社会はかわるし、かえられる!

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議会基本条例の原点にもどれ!

2015-12-18 07:02:31 | 日記

釧路市議会議会広報不掲載問題が、全国ニュースになる
ほど、事態は深刻化している。

「議会広報」に掲載される議員の質問のQ&Aに対して
広報委員長がその内容に干渉し、不適切と判断すれば掲
載を拒否できるようになってしまえば、委員長のワンマ
ン、あるいは多数の名を借りた「独裁」となる。

今回は委員長の政治的姿勢がはっきりと反映したもの。
①「安倍政治は許せない」という文言はダメ
②市長の政治資金の問題点の追及もダメ

これほど政府と市長の与党的立場の表明がはっきりして
いるものはない。
当然与党は議会で多数だから、「多数決」を使えば拒否
できる。民主主義の原則である「多数決」が、民主主義
を破壊してしまうことになる。

これこそ「多数決」という名の議会制民主主義の破壊で
あり、委員長という立場の議員が、気に入らないと思え
ば、拒否できるとんでもない民主主義となる。

釧路市議会の定数28人中、なんと18人が不掲載に賛成し
ていると報道された。
議会制民主主義を理解しているのだろうか??

いまこそ「釧路市議会基本条例」の原点に立ち返るべき
だ。全議員が議論し、全会一致で可決したものである。

その前文には、
市民の福祉の増進を図ることを基本として、市政の運営
に関し二元代表制の一翼を担い、市の意思決定機関並び
に市長その他の執行機関の監視及び評価機関として重大
な責務があることを確認する。ここに、釧路市議会は、
公正かつ透明で市民にわかりやすい開かれた議会を目指
し、

政権や市長を批判したものが不掲載となれば、二元代表
制の体をなさなくなり、「市長その他の執行機関の監視
及び評価」が市民に広報できなくなることを意味する。

委員長が、自分の気に入らない議論を不掲載にすること
こそ、「議会のチェック機能」の放棄に等しい。

今からでも遅くない。
「釧路市議会基本条例」をもう一度、読み返してほしい。
市議会の歴史に「汚点」を残さないために。

緊急議会報告会
 12月20日(日曜日)午後1時30分~
 釧路市国際交流センター2階

ぜひご参加を。

ヴォルテールの有名な言葉をもう一度繰り返す。
「私はあなたの意見には反対だが、それを主張する権利
は命をかけて守る」
議会人あらんとする者の大原則である。


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