イタグレブリーダー・ヨーロッパのイタリアングレーハウンド。

ヨーロッパから5頭のIGを輸入しました。出産や老犬のこと。家族として大切に育てています。

前回のブログの続きです。一番うれしかったことは、これにつきます。

2017年11月19日 | Weblog

昨日のブログで、雪は積もったけれど根雪にはならない・・と書きましたが。今朝はさらに積もっていて、しかも雪もちらついています"(-""-)" もしかしたら庭の雪はこのまま溶けないのかもしれない・・・と思ったりもします。まだ11月半ばだよ。ワンたちはもっとお庭で遊びたいよね。 ↓



すっぽりと雪でおおわれています。



木もおおわれています。


私が最初に輸入した男の子・ロナルドは、すでにポーランドCHを完成していました。日本のショーのシステムで、外国産のCHのタイトルを持っている犬は、国内でのクラブ展には参加できないことになっています。外産CH犬は、インターの大きなショーにしか参加できません。しかし当時は、ショーに出そうなんて考えてもいませんでした。でもあとから振り返るとロナルドは、ショーマナーがしっかり入っていてぴしっ!と歩き、触診も平気で堂々としていたので、ハンドリングコンペ(競技会)に向いていたな・・ともったいなかったなと思いました。


ロナルドの来日から4年後に、私は2匹目の男の子・エニオを輸入しました。エニオは人懐こくていつもニコニコ(*^-^*) 明るくものおじしない良い子でした。北海道でのショーは夏しかありません。それで私は、譲ってくださったブリーダーさんに、一日も早く恩返しをしたくて、プロハンの先生にお預けしました。当時無名だった私の犬を、有名な先生が預かってくださったのは・・ドーベルマンの須藤さんの紹介があったからです。このような機会を作ってくださったことは、本当にありがたいことで、常に須藤さんには感謝しています。

その年の10月からお預けしました。一か月は訓練期間なので、ショーには出さずに犬舎での訓練とのことでした。私としては~その年の夏にショーデビューしており、マナーも入っていてカードも一枚いただいていたので、すぐに出せるのでは?と思いましたが・・・そこはプロの先生です。お任せしました。


北海道から離れ~四国でのショーに出ているエニオです。



がんばってるね!でも、どことなく寂しそう・・・、


犬舎でのエニオのようすを、友人が撮って送ってくれました。



エン君、見つめている先は どこ?



出して~出して~とジャンプしながら、ずっと鳴き続けていたようです。エン君、辛抱だよ。先生の言うことを聞いて、しっかりと仕事をしてくれたら帰れるからね。



エニオ、また見つめてる。もうすぐだよ。お母さんは腕を広げて待ってるよ。エニオを預けている間、私は何度も彼の夢を見ました。自分でも驚くくらいに何度も見るのです。先生を信頼して、納得して預けているのに。こんなにも愛おしく気になるものかと・・預けることは切ないことだと身をもって体験しました。



先生と堂々と歩いている姿。このときは自分で見に行くことができなかったので、息子&娘に行ってもらって、ビデオを撮って送ってもらいました。パドックに行くとエニオは、息子たちには見向きもせずに、先生のお弟子さんのストーカーになっていて、お弟子さんにラブラブしていたそうです。先生も、弟子の〇〇君のストーカーになってますよ!とおっしゃってましたから。エニオは好きになると、その人⇒命なんですよ。ちょっと寂しいけど~笑えました。


そしてエニオは間もなくCHを完成しました。イノセントでは一番最初のCHでした。嬉しかったです。でも・・心のどこかには、引いてくださっているのはプロハンですから~しかも有名な先生クラスです。CHにしていただくために預けています。失礼ではありますが、毎月の請求書にもきちんと対応しています。CHになれたことは夢であり、すごく嬉しかったけれど・・何か今一つ満足感が足りませんでした。お金を払っているんだから・・完成まで~早いか~遅いかだよね。みたいな気持ちがありました。


同時期に、私は女の子・レイラを自分で引いてショーに出ていました。その年の北海道でのショーで、C・Cカードを4枚獲っていました。リーチがかかっていました。あと一枚 M・カードを取ればCHを完成します。翌年の北海道でのショーまで持ち越さずに、エニオと同じように先生に預けていたら、レイラのCHは早かったと思います。しかし、それはしませんでした。


CHを完成後エニオを空港に迎えに行くとき、私はワクワクでした。思いっきり抱きしめてハグしようと思ってワクワクでした。どんなに喜んでくれるかな。おもらしして喜ぶかもしれないと、勝手に想像したり。しかし~エニオのようすは違っていました。目がうつろで、私と目を合わせることもなく魂が抜けたようでした。ビックリしました。何度もエニオ!エニオ!と呼ぶのですが、反応がありません。彼は、またどこかのショー会場に移動するのでしょう・・・くらいの気持ちだったのでしょう。身体はやせてガリガリでした。私は悲しくて・・ことの大きさに考えました。エニオのようすは、家に戻ってからもしばらくは変わりませんでした。うつろな様子は 犬にも うつ病が あるのね。と感じるほどでした。抱きしめても、うわの空です。CHになるために遠いところに行ってもらったけれど・・CHにはなれたけれど、失ったこともあったのね。エン君、ごめんね。自分の意志ではないことを、人間が勝手にしているのだから。申し訳なくて涙がこぼれました。エン君、これからはどこにも行かなくていいよ。ショーに出るときは、お母さんと出ようね。


そう強く思い、女の子・レイラの最後の一枚は、時間がかかってもいいから自分と一緒に歩こうと。


そして私と歩くエニオは、こんなに嬉しそうです。



可愛いね。


その後、レイラが最後のメジャー・カードを獲るには時間がかかりました。M・カードは、インターや連合展のみで発生します。大規模なショーであり、M・カードを狙って出陳してくる方々も多いのでいただくのは難しいです。でもCHになるには、苦労したほうが~喜びが何倍にもなります。しかも、オナハンで、すべてのカードを自分の力だけで得ることができたら、感動もひとしおです。


レイラです ↓


パピーの時からがんばってきました。


このときのショーも忘れることができません。 ↓



中部インターで、まだアダルトクラスだったレイラが、オーバースペシャル・アワードをいただきました。この時はなんのツテもなく、たった一人での参加でした。このショーを選んだのは、外人ジャッジであることと、静岡だったので運転しやすいだろう・・という理由からです。都心の首都高は、多分わたくし~運転できないです。


そしてついにレイラがCHを完成することができたのは ここでした ↓



地元、北海道での連合展でした。北海道での初めてのCHシップショーでC・Cカードをいただけるというラッキーな出だしから・・・その後ビックサイトまで数回遠征するも・・最期のM・カードに縁がなく・・長かったです。。。M・カードをスチュワートさんから頂いた瞬間に舞あがってしまい~気持ちが宙に浮いて、浮かれてしまいました。


このときの感動は、この先は二度と味わうことはないでしょう。プロに頼んでエニオがCHを完成した時よりも~はるかに、比べ物にならないくらいの喜びでした。この先もしも何か、犬のことで嬉しいことが起こったとしても、このときの感動を超えることは絶対にありません。私はペリグリー・アワード受賞とうには、あまり関心がありません。そのルールも知らないし、私にとってはその肩書は、必要のないことです。これからは自分の愛犬たちと、この先の長くはない人生を、どのように過ごしていくか。私もワンたちも、幸せだったと感じながら、穏やかに過ごしたい気持ちだけです。



これはハンドラー教本に書かれている、ハンドリングとは・・の文章です。時々読み返しています。詳しくは書きませんが、教科書として勉強になる内容です。


今日もごらんくださり、ありがとうございました。イタグレの文字をクリックしていただけると、励みになります。よろしくお願いします。


 

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