今月の29日は日中国交正常化の50年周年で、岸田首相と習近平国家主席との
電話会談があるとかないとか。その前に安倍元首相の国葬儀に中国は誰を派遣
してくるのか。いろいろ姦しい。
27日には世界各国から弔問に多くの人が訪れることの伝わっておりますが、
なんとその前に英国のエリザベス王女の国葬が行われることになり、なんだか
結果的に二番煎じのようになってしまった感がします。
それはさておいて、日中正常化50周年の前に発刊されたのが、門田隆将著
「日中友好侵略史」です。
漸く読了しました。
50年前に田中首相が北京に赴いて、周恩来との間ですったもんだの末、なん
とか交渉が纏まったわけですが、その20年も前から中共は日本で工作を初めて
いたとは。
思えば私の青春時代からこれまでの人生の間の日中間の動きそのままがこの本
の内容で、こんなことがわが人生と並行して二国間、さらに台湾を含んで歴史が
刻まれていたのかと、改めて感慨深いものがあります。
中国のしたたかさは前に紹介した「インテリジェンスで読む日中戦争」でしり
ましたが、まだ蒋介石軍を台湾に追い出して、国内がどうなるかわからない状態
だったであろう1959年には対日工作が始まっていたとは驚きでした。
本を読み進むと、いかに中国の為政者が強かで、事前に日本をしっかりリクル
ートしており、東大での秀才が集まっているはずの外務省の役人の無能さという
か、先を考える能力が足らないし、日本側のインテリジェンスなるものが全くな
いことがわかってきます。
今となっては、戦前の中野学校が教育していた事柄がないがしろにされてきた
戦後ののほほんとした平和ムードの中にあった日本が馬鹿に思えてきます。
これから先も中国を相手にするには、よほどこちらもしたたかさを身に着けて
おくことが重要だと思うのです。
門田隆将の著書は何冊か読んでありますが、この本も9月29日を目指して、
30年も前から取材してきたと聞きました。
とても面白い歴史で、あーそうだったのかと思い知らされることの多いいこと、
それも自分の人生と並行しての歴史ですから、なおさら面白いし、興味が尽きま
せん。特に中国との国交となれば、台湾との縁切りがあるわけで、そのあたりの
日本政府の取り繕いぶりが、面白いといっては失礼でしょうが、実際に交渉に
当たった関係者から生々しい話がすごいです。
ぜひ傍らに置いておかれることをお勧めします。変な小説を読むより引き込ま
れること必定でしょう。
電話会談があるとかないとか。その前に安倍元首相の国葬儀に中国は誰を派遣
してくるのか。いろいろ姦しい。
27日には世界各国から弔問に多くの人が訪れることの伝わっておりますが、
なんとその前に英国のエリザベス王女の国葬が行われることになり、なんだか
結果的に二番煎じのようになってしまった感がします。
それはさておいて、日中正常化50周年の前に発刊されたのが、門田隆将著
「日中友好侵略史」です。
漸く読了しました。
50年前に田中首相が北京に赴いて、周恩来との間ですったもんだの末、なん
とか交渉が纏まったわけですが、その20年も前から中共は日本で工作を初めて
いたとは。
思えば私の青春時代からこれまでの人生の間の日中間の動きそのままがこの本
の内容で、こんなことがわが人生と並行して二国間、さらに台湾を含んで歴史が
刻まれていたのかと、改めて感慨深いものがあります。
中国のしたたかさは前に紹介した「インテリジェンスで読む日中戦争」でしり
ましたが、まだ蒋介石軍を台湾に追い出して、国内がどうなるかわからない状態
だったであろう1959年には対日工作が始まっていたとは驚きでした。
本を読み進むと、いかに中国の為政者が強かで、事前に日本をしっかりリクル
ートしており、東大での秀才が集まっているはずの外務省の役人の無能さという
か、先を考える能力が足らないし、日本側のインテリジェンスなるものが全くな
いことがわかってきます。
今となっては、戦前の中野学校が教育していた事柄がないがしろにされてきた
戦後ののほほんとした平和ムードの中にあった日本が馬鹿に思えてきます。
これから先も中国を相手にするには、よほどこちらもしたたかさを身に着けて
おくことが重要だと思うのです。
門田隆将の著書は何冊か読んでありますが、この本も9月29日を目指して、
30年も前から取材してきたと聞きました。
とても面白い歴史で、あーそうだったのかと思い知らされることの多いいこと、
それも自分の人生と並行しての歴史ですから、なおさら面白いし、興味が尽きま
せん。特に中国との国交となれば、台湾との縁切りがあるわけで、そのあたりの
日本政府の取り繕いぶりが、面白いといっては失礼でしょうが、実際に交渉に
当たった関係者から生々しい話がすごいです。
ぜひ傍らに置いておかれることをお勧めします。変な小説を読むより引き込ま
れること必定でしょう。
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