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生活保護の「スティグマ」

2018-02-13 16:09:13 | 日記

スティグマとは、奴隷や犯罪者の烙印のこ
と。転じて、福祉で使われるときは、生活
保護を利用すると「恥」であり、顔向けで
きない、申しわけないという「心の傷」と
もいえる。

やむなく生活保護を受けた場合、どれほど
多くの人がこっそりと生活しているのだろ
うか。
昔からの親族からの言葉や、この間の生活
保護バッシングの影響がある。

この国には、人類の到達点である世界人権
宣言や国際人権規約A,Bなどの風が吹い
ていないと時々思うことがある。
いまだに「権利は義務のごほうび」的な声
を聞く。
日本国憲法に、どうしてたくさんの権利が
記載されているか、考えたことがないので
あろうか。

そして、97条
この憲法が日本国民に保障する基本的人権
は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の
成果であつて、これらの権利は、過去幾多
の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、
侵すことのできない永久の権利として信託
されたものである。

私は、すばらしい条項であり、言葉だと思
う。
自民党憲法草案は、これを全面削除してい
る。安倍首相の考えがよくわかる。
これは、本来の「保守」とは無縁の考えで
ある。

安倍政権のもとで、「人類の多年にわたる
自由獲得の努力」が台無しにされようとし
ている。

福祉に「スティグマ」などという言葉は、
本来無縁の世界でなければならない。

昨日話した「貧困ライン」が下がっている
のは、日本だけという異常な社会である。

貧困が広がりながら、「貧困率」が下がる
原因でもある。

現在、生活保護で問題になっているのが、
濫救ではなく、漏救である。
生活保護以下で暮らしながら、生活保護
を受けていない国民は7~8割ではないか。
いわゆる漏救(ろうきゅう)こそ、問題
にしなければならない。
マスコミは、濫救(らんきゅう)や不正
ばかりを報道している。

だからこそ、生活保護法を生活保障法に
変えるべきという志位委員長の提案は、
時宜にかなっている。