昨日は日欧EPAについて書いたが、「国民の
食料と健康を守る運動全国連絡会」(全国食
健連)が農林水産省に「大筋合意をしないこ
と」を申し入れた。紙智子参議員が同席した。
また道内の農林水産関係3団体が、緊急の共
同記者会見を開き、飛田会長は「道の経済、
道民の生活に大きな影響を与えかねない」と
懸念を表明(4日付朝日)
問題の一つに政府が情報をさっぱり出さない
ことだ。日欧EPAの影響試算がどうなるか不
安だらけではないのか。道東地域の酪農も大
打撃を受ける。
関係団体が何も知らないままの大筋合意はあ
り得ない。そもそもTPPと違い秘密保持の義
務はないはずだ。
さて、ここからが本題。
今国会が、米、麦、大豆の種子の生産に責任
を定めた「種子法」を来年4月で廃止するこ
とを決めた。
こうした事態を受けて、「日本の種子(たね)
を守る会」の設立総会が3日開かれた。
幹事長に就任した山本さんは「主要種子法令
廃止により、都道府県の農場で種子の開発や
保存、安く安定的な供給をする根拠法がなく
なる。2、3年後には県の体制が劇的に悪化
するだろう。防ぎために地方でもこの会をつ
くろう」と呼びかけた。
キラー種子、F1種子などのように、モンサン
トに代表されるグローバル資本に日本の食料
が握られようとしている。
そもそも一代限りの種子ばかり作ってどうし
ようとするのか。儲けのために、自然界への
挑戦ではないか。
[一代限り]という植物が、動物界にも影響
を与えないだろうか。心配ばかりだ。
われわれ人間が自然に対してかちえた勝利に
あまり得意になりすぎないようにしよう。そ
うした勝利のたびごとに、自然はわれわれに
復讐するのである(エンゲルス著:猿が人間
になるにあたっての労働の役割)
「自由化」とは、グローバル資本の代弁者に
すぎないのではないか。本来は違うはずだ。
TPPに代表されるように、日本の農業の危機
が、自公政権によって進められようとしてい
る。
政治の改革が急がれる。
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