ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2015.6.24 突然の訃報の後に 造影CT撮影~頚部から骨盤

2015-06-24 21:56:00 | 治療日記
 朝から夏のような日差しで、気温も湿度も高めの身体に堪えるお天気だ。日傘を差していても事務室に辿りつくまでにひと汗かいてしまう。

 出勤してPCを開けると、ショックなお知らせが目に飛び込む。再発が判った時に、直属の上司だった方の訃報。まだ40代半ば。お子様たちも小さい。今年も年賀状のやりとりをさせて頂いたのだけれど、いつもながら微笑ましい子煩悩ぶりで、お子様たちの写真が散りばめられたカラフルな賀状に、私の体調を気遣ってくださるコメントもあった。
 がんで闘病されていたとは全く存じ上げなかった。聞けば2年前からだそうで、術後、一旦は復職して普通にお仕事をされていたが、今年初めから入院され休職中だったという。それでも、来月から職場復帰を目指しておられたようで、最期は急変だったそうだ。私の方が先だとばかり思っていたのに・・・。本当に何ということだろう、と唇を噛む。

 塞ぐ気持ちの中、仕事を片づけてから昼食抜きで病院に向かった。
 タイケルブ内服中の2月以来、4ヶ月半ぶりの造影CT撮影で、カドサイラ(T-DM1)に変更してから初めての効果測定になる。 
 最寄駅では、人身事故の為上下線とも大幅に遅延という看板が出ていてこれまたショック。かといって振替輸送の道もないので、そのままホームに降りると、昼間なのにかなりの人達が待っている。10分程待って遅れてきた電車に乗ることが出来、乗換駅ではなんとか予定の電車に滑り込むことが出来た。
 今日のお伴は下重暁子さんの「家族という病」(幻冬舎新書)。以前から読みたかった本なので、すぐに惹き込まれて頁を繰っていると、あっという間に病院最寄駅に到着した。

 予約時間の20分前に到着。自動再来受付機に診察券(IDカード)を通し、受付番号のスリップを受け取り、エスカレーターで2階の放射線受付へ向かおうとしたところ、IDカードを取り忘れていることに気づき、すぐに自動再来受付機に戻るが、ものの1分しか経っていないのにカードがない。カードが残っていれば次に受付する方が気付く筈であるから、総合受付に届いているかどうか確認したが、届いていないという。仮証明書を作って頂き、2階の放射線受付へ。大分時間をロスしてしまう。本当になんと間抜けなことか。訃報のダメージでなんだか気持ちがフワフワしているのである。受付をしていつものようにCT準備室の前廊下へ移動する。
 待合椅子には、既に点滴棒に繋がれた方たちが2、3人待っている。それほど待つことなく名前を呼ばれ、着替えを済ませてから造影剤注入のためルート確保の針刺し。毎度のことながら、やはり右腕の一番太い真ん中の血管が使いやすい(というか、ここしかない。)ようで、今日も順当にここから。採血に使う針に比べるとかなり太いので痛みはそれなりだ。生理食塩水のパックが下がった点滴棒を転がしながら、CT撮影室前で待つこと5分。予約時間より10分近く遅れてスタートした。

 造影CT撮影は、特に気になる症状がなければ概ね半年に1度のペースだが、今回は薬の変更に伴う効果測定ということもあり、若干早目の設定である。順調ならば次回は半年後になる筈だ。けれど、また前倒しで撮影、薬も変更、ということだと、次の手はパージェタになるだろう。そうなると、もう後が、ない。

 ベッドに寝て万歳の姿勢をとり、最初は造影剤なしで、次に造影剤を入れて計2回の撮影。所要時間は僅か10分足らずだ。造影剤が注入されるや否や、薬液の匂いが鼻を突き、瞬く間に体中を駆け巡る。体の芯がカーッと熱くなる得も言われぬ感じにも大分慣れてきた。「息を吸って。止めて下さい・・・。」を繰り返して無事終了。看護師さんに針を抜いてもらい、布テープできつく止血をしてもらう。
 放射線受付を経由するが、まだIDカードは届いていないという。
 カードがないため自動支払機が使えず、会計窓口でじっと待つことに・・。30分近く経った頃に名前を呼ばれる。「IDカードが見つかったので、自動支払機が使えます」とのこと。ほっとした。一体院内のどこを旅していたものか。
 そんなわけでCT撮影に加えこうしたロス時間を含めて病院滞在時間は1時間半強。支払は1万円弱。
 とにかく、来週の診察時に結果を聞くまで、今の薬が“効いている”ことだけを信じよう。

 お腹もペコペコ、喉もカラカラでようやくカフェで遅いランチにありつく。造影剤を排出するために水分もたっぷり摂って帰途につく。外はかなりの暑さ。半日でも病院を往復すると消耗する。

 夕食は久しぶりに最寄駅前でお寿司を調達して、手抜きさせて頂くことにした。今週末は土曜出勤も控えているし、体調管理をしっかりしておかなくては・・・。
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