長尾たかしの・・・未来へのメッセージ

自民党衆議院議員長尾たかしのブログ。平成11年からネット上で情報発信を継続。サラリーマン生活を経て政界へ。

いじめ防止対策基本法案・骨子案・・・注目すべき気になる事

2013-02-02 23:14:16 | 教育
与野党それぞれから、いじめ防止対策基本法案が議員立法を基本として提出されるようです。まだ、骨子案の段階で、今、法案骨子案を手にしているのですが、少々細かく精査する必要がありそうです。またこの法案、どうも与野党共にリベラル派からの議員立法が予定されている事についても、注目しその推移を厳しく見守る必要があると思っています。

いじめを防止する適切な措置を講ずる必要は間違いなくあると思います。大前提です。ただ、それが「基本法」なのかというところを一寸立ち止まって考える必要があると思うのです。

基本法という概念を作る事でいじめはなくなりません。現実です。今緊急に必要な事は、「いじめが犯罪行為として取り扱われべきものであると認める時は、警察と連携してこれを対処するものとし、いじめにより当該学校に在籍する児童等の生命又は身体の安全が脅かされている時は直ちに当該警察に通報し、必要に応じ適切に、援助を求めなければならないこと」です。これは、法案の中に盛り込まれています。

私は、まずはこの部分を走らせる事、これは法律で縛る事ではなく、現行法の枠組みで可能な事だと思うのです。そうでないと、基本法が出来たということで、本来緊急に適切な措置が必要な部分に社会的関心が集まらず、結果、隠蔽体質を孕んだ現場対して逃げ道を与えてしまう。犯罪は学校の中にまで入り込んでしまっているという事態、そういう時代を迎えてしまっているという現実を受け入れなければなりません。今そこにある犯罪を犯罪と言えない風潮がある筈です。・・・・どうもまだ上手くいえませんので、今自分自身の論理を整理しているところです。

そして、危惧する事としては、人権侵犯事件に係る救済制度等についても触れている事です。んーーーっ、扱いを間違えると、これは私が徹底抗戦した「人権擁護法案」等議論再燃の可能性があるのではないかと。

いじめの定義、人権侵害の定義が曖昧ならば、受け手の恣意的な解釈により、不幸な事態にもなり兼ねません。いじめの中にある、明らかに犯罪として限定出来る事象に対する厳重な取り締まりからはじめていく事が先決ではないか思っています。

道徳教育さえ行き届いていれば、法律等必要ないのですが、、、、。一刻も早い教育勅語の精神を汲んだ道徳教育の復活が望まれます。



【教育勅語・現代語訳】
 私が思うには、我が皇室の先祖が国を始められたのは、はるかに遠い昔のことで、代々築かれてきた徳は深く厚いものでした。我が国民は忠義と孝行を尽くし、全国民が心を一つにして、世々にわたって立派な行いをしてきたことは、わが国のすぐれたところであり、教育の根源もまたそこにあります。

 あなたたち国民は、父母に孝行し、兄弟仲良くし、夫婦は仲むつまじく、友達とは互いに信じあい、行動は慎み深く、他人に博愛の手を差し伸べ、学問を修め、仕事を習い、それによって知能をさらに開き起こし、徳と才能を磨き上げ、進んで公共の利益や世間の務めに尽力し、いつも憲法を重んじ、法律に従いなさい。そしてもし危急の事態が生じたら、正義心から勇気を持って公のために奉仕し、それによって永遠に続く皇室の運命を助けるようにしなさい。これらのことは、単にあなた方が忠義心あつく善良な国民であるということだけではなく、あなた方の祖先が残した良い風習を褒め称えることでもあります。

 このような道は、実にわが皇室の祖先が残された教訓であり、その子孫と国民が共に守っていかねばならぬことで、昔も今も変わらず、国の内外をも問わず、間違いのない道理です。私はあなた方国民と共にこの教えを胸中に銘記して守り、皆一致して立派な行いをしてゆくことを切に願っています。
コメント (15)
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