佐藤功の釣ったろ釣られたろ日誌

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夢にまで見た宇治群島へP-4 

2013-02-06 21:00:40 | 釣り界の歴史

フイッシングショーなどのことで少しこの宇治群島の記事お休みしていましたが、また続けますので

読んでください、この森岡さんの動かれたところは今は多くの方が行けるようになっていますので、時代の流れをこの記事を読んでると感じてます。

死闘、馬乗り碆

8時過ぎ漸くコマセがきき始めたか、軽くアタリ出す。“来たナ”と身構える中に、置き竿にした東作の穂先が、いきなり宙天から海中に突っ込んだ。

その一瞬を捉え「タアッ!」と気合いもろとも、後ろにのけぞって合わしたが、

これはどうしたことか、てんで竿が立たない、こんな馬鹿なことがと、

真っ赤に力んで両腕を竿にかけ力一杯後ろへ反り返ったものの、竿尻を当てた下腹が猛烈に痛いばかりで、とてもリールを捲くゆとりはない。

やっとジリジリ2、3尺ばかり竿を起こしかけた途端に、またもや凄い力でシメ込まれてしまった。

まるでクレーンで持ち上げるようにのけぞって座っている私の体を、フアーツと浮かして前のめりにさせたのだから、何とも驚くべき怪力だ。

そして次の瞬間には私の竿はヤモリのようにピタリと岩に吸い付き、そこで2、3度上下にこすっていたかと思うと、急にフッと腰を伸ばして軽くなった。

一瞬の拍子抜けで、私も危うく尻もちをつきそうになり、慌てて上体を起こして軽くなったリールを捲くと、2分のナイロン道糸が20メートル近くもハエズレでザラザラになり、

そこで見事にたか切れしている。

{場所が悪い}と初めて悟ったが、喰いの立った今、場所を変えるテはないと、寸時も惜しく

ザラザラになった部分を切って捨て、新しい仕掛けを結んで投げ込んだ。

するとシズが底に着くか着かぬかに、やけにリールの回転が早くなり、いくらでも糸が出る。

これは不思議と慌ててストップをかけてみると、なんとこれが「落ち込み喰い」でそのまま

一気に舞い込んだ。

ところが、こやつも前回と同じで、どうにも竿が立たず、完全な力負けで道糸をひきちぎって

逃げられた。

それから後は連続4回、来る奴来る奴が皆、ナイロンを切って逃げてしまう。

私はただ使役のように、餌を付け替えては放り込み、腕も折れんばかりの力比べを奉仕するだけのゼンゼン翻弄された形になった。

 

 

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