容易に触れられるよう、現在有人国境離島法の対象とはなっていない対馬への旅行者の航空運賃等の引き下げを、大胆に躊躇なく実施すること。

3.対馬への修学旅行等を増やすための助成を行うこと。

4.海上自衛隊防備隊周辺の土地を国有化するとともに、朝鮮半島有事を想定し港湾の整備を行うこと。

5.国境防衛の要となってきた対馬の歴史も含め、福岡に元寇に関する公的な歴史館を設置すること。
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