佐藤功の釣ったろ釣られたろ日誌

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私の本業、建築界の話

2009-12-06 18:04:24 | 日々の思い
4日付けの読売新聞朝刊に建築基準法の規制緩和と言う見出しが出ていて、追加経済対策で政府方針と書かれていた。

耐震偽装問題から建築の手続きを厳格化したことにより工事の着工の減少につながったために、業者の提出する書類を減らすなどの手続きを簡素化するとの事を発表した。これ、遅すぎるぐらいだ。

今まで確認申請があまりにも長くかかるために、私も検査機関に文句を言いにいったこともある。

アネハ事件から、一級構造建築士という新しい資格制度ができて、今までにやってこられた人の中で、資格のない人が多くできている。全国で今この資格を持っている人が7千人ほどしかいないというのである。

そして、この資格がなければできない建物の検査が適合性判定という名目で検査機関が別にできていて、そこで時間がかかるために仕事の発注が遅れるという。なぜ遅れるのかというと、あまりにもお役所仕事で四角四面にやりすぎてる。

その中で、検査機関によっては判定員が足りないから1週間に2日とか一日交代とかの出勤のところもあるので、その間、書類が寝ているのである。このようなところに検査事務所としての許可を国がおろすのも問題である。

それと、その判定にかかる仕事が時間がかかるため、資格を持ってる人でも判定のない仕事をよってするので、資格の要るような仕事が前に進まない。

現在の適合性判定が要る仕事の基準が3階以上、または500㎡以上となっているので、これまで構造計算だけで食べてこれた人でも一級構造の資格がない人は、設計できないことになった。

そして、その方々は辞めていくので、ますます建築の仕事が停滞するため経済が悪くなる。本当のところ、政府の偉い人はそういうところまでは分かってないのだろう。果たして緩和はどの程度のことか、しっかり見ていくことにする。
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