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長尾たかしの・・・未来へのメッセージ

令和7年1月9日から再開した自民党元衆議院議員長尾たかしのブログ。3年半お休みしておりました。

国際援助の信頼性を問う:USAIDの不正行為と日本の課題

2025-02-08 09:51:27 | 社会


アメリカの国際援助機関であるUSAID(米国国際開発庁)における不正行為の疑惑が浮上しています。トランプ政権はUSAID閉鎖を考えています。

この問題は、詐欺や資金の不正使用、さらには契約業者の不適切な行動に関するものであり、国際的な援助機関が抱える共通の課題を浮き彫りにしています。具体的には、プロジェクトの成果が報告内容と異なる場合があることが指摘されており、これが透明性とアカウンタビリティの必要性を強く示唆しています。

米国のレビット報道官が発した言葉が注目を集めました。彼女はバイデン政権が世界中にLGBTの権利を巨額の支援金と共に押し付けてきたという見解を示しました。 バイデン政権は、LGBTQの権利を守ることを重要視し、国際的な支援を通じてこれを推進しようとしています。USAIDは、2022年に26億ドルをジェンダーの平等と公平を促進するプログラムに投資し、LGBTQコミュニティへの支援を表明しています。 しかし、支援ではなく社会を崩壊させるこのアプローチ、そう言えば、我が国もLGBT法の押し付けを受けましたね。

更には、元職員モイヤー氏によると、彼が2018年にUSAIDに入った際、受けたオリエンテーション「特権ウォーク」では、仮のアイデンティティを与えられ、特権自覚と差別について学んだそうで、これはUSAIDの本来の業務とは無関係。さまた、オバマ政権時に始まったフェミニスト読書会がトランプ政権下で「テロ対策プログラム」に置き換えられ、資金確保のために活動名を変更していたというのです。これはアメリカだけでなく、日本でも「子ども家庭庁」の名の下で移民政策が進んでいる例が示されているのと同じですね。

USAIDは、国際的な援助を通じて発展途上国の支援を行っていますが、その活動の透明性が問われています。特に、詐欺や不正使用の事例が報告されており、プロジェクトの結果が実際の成果と乖離していることがあるのです。このような状況は、援助の効果を疑問視させる要因となり、支援を受ける国々にとっても深刻な問題です。

次に、透明性とアカウンタビリティの必要性について触れたいと思います。国際的な援助機関においては、透明性やアカウンタビリティの向上が常に求められています。資金の流れを明確にし、どのように使われているのかを示すことは、援助の信頼性を高めるために不可欠です。特に、税金で賄われる援助資金が不正に使用されることは、納税者の信頼を損ねる結果となります。したがって、USAIDはその運営において透明性を確保し、必要な改善を行うことが求められています。

また、日本も、男女共同参画予算等、同様の課題を抱えており、USAIDの政策決定が国家予算に影響を与えていることが指摘されています。日本政府は国際的な援助活動に積極的に参加していますが、国内外での不正行為の疑惑が浮上することで、信頼性が損なわれるリスクがあります。このため、日本もUSAIDの動向を注視し、必要に応じて自国の援助政策を見直すべきです。

さらに、予算措置の見直しも重要なテーマです。USAIDへの予算措置が見直されるべきであり、日本もそれに倣う必要があります。援助の効果を最大化するためには、無駄な支出を避け、資金を適切に配分することが求められます。特に、効果が薄いプロジェクトや不正使用の可能性がある事業については、厳格な評価を行い、必要な見直しを実施することが重要です。

男女共同参画に関連する事業においても、問題が指摘されています。2025年の男女共同参画予算の規模については、2024年度の予算が約10兆5600億円であることが確認されています。この金額は、男女共同参画に関する直接的な施策・事業に約3200億円、広範な施策に約10兆2400億円が割り当てられています。したがって、2025年の具体的な予算はまだ公表されていないものの、概ね同様の規模になると考えられます。

この予算措置に対して、地域振興事業における資金の不適切な使用や、福祉関連事業での資金流用が問題視されています。これらの事業が本来の目的に沿って運営されていない場合、資金が無駄に使われるだけでなく、必要な支援が届かないという事態を招く可能性があります。このため、各事業の成果や影響を評価し、透明性を確保することが重要です。

また、非営利団体への補助金の見直しも必要です。一部の非営利団体においては、資金が特定の政治活動に流用されているとの指摘があります。このような事態が続くと、援助の信頼性が損なわれるだけでなく、支援が本来の目的から逸脱してしまうことになります。したがって、補助金の適切な使用を徹底し、必要に応じて見直しを行うことが重要です。

違った観点から1つ述べますが、左派活動への資金提供の疑いが指摘されています。特定の政治活動に対する資金提供は、公益に反する可能性があるため、慎重に検討すべきです。国際テロ組織に資金が流れているのではないかという指摘も排除できないのです。援助が本来の目的を達成するためには、政治的中立性が求められるのは当然のことです。これにより、援助資金が適切に使用され、必要な人々に届くことが期待されます。

以上のように、USAIDにおける不正行為の疑惑は、透明性やアカウンタビリティの重要性を再認識させる問題です。日本もこれに影響を受けており、予算措置の見直しや非営利団体への補助金の適切な使用が求められています。国際的な援助の信頼性を高めるためには、各国が連携し、透明性を確保する取り組みを進めていく必要があります。これにより、真に必要な支援が行き届く社会を実現することができるのではないでしょうか。
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1 コメント

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雲伯油屋ストライベック (元グローバル鉄鋼商事関係)
2025-03-28 18:52:27
最近はChatGPT(LLM)や生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、トレードオフ関係の全体最適化に関わる様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術とは違った日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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