゛もったいない゛
良い言葉である。そのものの存在を大切にしようとすれば゛もったいない゛、だから、大切に使おう、使えるまで使おうと思う。日本が世界に誇るべき言葉であると思う。使えるものは日本国内いや全世界で大切に使われても良いとおもう。
私も中古製品を買うことがある。特に相当数の本やCD、保有するギターのアンプの全ては中古である。これらは、売主が中古市場に出回ることを前提に売る。買主はそれを承知で購入する。正しい商取引である。ここに経済産業省が、PSEマークのついていない電気冷蔵庫、電気洗濯機、テレビ、電子楽器、音響機器、ゲーム機器など中古市場に出回らぬように規制をかけた。つまりは、メーカの立場に立てばこれ以上、中古市場が成長して欲しくないというということ。私としては困ったことだが、立場変わればこれも正論である。実に悩ましい。
一般に、リサイクルとは再循環を意味し、製品化された物を分解、あるいは溶解させて再原料化することである。この技術に膨大なコストと技術が係るのである。それを消費者に負担してもらおうというのがリサイクル法である。
今、経済産業省で、幾つかのリサイクル法改正案が出ては先送りされたり、今後の指針が発表されている。
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家電リサイクル制度見直し、法改正は見送り
2008年01月22日19時51分
経済産業、環境の両省は、家電リサイクル制度見直しに伴って検討していた家電リサイクル法改正案の通常国会への提出を見送る方針を固めた。「ねじれ国会」での波乱要因になる恐れなどを考慮したもので、代わりに政省令改正で対応する。
見直しでは、薄型テレビと衣類乾燥機を対象に追加する。また、小売店に廃家電の引き渡し先などの記録・報告を求める仕組みを設け、横流しなど不正の監視を強化。メーカーにもリサイクル費用の実績と内訳を定期的に報告・公表させる制度を導入し、透明性向上を図る。リサイクル料金支払い方法などを含む制度の抜本的な見直しは、今後の検討に委ねられた。 ※朝日新聞
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また、
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家電リサイクル法の対象4品目(ブラウン管テレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機)について、環境省と経済産業省は新たに「リユース(中古)基準」を策定する方針を固めた。温暖化対策のため、省エネルギー効率の低い老朽家電が中古市場に出回るのを防ぐ一方、資源回収の目的で海外へ横流しされる「偽装中古」を見分けたり、まだ新しいのに解体・再資源化される「もったいない事例」を減らす狙いもある。今月中にも両省で検討委員会を設け、来年には省令改正して導入する方針だ。※毎日新聞
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など。
水面下では、゛横流しを禁止したい、新製品を買ってもらいたい側゛と、゛中古で済ませたい、もったいないと考える側゛の攻防が繰り広げられているのだと思う。それぞれが正論で、実に悩ましい。
そんな中、今日ここで問題にしたいのは、゛リサイクル゛という言葉の持つ崇高な言霊理念を利用し、゛リサイクル゛という印籠を突きつけ、本当にリサイクルしているのだろうかと疑いたくなるような事例があるということ。所謂、゛横流し゛である。
平成19年3月、某大手量販店から不要になった家電の回収を委託された埼玉県内の業者が、家電約1600台をメーカーに引き渡さず、リサイクルショップに横流ししていたことが同社の調査でわかり、リサイクル法違反として同社は経済産業省と環境省に報告。回収業者を、埼玉県警熊谷署に業務上横領容疑で告訴する事件が発覚した。これは、量販店が主導で行ったことではなく、回収を委託された業者が行ったこと。実はこのチェック機能が必ずしも働いていない現状がある。すべては、業者のモラルに依存する。食品業界のモラルと同じである。
そればかりではない。゛大阪方式゛というものがある。このシステムは実に不思議。リサイクル法では、リサイクル料金、ブラウン管テレビ2520円、エアコン3150円、冷蔵庫4830円、洗濯機2400円を徴収して回収するのだが、大阪方式だと、リサイクル料金は、テレビが1900円、エアコンが2200円、冷蔵庫が3200円、洗濯機が1800円程度(税込み)で、通常の料金より3割程度安くなるという。
これは凄いっ、さすが大阪!・・・・と・こ・ろ・が・・
この大阪方式、通常小売店がメーカー指定のリサイクル工場に搬入するところが、゛独自の指定業者゛に搬入するというもの。メーカーのリサイクル工場以外でも許可を有したリサイクル率をクリアーできる業者であればリサイクル処理が出来るということだが、メーカーですら、膨大なコストが係るのに、失礼ながらその大阪の指定業者で本当に可能なのだろうか?それも、3割引4割引の低価格で。
で、その指定業者を調べてみたが、ネットで調べる限り堺市の1社だけである。今、大阪府にそれ以外の業者があるのかどうかを確認中であるが、私の推測が誤りであってほしい限りである。
このままでは、゛何かの臭い゛がプンプンするのである。
既に、大阪方式に対しては、
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家電リサイクル 「大阪方式」は違法 近畿経済産業局指導
家電小売店が消費者から受け取った不用家電をリサイクルする際、リサイクル業者に引き渡す大阪独自の家電リサイクル方式について、近畿経済産業局などは12日までに、同方式を採用していた大阪府下の家電小売店に対して、家電メーカーへの引き渡しを小売店に義務付けた家電リサイクル法に違反するとして是正指導を行った。
大阪府では、こうしたリサイクル業者を活用した独自のリサイクル方式を平成15年7月から採用。この方式であれば、消費者が負担するリサイクル費用は3割から4割安くなる。だが、経産局では、法の枠外でのリサイクルシステムの存在を容認することで、不正輸出や不正投棄の温床になることから是正を行ったとしている。※ヤフーニュース
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実際に、経済産業省と環境省が視察に訪れ、リサイクルとは名ばかりの杜撰な実態があると指摘している。しかし、大阪府は大阪方式に対しお墨付きを与えているようであるが、明らかに国は業者に対して是正指導をしているのである。それでも居直る背景は何なのか?
そういえば、太田前府知事は元通産官僚。大阪方式を実施している大阪リサイクル事業協同組合は、多くの各級議員を組織内議員として議会に送り込んでいる。いろいろな力が働いていると疑ってみたくもなる。゛消費者の率直な意見によって大阪方式を進めることができる゛とする発言もあるようだが、それでも国は大阪府に対して是正指導を行っているのだ。我が国は法治国家である。゛放置国家゛ではない。
大阪方式でリサイクルされている廃棄家電は正しくリサイクルされているのか?されていればよろしい。しかし、どうやってメーカーですらようやくクリアできている料金よりもより安い価格を提供できるのか?
更に実態を゛学んで゛いきたいと思う。
良い言葉である。そのものの存在を大切にしようとすれば゛もったいない゛、だから、大切に使おう、使えるまで使おうと思う。日本が世界に誇るべき言葉であると思う。使えるものは日本国内いや全世界で大切に使われても良いとおもう。
私も中古製品を買うことがある。特に相当数の本やCD、保有するギターのアンプの全ては中古である。これらは、売主が中古市場に出回ることを前提に売る。買主はそれを承知で購入する。正しい商取引である。ここに経済産業省が、PSEマークのついていない電気冷蔵庫、電気洗濯機、テレビ、電子楽器、音響機器、ゲーム機器など中古市場に出回らぬように規制をかけた。つまりは、メーカの立場に立てばこれ以上、中古市場が成長して欲しくないというということ。私としては困ったことだが、立場変わればこれも正論である。実に悩ましい。
一般に、リサイクルとは再循環を意味し、製品化された物を分解、あるいは溶解させて再原料化することである。この技術に膨大なコストと技術が係るのである。それを消費者に負担してもらおうというのがリサイクル法である。
今、経済産業省で、幾つかのリサイクル法改正案が出ては先送りされたり、今後の指針が発表されている。
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家電リサイクル制度見直し、法改正は見送り
2008年01月22日19時51分
経済産業、環境の両省は、家電リサイクル制度見直しに伴って検討していた家電リサイクル法改正案の通常国会への提出を見送る方針を固めた。「ねじれ国会」での波乱要因になる恐れなどを考慮したもので、代わりに政省令改正で対応する。
見直しでは、薄型テレビと衣類乾燥機を対象に追加する。また、小売店に廃家電の引き渡し先などの記録・報告を求める仕組みを設け、横流しなど不正の監視を強化。メーカーにもリサイクル費用の実績と内訳を定期的に報告・公表させる制度を導入し、透明性向上を図る。リサイクル料金支払い方法などを含む制度の抜本的な見直しは、今後の検討に委ねられた。 ※朝日新聞
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また、
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家電リサイクル法の対象4品目(ブラウン管テレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機)について、環境省と経済産業省は新たに「リユース(中古)基準」を策定する方針を固めた。温暖化対策のため、省エネルギー効率の低い老朽家電が中古市場に出回るのを防ぐ一方、資源回収の目的で海外へ横流しされる「偽装中古」を見分けたり、まだ新しいのに解体・再資源化される「もったいない事例」を減らす狙いもある。今月中にも両省で検討委員会を設け、来年には省令改正して導入する方針だ。※毎日新聞
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など。
水面下では、゛横流しを禁止したい、新製品を買ってもらいたい側゛と、゛中古で済ませたい、もったいないと考える側゛の攻防が繰り広げられているのだと思う。それぞれが正論で、実に悩ましい。
そんな中、今日ここで問題にしたいのは、゛リサイクル゛という言葉の持つ崇高な言霊理念を利用し、゛リサイクル゛という印籠を突きつけ、本当にリサイクルしているのだろうかと疑いたくなるような事例があるということ。所謂、゛横流し゛である。
平成19年3月、某大手量販店から不要になった家電の回収を委託された埼玉県内の業者が、家電約1600台をメーカーに引き渡さず、リサイクルショップに横流ししていたことが同社の調査でわかり、リサイクル法違反として同社は経済産業省と環境省に報告。回収業者を、埼玉県警熊谷署に業務上横領容疑で告訴する事件が発覚した。これは、量販店が主導で行ったことではなく、回収を委託された業者が行ったこと。実はこのチェック機能が必ずしも働いていない現状がある。すべては、業者のモラルに依存する。食品業界のモラルと同じである。
そればかりではない。゛大阪方式゛というものがある。このシステムは実に不思議。リサイクル法では、リサイクル料金、ブラウン管テレビ2520円、エアコン3150円、冷蔵庫4830円、洗濯機2400円を徴収して回収するのだが、大阪方式だと、リサイクル料金は、テレビが1900円、エアコンが2200円、冷蔵庫が3200円、洗濯機が1800円程度(税込み)で、通常の料金より3割程度安くなるという。
これは凄いっ、さすが大阪!・・・・と・こ・ろ・が・・
この大阪方式、通常小売店がメーカー指定のリサイクル工場に搬入するところが、゛独自の指定業者゛に搬入するというもの。メーカーのリサイクル工場以外でも許可を有したリサイクル率をクリアーできる業者であればリサイクル処理が出来るということだが、メーカーですら、膨大なコストが係るのに、失礼ながらその大阪の指定業者で本当に可能なのだろうか?それも、3割引4割引の低価格で。
で、その指定業者を調べてみたが、ネットで調べる限り堺市の1社だけである。今、大阪府にそれ以外の業者があるのかどうかを確認中であるが、私の推測が誤りであってほしい限りである。
このままでは、゛何かの臭い゛がプンプンするのである。
既に、大阪方式に対しては、
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家電リサイクル 「大阪方式」は違法 近畿経済産業局指導
家電小売店が消費者から受け取った不用家電をリサイクルする際、リサイクル業者に引き渡す大阪独自の家電リサイクル方式について、近畿経済産業局などは12日までに、同方式を採用していた大阪府下の家電小売店に対して、家電メーカーへの引き渡しを小売店に義務付けた家電リサイクル法に違反するとして是正指導を行った。
大阪府では、こうしたリサイクル業者を活用した独自のリサイクル方式を平成15年7月から採用。この方式であれば、消費者が負担するリサイクル費用は3割から4割安くなる。だが、経産局では、法の枠外でのリサイクルシステムの存在を容認することで、不正輸出や不正投棄の温床になることから是正を行ったとしている。※ヤフーニュース
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実際に、経済産業省と環境省が視察に訪れ、リサイクルとは名ばかりの杜撰な実態があると指摘している。しかし、大阪府は大阪方式に対しお墨付きを与えているようであるが、明らかに国は業者に対して是正指導をしているのである。それでも居直る背景は何なのか?
そういえば、太田前府知事は元通産官僚。大阪方式を実施している大阪リサイクル事業協同組合は、多くの各級議員を組織内議員として議会に送り込んでいる。いろいろな力が働いていると疑ってみたくもなる。゛消費者の率直な意見によって大阪方式を進めることができる゛とする発言もあるようだが、それでも国は大阪府に対して是正指導を行っているのだ。我が国は法治国家である。゛放置国家゛ではない。
大阪方式でリサイクルされている廃棄家電は正しくリサイクルされているのか?されていればよろしい。しかし、どうやってメーカーですらようやくクリアできている料金よりもより安い価格を提供できるのか?
更に実態を゛学んで゛いきたいと思う。