ついに「歴史に向き合う」も消えた。
昨日行われた政府主催の「全国戦没者追悼式」で。
2007年からの第一次安倍政権でのアジア諸国民へ
の「多大な損害と苦痛」「深い反省」は消えた。
「歴史に謙虚に向き合い」(14年)
「歴史を直視し」(15年)
すべて消えてしまった。
そして代わりに、はじめて「積極的平和主義」が
入った。
F35、空中給油機、EA-18Gグラウラー、空母、
そして敵基地に届くミサイル。
自民党は「敵地攻撃能力」を自衛隊に持たせるこ
とを政府に要求した。
敵国がミサイルを発射しようとしているとき、座
して待つわけにはいかないと、先制攻撃すら主張
しいる。
先の大戦では日本の国土が焼野原になり、日本人
310万人、アジア諸国では2000万人もの命が失わ
れた。これは侵略国であった日本の軍国主義のな
したことであった。
軍国主義は、アジアへの多大な被害を与えた加害
責任とともに、日本国民にも耐えがたい被害を及
ぼした。
だからこそ、私たちは当時の為政者の加害責任を
くり返し反省しなければならない。
戦争は個人のケンカではない。
国家が起こすものだ。
だからこそ日本国憲法は前文で「政府の行為」を
明確にし、憲法の出自をはっきりさせている。
憲法は政府の「暴走」を縛るものだ。
安倍首相は、加害責任を消し、憲法の縛りを解こ
うとしている。だからこそ日本国憲法9条の改正
に血道をあげている。それもアメリカの要求に応
える形で、である。
安倍政権で「軍拡競争」が過熱している。
だからこそ、市民と野党共闘の原点である安保法
=戦争法の廃止と言う一致点をあらためて立ち返
らなければ。