石坂ファームハウスの『都会の田舎をおすそ分け』

多摩丘陵の自然豊かな里山から、その恵みを大切にした農家の暮らしをお伝えします

田植えから1カ月の田んぼ

2017年07月03日 | 田んぼ・お米作り講座
今日は夏到来の天気・・・田んぼの畦の草刈りをしました。田植えから1カ月たつのですが、3から4本植えた苗はしっかり根を張り、株数を増やしすっと葉を伸ばしています。分げつして背丈も大きくなりました。田んぼの水は天気の様子を見ながら、用水から取り込んだり止めたり。田んぼの水が張っていることで、風が涼しく気持ちが良いです。小さな田んぼですが、大雨が降れば川に水が一気に注ぎこむのを防ぐ役目も果たしています。大雨のたびに、コンクリートだらけの地面の上を流れる水が土なら染み込むのに・・・と思うのです。

この先、気温が上がると草刈りの回数が増えます。畑の草むしりも同じですが、作物を作るだけが農家の仕事ではなく「田んぼや畑ののある景観」が美しく保たれることも大事なことだと思っています。訪れる多くの方の心に残るでまた来たい場所だと感じてくれることも含め、この景観が維持していきたいです。

農業研修でスイスに滞在した時、牛の放牧地はきれいに牧草が刈られていました。農家の庭先は花で飾られていたり、作物を飾る農園の看板・・・すべてが絵になる素敵な景観でした。しかし日本で欧風を真似するのは「似合ってなく」、日本らしさや今までの暮らしを大事にしなくてはと思うきっかけにもなりました。
古民家に住み、竹かごでお花を飾る。古い道具を現役で使う(升やふるいなど)、庭になる草花で家庭薬を作る。母や父から教わる知恵や技もこれから先に受け継ぎたたえていかなくては。

草刈りも大変ですが、時には大物飛来「おーっつ、シラサギがやってきた!!」とびっくりすることも。くちばしを田んぼに突っ込んでなにやら食べています。鳥にとっても(時期によっては歓迎です)良い場所と思ってもらえればうれしいです。

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