12月5日は広島の原爆ドームが世界遺産に登録が決定した日である。そして1996年12月7日に世界遺産一覧表に登録された。
日本政府は歴史が浅く遺産の要件に合わないとして消極的で、さらにはアメリカが強く反対を表明していた。
これを覆したのが国民の声であり運動であった。
広島市のHPには、
「人類史上初めて使用された核兵器の惨禍を如実に伝え、時代を超えて核兵器の廃絶と世界の恒久平和の大切さを訴え続ける人類共通の平和記念碑」として、ユネスコの世界遺産一覧表に登録。
と書かれている。
この「核兵器の廃絶」に日本の政府は積極的であろうか?
ノーとしか言えない。
先日、核兵器禁止条約第2回締約国会議が国連本部で開かれた。
すでに国際法として成立しているにもかかわらず、日本は「核兵器禁止条約」に参加していない。
アメリカが反対しているからだ。
歴史の逆流が激しい。
北朝鮮、ロシア、イスラエルから「核使用」の言葉が発せられ、核保有五大国の核兵器強化が進んでいる。
イスラエルのジェノサイドともいえる残虐な攻撃に対して、アメリカは支援をやめない。
大国の「国際人道法」に対する姿勢が、ダブルスタンダード(二重基準)になっておりあまりにもひどい。
国内から政府を動かすため、国民の声を広げていくしかない。