今日の赤旗に、94年北朝鮮危機の時のアメ
リカの国防長官であったペリー氏のインタ
ビューが掲載された。
今回と同じように、北朝鮮への爆撃一歩手
前までを経験した人物だ。
そのペリー氏が、90歳という高齢をおして、
核兵器禁止条約を支持し、核なき世界への展
望を語っている。
やはり最大の壁は「核抑止力論」だ。
北朝鮮が核兵器を持てば、アメリカをはじめ
とした他国から攻撃されないという強い意識
をもっている。
オバマ大統領が「核のない」世界を訴えたが、
アメリカの世論が、核兵器の恐ろしさを理解
していないし、この「核抑止力論」に囚われ
ていることを解明している。
オバマ大統領が核兵器廃絶で後退してしまっ
た理由の一つに「米国民が核兵器の棄権を理
解せず、より抜本的な提案を支持する準備が
できていなかったから」を述べている。
国民がここから抜け出せるように、みずから
が大学の講師として教えてきた。
安倍政権の「核の傘」も同じ「核抑止力論」
である。
「核抑止力論」は核戦争という破滅的危機を
まねくぞという「威嚇」、いわば脅しの世界
だ。
当然、自国の安全を守ろうと「核兵器の保有」
を考える国の指導者は現れてくる。
これに対抗できるのが「核兵器禁止条約」し
かない。
「核抑止力論」「相互確証破壊」「MAD理
論」について、我々がしっかり学んでいく必
要がある。
核兵器で安全が保たれているという「狂気の
理論」こそ、変えていかなければ。
身をもって体験したペリー氏の言葉は重い。
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