亀の瀬の地すべり対策は、世界に誇る、最大規模の工事で、1962年(昭和37年)
に始まり、2011年{平成23年}3月に完成しました。、約50年からになる長い工事でしたが、その殆どが地下にあり、工事の後で植えられた草木や木々の下で、亀の瀬の地すべりを防いでいます。
この地すべりの原因のひとつに地下の堅い地表面(すべり面)の上を水が流れてその上の土が滑りやすい状態になり、地すべりを起こす、
この地下水を抜き取る工事として「集水井」があります、(約6mぐらい)これは水をあつめる巨大な井戸のようなもので、これに「集水ボーリング」という細い管を、斜めに何本も打ちこみ、これで地下水を集めます。
この管は小さな穴が何本もあいていて、そのアナから地下水を集めます)そして集水井を通じて排水トンネルにつながり大和川に流されます。
この排水トンネルは人間で言えば血管のように亀の瀬の地下に広がってあります。
そのトンネルは1号から7号まであり、そのうちの1本が集めている水の量だけでも
1日平均137トンでお風呂の水にすると、約457個分にもなるという。
この排水トンネル工はそんなに大きなトンネルではないのですが、この長さは7,2Kmもあり、集水ボーリングの長さは147kmもあります、又、ここに入ったときには、熱かった外と大変な違い(内部で15度)を感じました。
この水を抜く工事とは別に地すべりを止めるための杭に鋼管杭工と深礎工という杭も併用されて工事を行われています。
この杭は、私達が知っている町で見かける杭とは比べ物になりません私も建築の仕事をしている関係で少しは分るつもりでしたが、桁違いのものでした。
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