ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2019.2.16 乳がん患者さんのための瞑想ヨーガクラス4月、5月コース開講

2019-02-16 20:03:53 | お知らせ

 患者会ASHAREさん主催の、乳がん患者さんのための瞑想ヨーガクラスのお知らせです。
先月末の1月クラス開催の後、寒さ厳しい2月、年度末でご多忙であろう3月、と2か月のお休みを頂きましたが、新年度4月、5月の日程調整が整いました。

 これまで同様、とても素敵な広報の頁が出来上がりましたので、下記にリンクさせて頂きます。
 春、芽吹きの季節―新しい出会いの季節でもあります。心も身体も前向きにウキウキする気候ではありますが、年度初めであれこれお忙しくストレスが溜まる方が多いことも事実。アロマやハーブのスペシャリストの会主催の瞑想ヨーガクラスでリラックス効果の高い精油で芳香浴をしながら、ストレスリリースして頂ければ嬉しいです。嬉しい<アロマ&ハーブプチギフトつき>です。今から楽しみですね。

 もしご興味がありましたら、是非ご覧ください。そしてご都合がよろしければ、どうぞお申込みください。
 春爛漫、新緑の美しい季節、また沢山の方々とお目にかかれるのを楽しみにしております。


 乳がん患者向け瞑想ヨーガクラス4月、5月コース
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2019.2.13 5ケ月ぶりの造影CT~頸部から骨盤

2019-02-13 21:00:02 | 治療日記

 今日も灰色の雲が重く立ち込めている。寒い。体感的には雪が降ってもおかしくないくらいだ。厚手のタイツにニットのワンピース、ファー付きカーディガンを羽織って、ストールをグルグル巻きにしてダウンコートで出勤した。

 今日は、アリミデックス内服後3ヵ月半が経過し、痛み等の自覚症状の悪化により少し早めの効果測定を行うため、造影CT検査の日。前回9月撮影時にはまだゼローダ内服中だった。抗がん剤ゼローダに比べて、ホルモン剤アリミデックスは副作用が殆どなく、身体的にはとても楽ではあったけれど、ロキソニンだけでは凌げない胸痛、頻繁な空咳、息苦しさ等を考えると、そろそろアリミデックスによる休息期間は終わりにした方がよいのでは、という判断を裏打ちするためのものだ。
 
 レントゲン撮影では、両肺の腫瘍が大きく濃くなっているもの、あまり変わっていないものが混在しているが、詳細は分からない。やはりCT撮影した画像を見ないことには正確な判断は出来ないということだ。一方、腫瘍マーカーCA15-3は7月以降1度下がったかにみえたことはあったが、概ね順調に上がり続けている。
 とにかくこう寒いと、どうしても姿勢が悪くなる。意識的に胸を開くようにはしているし、肩の力を抜くようにもしているけれど、相変わらず職場は寒いので厚着をしているから、肩は凝る。胸回りが凝り固まって良いことは何もない。呼吸が浅くなるのは万事においてよろしくない。

 明日東京横断の出張が控えているため、午前中にあれこれ前倒しで仕事を片づけ、昼食抜きで病院に向かった。
 
 今日も一切着替えをしなくて済むように、ブラトップにニットのワンピースという検査対応のいでたち。カーディガンを脱ぎ、ネックレスを外すだけで準備万端である。着替え不要の分、病院滞在時間は短縮になるし、糊の効いた検査着をわざわざ1枚汚して洗濯して頂くこともない。

 乗り換えは順調で、快速にも乗れたので、予約時間の40分ほど前に病院に到着した。自動再来受付機は待つことなくスムーズだった。エスカレーター下に今年も7段飾りのお雛様。気持ちが少し和らぐ。2階の放射線受付へ向かうと、待合椅子が一杯で、皆さん受付待ちの様子。先にお手洗いを済ませて戻るが、月初めで保険証の確認もあり、受付が済んでCT準備室の前廊下へ移動するまで、結局予定した時間までかかった。こちらでも数人が待っている。

 それほど待たずに準備室に入室出来た。すぐに荷物をロッカーに預けて、造影剤注入のためルート確保の針刺し。造影剤用の針は太くて採血よりも痛いのだが、今日の看護師Kさんも正中に迷わず一瞬で針刺し。お上手だった。これまでは生理食塩水のパックが下がった点滴棒に繋がれて、なんとなく病人感満載になるのだけれど、今日は10mlの生食が入ったシリンジだけ渡され、なんか物足りないような気分。身軽である。待つこと10分ほどして呼んで頂いた。

 ベッドに寝て万歳の姿勢をとり、最初は造影剤なしで、次に造影剤を入れて、2回の撮影はいつもどおり。所要時間は10分弱。造影剤が注入されるや否や、薬液の匂いが鼻を突くし、過去2回同様、味覚にも刺激がある。瞬く間に造影剤が体中を駆け巡り、体の芯まで熱くなる。いつものこと、とわかってはいるものの、何十回味わってみても慣れ親しめるものではない。

 「息を吸って。止めて下さい・・・。」を繰り返して終了。別室から出てきた看護師さんに布テープできつく止血をしてもらい、ご挨拶をして部屋を出た。今回も、ロッカーから荷物を出したら外廊下で止血確認まで待つように、と言われる。準備室前の椅子で待つこと5分少々。止血帯を外し、グーパーを2回繰り返してしっかり血が止まっていることを確認して、小さなテープを張り直して無事終了した。

 2階受付でIDカード等のファイルを受け取り、1階に降りて、総合受付で会計を待つ。待合椅子がやけに混んでいる。もう空腹過ぎて胃が痛くなってくる。結局30分以上待って自動支払機で8千円ほどお支払。本日の病院滞在時間はたっぷり1時間半以上であった。

 外に出ると少し日差しが出ていたが、それでもまだ寒い。駅ビルはランチタイムが終わっている時間だったけれど、ダメモトで覗いたイタリアンレストランにまだランチの看板が出ていたので、ラッキーなことにランチを頂けた。本当は喫茶タイムだったようだけれど。
 食事が終わったのはもう夕方。帰路の車内では席も確保出来なかったし、なんだかぐったり。途中駅で買い物をする元気もなく、まっすぐ帰宅。普段仕事が終わって帰宅する時間と変わらず。

 そして、玄関には生協からの食材がドンと届いていた。はあ~、とため息をつきながら運び入れて収納。洗濯も溜まっていて洗濯機を回し始めると夫がご帰還。まだ全然空腹ではないので、先に洗濯を干してから夕食の支度をした。相変わらず胸部には圧痛。だるくて眠い。
 
 女子競泳界のエース、池江選手の白血病公表には衝撃を受けた。18歳のとてつもない精神力の強さに頭が下がる。どうか、同じ病気の誰々はどのくらいで復帰した、とか誰々はどうの、とか人と比べるような軽率な発言は厳に謹んで頂きたい。病気の経過は本当に百人百様。世界中にサポーターがいる彼女は決して一人ではない。若い人の血液のがんは治癒率も高い。けれど、詰まるところ病との闘いは間違いなく孤独な闘いである。
 医学の進歩と彼女の強靭な心と身体を信じて、静かに、けれど熱い思いで応援していきたいと思う。
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2019.2.9-11 有難き哉、三連休

2019-02-11 20:02:08 | 日記

 さぼっていたら更新が5日ぶりになってしまった。
 記録のために、先週後半のレビューから少し。

 木曜日、午前中は仕事、昼前からは東京横断の会議出張で、直帰。
 金曜日は終日仕事。一方、夫はずっとインフルエンザ休暇で在宅静養中。衣食住とも完全な隔離政策が功を奏してインフルエンザをもらうことは免れたが、年度末進行の締め切り仕事やら何やらで、職場は通常よりも忙しい。それに加えてワンオペの炊事・洗濯、最低限の家事もろもろでヘトヘトである。普段夫がシェアしてくれている家事を全て自分一人でこなすとなると、今の私には過負担だなとしみじみ。

 ようやくの土曜日。三連休初日。
 都心でも積雪の予報で、ドキドキしたけれど、起きてみればうっすら降ったか降らないかという感じでほっとした。夫も復活してパジャマ姿から脱した。こちらは関西帰りの日曜日から5日間連続勤務の結果、疲労困憊。ベッドの中で朝の連続テレビ小説を視た後は二度寝を決め込む。久しぶりに夫が朝食を用意してくれた。ありがたや。

 雪は降らなかったものの、寒さは厳しい。身体が凝り固まっていてあちこちギシギシする。身体を整えたくて午後から新しいクラス、ボディバランスヨガに参加した。チラチラと雪が舞い出す。インストラクターはいつもリラックスヨガのクラスでお世話になっているNさん。このクラスをデビューして2回目ということで、リードがちょっと初々しい。骨盤回りを中心にアプローチ。地味にきつかったけれど、大分身体が緩んだ。シャワーを浴びてスッキリ。

 帰路、夫とアウトレットモールで待ち合わせ。雪が降り出す。カフェでお茶をして温まってから、息子の調理器具やら食器やらの下見。お天気が悪いせいか、普段の土曜日とは比べ物にならないくらい空いている。ショップの方たちも皆とても親切。下見のつもりだったが、息子とLINEで連絡が取れて、好みの色やら何やら確認できたので一気に購入。来月、引っ越し先へ宅配の手配も出来て助かった。夫ではないけれど、我が家の宝(!)である息子のためならエ~ンヤコラの私たち夫婦、苦笑である。
 帰宅後、草臥れ果ててウエアの洗濯だけした後は、夕食の用意は夫にお任せ。

 日曜日、連休2日目。連休の中日だけいいお天気という予報だ。月に1度のお楽しみリフレクソロジー予約の日なので、そうそう寝坊も出来ず。明け方お手洗いに目覚めた後は二度寝が出来ず、ベッドで目覚ましが鳴るまでウダウダ。

 サロン最寄り駅までオーナーにお迎えに来て頂き、サロンへ。今日はスタッフもお休みでおひとりだけ、予約は私だけとのことで貸し切り状態だ。先月の痛みのこと、関西行きのドタバタなどをお喋りして、施術中はウトウト。いつものようにヘッド、ハンドリフレの後は凝りほぐしアロマオイルで下半身スッキリコースに身を委ねた。オーナー曰く、痛みや寒さのせいか、鼠蹊部のリンパがかなり詰まっていたそう。もうゴリゴリで痛いのなんの。それでも施術後はスッキリして身体が細く軽くなった。

 来月の予約を済ませ、駅まで送って頂き、駅ナカで軽食を摂った後は、デトックスヨガのクラスへ。今回2度目の参加だが、インストラクターは他店から出張のOさん。人気のクラスのようでスタジオは大混雑。こちらも股関節へのアプローチがメイン。このあたりを解すと汗をたっぷりかくし、代謝が上がっていくのがわかる。クラスの後の10分ヨガで鵞足(がそく)ほぐしも行って、前屈の柔軟性が少しアップ。

 家を出るときには青空で暖かだったが、帰路は雪が降りそうな曇り空に変わっていた。郵便局で息子に送金を済ませ、事務所で引っ越し契約に必要な印鑑証明や住民票を取って帰宅。
 夕食当番は今日も夫が引き受けてくれ、またしても洗濯だけ済ませてお任せ。

 夕食後はずっと気になっていて、いよいよクーポン有効期限が迫った夏のポルトガル旅行フォトブック作成。大分記憶が薄れているし、写真のピックアップからなのでかなりの作業量。ここからは分担して写真のレイアウトまでは夫に任せ、日程表を引っ張り出して、コメント入れ以降は私が。注文完了は日付が変わってしまったけれど、無事懸案事項をクリア。

 月曜日、連休最終日。本当に3連休は有難い。5日働いて土、日に家事や用事を済ませて、というと殆ど休息が出来ないけれど、3日あると普段出来ないことも片づけられるし、休めた気分になる。

 昨日が父の月命日だったので、ご無沙汰している墓参に行ければよかったのだけれど、予定が入っていたので、今日母と待ち合わせして出かけることにした。そんなわけで寝坊もしていられない。朝の連続テレビ小説を視、朝食を終えて、さぼっていた拭き掃除を済ませる。
 母がバスを乗り継ぎ(タクシーで来れば楽だろうと思うけれど、一人でタクシーに乗るのがどうしても苦手のようで、頑なである。)最寄り駅まで来て、夫ともども3人でランチを済ませ、お花を調達してシャトルバスで公園墓地へ向かった。墓参を済ませた後は再び最寄り駅まで戻ってお茶。母には先日見つけたSサイズの暖かそうなパジャマと、父の仏壇に供えるようにちょっと早めのバレンタインのチョコレートを渡した。父が亡くなって以降欠かさず(これは凄い!ダイヤモンド婚夫婦の成せる業か!?)月命日に墓参に来ていたのに、先月の月命日は帯状疱疹等で体調が悪く、来られなかったとのこと。今日は皆でお参り出来て良かった、と上機嫌だった。帰りのバスに乗せて見送った後は、夫と日用品の買い物をして別れ、私は3日連続ヨガスタジオへ。今日はリラックスヨガでまったりした後、レッスン後の10分ヨガはテニスボールを使った筋膜リリース。疲れと冷えと痛みで固まっていた身体が少しずつほぐれてきた。

 こうして有難い3連休が終わった。
 明日からまた新しい1週間が始まる。週の半ばには造影CT検査で通院するし、その翌日はまた東京横断の出張。ただでさえ4日しか勤務日がない中、出たり入ったりであっという間にまた週末を迎えそうである。
 一方、丸々一週間休暇となった夫は、今から明日出勤した後のことが恐ろしく、ブルー感満載。いやはや、お気の毒様、である。
 
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2019.2.6 今年のインフルエンザ事情

2019-02-06 21:07:53 | 日記

 インフルエンザが猛威を奮っている。学生も職員もバタバタと罹患し、酷いところでは係の半分以上が出勤出来ない部署もあるとのこと。
 とうとう安全衛生の担当部署から下記の連絡があった。

 「日頃より、エコキャンパス・電力使用の抑制にご協力いただき、ありがとうございます。
 今年の冬は、学生をはじめ、教職員の中でインフルエンザを発症する者が多くなっております。
 学内においては、省電力化の観点から、(自動ドアと手動ドアが併設されているところでは)自動ドアをできるだけ使用せず、手動ドアを使用してくださる方が多数いらっしゃいますが、ドアノブからのインフルエンザ感染も否定できません。
 施設担当課とも相談の結果、インフルエンザの感染を予防する観点から、自動ドアを使用していただいた方が良いと思われますので、その旨、周知させていただきます。
 また、手動ドアを使用した際は、必ず閉めて暖気の無駄な流出を防いでくださるようお願いします。」とのこと。

 とにかく省エネ教育が職員の骨の髄まで染み渡っていて、皆、自動ドアはお客様のためのもので、職員が使ってはいけないという暗黙のルールがある。
 施設担当課から、それなりの築年数が経っている建物の手動ドアを頻繁に使うことで却って建物の劣化に繋がるとか、自動ドアを使わないことでどれだけの省エネになるのか、という話を耳にしたこともあるのだが、とにかく皆(私を含めて)、真面目で素直なのである。

 東日本大震災後は節電の大号令の下、自動ドアの電源も切られ、手動ドアで出入りするしかなかった(給湯器の電源も切られ、お湯を沸かすのも大変だった。)。
 今でも朝、出勤登録のために立ち寄る棟では殆どの職員が手動ドアを使っている。手が塞がっていて自動ドアでも通れば、なんだか冷たい視線を感じるほどである。

 まあ、上記の通知によりとりあえず、今年は自動ドア解禁となったので、ちょっとほっとしている。

 というのも、手指の保護のために白い手袋をしていると、本当に信じられないほどその手袋が汚れるのである。あっという間に真っ黒、である。
 つまり、素手だと気がつかないが、それほど手が汚れているということだ。これを知ってしまったら、本当に怖くなって、何かあればその都度手洗いうがいを励行している。
 そして今回、この威力もまんざらではないということがわかった。

 一昨日月曜日のこと。帰宅すると夫が寝込んでいた。発熱しているという。熱には滅法弱い人なのに8度5分もあるという。朝出張先に直行で私より遅く家を出たのだけれど、その時にも7度5分あったそうだ。なのに、明日はどうしても出張に行かなければならないとのこと。「とんでもない、そんな状態で出かけたら途中で倒れてしまう。絶対休ませて頂きなさい!」と言ったところ、なんとか代わりの方に出て頂けることになって、休ませて頂けることになった。

 翌朝、昨日である。6度ちょっとまで熱が下がったので、ほっとした。年末の私とほぼ同じ症状だと思ったのだが、心配だから念の為クリニックに行ってね、と言って出勤した。
 午前中仕事でドタバタして昼休みまでLINEが見られなかったのだが、なんとインフルエンザA型だったとのこと。早速新薬ゾフルーザを処方されて戻ってきたそうだ。新薬だから1回の薬価は5,000円近い。1回の内服で済むというが、実際には効いてくるのは翌日以降。その後も人への感染力は残る、ということで、結局今週1杯お休みする羽目になった。

 昨日も昼から8度あたりをふらふらしていて、なかなか辛かったようだ。帰宅してお粥を作って水分を摂らせる。おでこにヒエピタ、枕にアイスノンのパジャマ姿でしょぼくれている。何よりこれで私がうつってしまったら、大変である。有無を言わさず空いている息子の部屋に隔離である。

 今朝、大分楽になったというが、まあ一体どこでもらってきたのだろう。
 週末から日曜日にかけて関西で家具店、家電量販店やら大型ショッピングセンター等など、人混みをずっと歩き回っていたし、新幹線にも乗ったし。ただ、思えば病弱(?!)な私も同じ動きをして、今のところなんとか発症せずに保っているわけだ。
 違うことといったら、手洗いうがいの頻度だけ。やはり手洗いうがいの励行の威力は馬鹿に出来ない。

 すっかり気をよくして今日も頻繁に手を洗い、お手洗いにいく度にがらがらがらぺっ!と元気よくうがいをする私である。

 帰宅すると今月1回目のお花が届いていた。濃淡のピンク、クリームのスイートピーが合わせて7本、キンセンカが2本、紫の星のようなリューココリーネが2本、ミスカンサスの葉が数本。花言葉はそれぞれ「青春の喜び」、「寂しさ」、「温かい心」だそうだ。春らしくとても綺麗。スイートピーは義父が大好きだった花。一輪挿しにミスカンサスの葉とともに1色ずつ活けて仏壇に供えた。うっとりするほど良い香りである。


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2019.2.4 立春・・・14年生存率100%!

2019-02-04 20:37:59 | 日記

 立春の日はこの題名で書き続けている。昨年は13年生存率100%、一昨年は12年生存率100%・・・と。
 初発手術から数えて、今日で丸14年が経過した。他の部位のがんは5年間無事に過ごすことが出来ればひとまず卒業のお墨付きが出るものだが、こと乳がんという病は何とかの深情けよろしく、その期間が倍の10年間である。それまで何もなく過ごすことが出来れば、ようやく“乳がん体験者、サバイバー”となれるわけだ。

 けれど、毎年書いているように、現実は3年経たずして両肺、鎖骨・胸骨、縦隔リンパ節等に多発転移判明となった。卒業どころか、化学療法主体の本格的かつエンドレスな治療が始まり、生涯卒業からは見放された永久患者となってしまった。
 そして11年が経った。もちろんこの場では書き尽くせないこと、数え切れないことがあった。辛かったこと、悔しかったこと、情けなかったこと、切なかったこと、やるせなかったこと・・・。
 それでもこうして今日まで生かされてきた。あれこれ悩んで立ち止まり、その都度落ち込んできたけれど、瞑想ヨーガとの出逢いでここ数年は、当初に比べて心穏やかに過ごすことが出来ている。改めて感謝したい。

 何度もしつこく書いているが、再発治療が始まってすぐの頃は、10年以上先の事などを想像することは出来なかったし、してはいけないことだと思っていた。当時、10年生存率は5%。せめてその半分の5年は生きていたい・・・、けれど息子の成人式を見るのは厳しいだろうし、高校の卒業式に出席することも保証の限りではない、と覚悟した。

 その息子、先日無事23歳の誕生日を迎えた。4月からの新生活に備えて引越し準備に奮闘しているのは昨日までの記事のとおり。これでひとまず自立生活をスタートさせてくれる予定である。再発当初のように、私には遺された時間が少ない、息子がせめて何歳になるまでは、いついつの行事を終えるまでは、という身を切られるような息苦しくなるような切迫感は大分薄らいできている。

 20歳を超えた一人の成人男性。これからは親がかりではなく自分で切り拓いていくべきだ、と思うし、そう宣言した(でも、だからと言って急に手を退かれては困る、と先日クギを差された・・・結局いくつになっても親業には終わりがなさそうである。一体いつまで・・・)。

 こうして今日まで命を繋げることが出来たこと、それを絶妙な距離感で寄り添いながら支えてくれた方たち、さらには今まで通り働き続けたいという私の贅沢な希望を受け容れ、叶えてくださった職場の方たち、全ての方たちと私を取り巻くあらゆる環境に感謝してもし過ぎることはない。素直に頭(こうべ)を垂れている。

 一昨年は、2年近くお世話になったカドサイラの薬剤変更。1月末からジェムザールにチェンジした。その途端、初回で早くも好中球ダウン。いきなり休薬し、減薬と休薬を繰り返しながらなんとか1年間凌いできた。そして、去年は年が明けると共に5年前に10日でギブアップしたゼローダに再び登場頂いて、ハーセプチンとの併用を開始。今度こそと頑張ってみたものの、やはり13日半でドクターストップがかかった。休薬後1週間の下痢や手足症候群の酷かったことは思い出したくない。パイオニア的飲み方で10ヶ月近く粘ったけれど、副作用の割には薬の奏功があまり見込めず、11月からは身体を休めるべくアリミデックスを飲んでいる。3ヵ月が経過したところだ。けれど、痛みや空咳等の症状も目立ってきた。そろそろ今のままで凌ぐには厳しくなってきたということだろう。
  
 それでも年末年始は親子3世代で、温泉と都内のホテルのニューイヤーズプランの旅に出かけたし、年が明けてからは結婚29周年記念で伊豆にも出かけた。月末には患者会ASHAREさんの瞑想ヨーガクラスで講師2年目のクラスを担当した。そして昨日、息子の引越し準備前半戦を終えて帰京したばかりだ。
 相変わらずあれこれトライできるものにはトライしている。好きなことをしている間は再発患者であることを忘れる。還暦にも大分近づいてきた今もなお、まだまだやってみたいと思うことがあることが本当に有難い。これぞ私が生きていく原動力ではないかと思う。

 明日から乳がん15年生。そして再発12年生。また気持ちも新たに新しい1年を歩き始めよう。これからも頑張りすぎずに頑張って細く長くしぶとく歩いていこう。

 今日は、週の初めにしては大分疲れた身体を引きずって通常通り出勤した。職場ではインフルエンザが猛威を奮っている。手洗いうがいを励行してなんとか感染しないようにしなくては。免疫が下がらないように10年近く毎日飲み続けているヨーグルトドリンクも欠かせない。
 
 立春に相応しく春のように暖かかった今日。
 限られた日々を私らしく精一杯大切に送りたい、と改めて強く思う夜である。
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