長尾たかしの・・・未来へのメッセージ

自民党衆議院議員長尾たかしのブログ。平成11年からネット上で情報発信を継続。サラリーマン生活を経て政界へ。

東條由布子さんとのこと

2013-02-20 09:02:38 | 歴史・伝統・文化
東條由布子さんが、13日73歳でご逝去されました。丁度上京と重なりスケジュール調整をして、昨晩お通夜に参列させて頂きました。

パラオにおける遺骨収集事業の報告会で初めてお目にかかったのは、私が会社員の頃、グローバルネットという政治サイトを運営していた頃でした。日本青年協議会(日本会議の前身)のメンバーでもあった私は東條さんの活動をいつも注目していました。いつからかというよりは、いつの間にかご縁を頂いたという感じです。東條英機氏の事を讃えるワケでもなく、否定する訳でもなく、歴史の必然性、非情性を全て受け止められていたと思います。

最も教えて頂いた事は、「事実を語り継ぐ」という事ではなかったかと思います。

私が民主党総支部長になり某講演会でお目にかかりました。光栄にも私の活動に関心を持ってくださっていたようで、「長尾さんのような方が民主党内で戦って下さっているから、日本もまだ大丈夫ね」と。また、野田佳彦当時衆議院議員が、この質問主意書を提出したことをとても評価されていらっしゃり、「歴史を正しく理解しているあなた方にしっかり頑張って欲しい」と励まして頂きました。マイノリティー保守として民主党内で孤軍奮闘するに、どれだけ心の支えになっていたことか。

一貫して厚生労働委員会に所属した私でしたが、厚生労働省の社会・援護局というところでは今も尚、英霊のご遺骨の収集活動を行っていることに関心を持ったのも東條さんのお陰でした。

遺骨収集団が厚生労働省にご遺骨を引き渡す儀式が千鳥ヶ淵であるのですが、私がそれを知った頃は、厚生労働大臣など、政務三役の出席もなし、国会議員には案内すらありませんでした。誰にも知らされず、民間団体と厚生労働省、ご遺族だけでひっそりと行われていました。その現状を良しとする訳にもいかず、当時の岡本厚生労働大臣政務官と共に、国会議員にも案内を出すべきだと提案し、遅まきながらこれが実現。あまり役所が積極的でないので、これは一本釣りで輪を拡げるべきだと、遺骨の帰還に関心の高い議員を片っ端からあたりました。昨年春頃には副大臣・政務官、以下、超党派国会議員が参列するようになりました。

口では英霊に感謝というものの、現実にはご遺骨の帰還に際してはこの程度の認識であったという事を指摘なければなりません。私は出席が叶いませんでしたが、現職国会議員の皆さん、私・長尾たかしは、今回の参列者の様子が気になってしょうがありません。今後とも、どうか感謝の念を持って迎えてあげて欲しいと念願します

是非とも遺骨収集事業を国策として行いたく、超党派議連を検討した事もありましたが、落選してしまっては現実のものとする事は叶いません。情けなく思います。

東條さんがどんなお気持ちでこの帰還事業に関われたのか?直接伺う事はありませんでしたが、私にはわかります。ただ1人の日本人として放っておけなかったのだと思います。とても尊い生涯をおくられた尊敬すべきお方でした。

心からご冥福をお祈り致します。貴女の魂忘れずに次世代へ引き継ぎます。
コメント (11)
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