長尾たかしの・・・未来へのメッセージ

自民党衆議院議員長尾たかしのブログ。平成11年からネット上で情報発信を継続。サラリーマン生活を経て政界へ。

官僚主導 vs 政治主導

2017-06-14 10:17:23 | 国会
土日、地元では政治に対して大変厳しい視線が寄せられていることを痛感しました。

論点のすり替えすら通用せず、理詰めで攻める事に限界を感じると、「誠実ではない」、「説明責任を果たしていない」などの、姿勢の問題にすり替える手法。

残念ながら、それ以上の禁じ手が終盤国会において今だに公然と使われ、これにマスコミの一部が悪ノリしています。

打倒安倍政権に燃える乱撃です。

そこに国益に資する議論はありません。言い分はあるでしょうが、政権打倒が国益に資するとは余りにも乱暴な理屈です。

文科省文書問題、野党が追求するその目的は、安倍総理のご意向反映を非とする事での安倍政権打倒。岩盤規制にたむろする既得権益打破問題は旧民主党のお家芸だった筈ですが、最早どうもそうではない様です。

本通常国会当初、文科省が天下り斡旋を当然のように行い非難を浴びました。その筆頭が前川氏だった訳です。

獣医学部の新設、新規参入阻止、つまり50年間守られた既得権を擁護し、獣医学部新設については「内閣府が文科省行政に横やりを入れてきた」と反旗を翻しているのは、前川氏自身なのです。

その前川氏が世間様から英雄視され、民進党が味方している事に愕然と致します。官僚主導の打破、政治主導はどこへ行ってしまったのでしょうか?

政府は文科省文書に関し再調査する方針を打ち出しましたが、どんな結果であれ、乱撃軍においては、永遠にこれに納得する事はないのでしょう。

同様に、著名人によるレイプ疑惑も、某個人と安倍総理との関連をコジつけ安倍政権打倒が目的。

性犯罪厳罰化等を盛り込んだ刑法改正議論に必要かとも思われる被害者の声を伝える事は大切ですが、当該事例は気を付けないと特定個人に対する名誉毀損にも繋がり、そもそも個別事例の捜査要求に関して国会で質疑する事ではありません。

豊洲問題。問題のない安全基準を問題視し、都知事選の争点としたものの、今日に至り全く何も決められない。実体的な科学的見地により判断すれば良いことを、これもまた一部マスコミの悪ノリが拍車をかけ、風評的安心議論へ展開することで都議選まで時間稼ぎ。

まさに都政の政治利用です。

そして此の期に及んで、築地豊洲併用?ですか?これまでに幾ら税金が無駄遣いされたのでしょうか?小池都政を真っ向から批判する番組が皆無である事も謎であります。

参議院では問責決議案の乱撃。衆議院でも不信任案等々、一部野党の荒くも不毛な鼻息が今から聞こえてきております。
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"忖度"と"ご意向"

2017-06-05 23:08:30 | 国会
新幹線なう。

土日にお聞きした地元の様々な貴重なご意見を

”忖度”

し、然るべき正規の手続きをもって、政府与党、政権の

”ご意向”

として、行政と相談をしながら、国益に資するよう、今週も働いて参ります、と呟くと炎上するのだろうか?

そう言えば、官僚主導から政治主導へ、なんて、スローガンがあったなぁ。
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皇位継承に関する参議院審議に期待すること

2017-06-02 12:30:56 | 歴史・伝統・文化
そもそも、「皇位の世襲」は、「男系」という文言がなくとも、「男系による世襲」を意味するものです。

昭和21年、つまり占領下にあった制憲議会においても、国会答弁において、男系ということを動かすべからざる一つの日本の皇位継承の原理、女系ということは皇位の継承の観念には含まれない、女系は皇位世襲の観念の中に含まれていないなどと答弁してます。憲法施行後も、男系相続、男系男子ということで世襲すると一貫してきました。

ところが、福田内閣官房長官により、「皇統とは天皇に連なる血統のことであり、男系及び女系の両方の系統を含む」と答弁してしまいました。その後、安倍官房長官により、政府としては、男系継承が古来例外なく維持されてきたことを認識し、そのことを重く受け止めつつ、皇位継承制度のあり方を検討すべきであると修正されました。そして、この答弁は、民主党政権下でも継承されています。

繰り返しますが、「皇位の世襲は男系」というのが「確立した政府見解」なのです。

今回の「天皇の退位に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議(案)」には、
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一.政府は、安定的な皇位継承を確保するための諸課題、女性宮家の創設等について、皇族方からの御年齢からしても先延ばしすることはできない重要な課題であることに鑑み、本法施行後速やかに、皇族方のご事情等を踏まえ、全体として整合性が取れるよう検討を行い、その結果を、速やかに国会に提出すること。
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と、「女性宮家の創設等」という文言が盛り込まれました。

当初、自公案には盛り込まれていなかったこの文言が提案された背景には、陛下のお言葉による、ご譲位が最優先であるという事が野党によって人質に取られた事情があったと理解しています。日韓合意における「軍の関与」をどう読み取るかという議論並みに、テクニカルな着地に忸怩たる思いです。

ここで確認すべきは、「皇位継承の諸課題」と「女性宮家の創設等」を並列表記とし、女系による皇位継承と女性宮家の課題は別、今後一切関連付けられないということを確認する必要がありました。この確認が出来ぬ状態では附帯決議を受け入れることはできませんでしたが、様々な意見交換の中でこれを確認することができました。

それぞれの立場の関係者がようやくまとめあげた原案。消極的賛成という思いを抱きつつ了としました。

しかし、大切なのはこれからです。附帯決議の中に注入された意味するところをハミ出さぬように不断の努力を持って注視していかなければなりません。

議論は参議院へ移ります。ここで個人的な思いですが提案していることがあります。附帯決議に「男系による」という5文字を加えられないかということです。

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一.政府は、安定的な皇位継承を確保するための諸課題、女性宮家の創設等について、皇族方からの御年齢からしても先延ばしすることはできない重要な課題であることに鑑み、・・・・
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を、
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一.政府は、男系による安定的な皇位継承を確保するための諸課題、女性宮家の創設等について、皇族方からの御年齢からしても先延ばしすることはできない重要な課題であることに鑑み、・・・・
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とすることで、より、スッキリといたします。

参議院での議論において、祈るような気持ちで加筆されるよう願っております。当然、衆議院議員としてあらゆる手段を今後とも尽くしてまいります。
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現実とのズレ

2017-06-01 13:49:56 | 中国外交
安倍総理は官邸で、中国外交担当トップ、楊国務委員の表敬受けたそうですが、これに先立ち、谷内国家安全保障局長が5時間にわたり会談をしたと、外交部会で報告がありました。その内容は明らかにされませんでしたが、5時間というのは一般に考えれば長時間。

今朝の外交部会においては、一連の会談では、東シナ海の安定なくして日中の友好はあり得ないとしつつ、「懸案を適切に処理しながら、日中関係の肯定的側面を拡充・強化していくことの重要性」を確認したとの報告。

ん〜、現実は懸け離れています。

外交は、現場にいるものにしか事実がわからないという意味で、本当に奥が深い、、と。
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