ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2021.9.29 採血後腫瘍内科診察、エンハーツ20クール目 さらに6割に減量16回目 今月2回目の治療無事終了

2021-09-29 20:09:35 | 治療日記
 昨日はほぼ定時で仕事を切り上げ、一旦帰宅。前泊用の荷物をぱぱっと作って、身支度を済ませ、夕食の支度をやめて夫と駅前のファミレスで待ち合わせした。

 レストランはそこそこの入りだったけれど、広いテーブルに案内され、あれこれ取ってシェアして頂く。お茶やデザートまでゆっくり摂っているとせっかく早く出てきた意味がないので、メインが済んだら早めにお店を後にした。乗換駅ではタイミングよく始発電車に乗れたので、しっかり良い席を確保出来た。

 先月、岩盤浴と温泉がセットでついているホテルですっかり温泉気分を味わえリフレッシュ出来たので、今回もそのホテルに素泊まりで予約を入れた。隣のコンビニで朝食を調達。
 
 岩盤浴のチェックイン終了まで30分ほど。それでも2回目で勝手がわかっているので、まずは母にDuo通話でご機嫌伺いをしてから移動した。

 私の母くらいの年齢の方がちょうど受付されているところだった。80代、一人で宿泊して岩盤浴、凄いなぁと思う。作務衣に着替えて移動して、横になる準備をしたところ、ほどなくして女性2人が入ってきた。
 残念ながら貸し切りとはいかなかった。5分お腹を温め、10分背中を温め、を2回半繰り返してたっぷり汗をかいた。温泉に戻ったら若い人たちもいて私を含めて7人。前回より混んでいる。

 大きなジャグジー風呂と普通のお風呂と水風呂にスチームサウナがあり、今回も水風呂はパスして、その他はコンプリート。サウナは密を避けて2人以上入らないように、5分で交代するようにとあり、1人先客がいたのでお湯に浸かって時間調整。

 そもそもの宿泊の目的は通院治療前泊だけれど、こうしてちょっと温泉宿に宿泊したような贅沢気分を十分味わえるのは悪くない。転んでもただでは起きぬ精神、ちょっとブルーな治療日にはニンジンが必要である。なかなか汗が退かず、買い込んだジュースや赤いドリンクヨーグルトを珍しく一気飲み。お肌はすべすべ。空調は除湿にセットしてすんなり眠った。

 丑三つ時、一度目覚めたけれど、お手洗いに立つこともなくそのまま眠り、スマホのアラームが鳴るまでぐっすり。浴槽足湯を済ませて、部屋でサンドイッチとジュース、ヨーグルトの朝食。レストランだと身支度をしてからエレベーターを昇ったり降りたりと時間が取られるけれど、部屋でニュースを見ながらリラックスして頂くのはお気楽だ。

 朝の連続テレビ小説を視、チェックアウト。前回楽だったことを思い出し、荷物を預けて病院に向かった(それにしても、長くホテル前泊を続けていて、重い荷物を持ち歩いていたお馬鹿さ加減に今頃気づく。帰路は若干遠回りになるかもしれないけれど、身軽に動いた方がよほど体力温存出来ていたのに・・・)。

 いいお天気。青空で雲一つない。薄いジャケットを羽織ったけれど、日傘を差していても汗ばんでくる。今日は最高気温26度の予報だ。
 病院に到着し、若干並んで受付でIDカードを通す。受付表には60歳3か月とプリントされていて唖然とする。早くも60歳の4分1が過ぎたということか。採血受付へ移動して、ピンク色の受付番号表を取る。電子掲示板を見ると、数人待ちで待ち時間は7分と出ているが、もう私の番号が採血室に入って良いことになっている。そのまま部屋に入る。

 ほぼ時間通りに番号を呼ばれた。今日は初めましての技師のOさん。とても丁寧な感じで良い印象だ。今月2回目、前回が簡易の2本だったので、今日は5本。刺す時、全くというほど痛まなかった。抜く時もそうだった。「全然痛くありませんでした。」とお礼を言って立つと、「それはラッキーでした。」と丁寧に頭を下げられてしまった。幸先の良いスタート。

 止血をしながら向かいの腫瘍内科へ移動した。待合い椅子はガラガラに空いている。久しぶりに定位置を確保してから受付に並ぶ。すんなり。いつものように問診票の追加を頂く。今回も息切れ以外全て「ない」に〇をして、息切れ「ある」の前に“たまに”を追加した。
 
 今日のお供は内館牧子さんの「すぐ死ぬんだから」(講談社文庫)。
 帯には「人生100年時代の大ベストセラー 痛快「就活」小説!」とある。
 昨年夏に放映されたNHKのドラマを視てしまったので、ストーリーはほぼ覚えていたけれど、さすが内館さん。これでもか、と容赦ない描写でもう大変!ドラマは本当に忠実にこの世界を再現していたことがわかり、役者たちを思い浮かべながら頁を繰る手が止まらない。面白うてやがて悲しき・・・ではあるのだけれど。

 採血から1時間ほど経過して、本の切りの良いところで血圧測定。92-60、脈拍が90。
 ほどなくして ”中待合いへどうぞ”に番号が出た。そこから20分ほど待って、先生がお顔を出された。今日は病院チェックインから先生にお目にかかるまで1時間半少々。とても順調である。

 「おはようございます。」と挨拶して、荷物を籠に入れ、自分の体調管理ノートやエンハーツダイアリー等を出して席に着いた。
 「さて、4週間ですね、どうでしたか・・・。」と訊かれ、「おかげさまで、(副作用は)いつも通りといったところです。それでも体調の良い時間が1週間延びて2回分土日に予定を入れて動き回れるので有難かったです。気持ち悪さが終わると下痢になり、その後は便秘。今回は久しぶりに酸化マグネシウムを2日間飲みました。台風の気圧の変化により胸痛はありますが、ずっと調子が悪く痛みが続くというわけではありません。」と返事をする。

 「採血の結果は特に問題ありません。マーカーはちょっと上がっているけれど、まあほぼ変わりないということで治療を続けましょう。」とのこと。なるほどマーカーは前回ほぼ2か月前に比べて3割弱の増だけれど、まだギリギリ1桁である。白血球は4,500、好中球は1,400近くあった。HとLの項目もまあほどほどだ。アルブミンは下限値ギリギリで久しぶりにLから脱した。やはり欠食おばさんタームが長く、きちんと食べられる(食べすぎ?)時期が1週間延びるのは大きいのだろう。診察室での検温は6度7分。息苦しい時があると書いていたので、パルスオキシメーターで計測してくださった。SPO2は98%で脈拍は80。我が家のものよりずっと精緻なものだから安心だ。

 というわけで治療続行である。4週に1度の投与だから、今月は2回だったけれど、来月からは1回ずつ。あと3回来れば今年も終了である(途中、検査通院はあるかもしれないが・・・)。そして、あと6回の治療を経て3月末には晴れて定年、と行きたいものである。先生は再来年春で定年を迎えられるが、その後今の病院に引き続きいらして頂けるかどうかは全くわからない模様。「あまり遠くに行かれてしまうと、引っ越しして追いかけなければならないので、どうぞよろしくお願いいたします。」とご挨拶する。

 次回は変更して頂いた口腔外科の予約があるが、採血に加えてレントゲン撮影も行うことになった。
 4週間分の薬が処方される。前回同様、エルカルチンは1日4回から3回に。

 お礼を言って、診察室を出、化学療法室へ移動。お一人待っている。受付番号を取り、待合い椅子に座って夫やお友達にライン連絡。すぐにMさんがイメンドを持ってきてくださって、その場で飲んでから、お手洗いを済ませる。ほどなくして、看護助手さんに窓側の一番奥のお気に入りリクライニングシートに案内された。暖かな日差しが入って、まるで温室のよう。
 
 環境整備をして読書を再開。40分ほどしてOさんが針刺しに見えた。あまり痛まず、今日は針刺しラッキーデー。お隣も皆静かで、お喋りの声も騒音もなく、とても快適である。

 針刺しの後10分ほどでKrさんが薬を持っていらした。アロキシ・デキサートミックスからスタートし、ブドウ糖、エンハーツ、ブドウ糖、生食である。始まってからも順調。途中初めましての看護師さんが薬を替えにいらした。お名前は防護服を着ていらしたので名札が見えなかったけれど、ヘルプや遊軍ではなく6月末からこちらにいらしたそうだ。ひとまずご挨拶。
 
 投与後血圧測定もOさんで、91-52、脈拍は70。抜針もOさん。あ、イテっという感じだったけれど、一瞬の技。お手洗いを済ませ、お礼を言って化学療法室を出た。

 腫瘍内科で受付表を出し、処方箋のデータをFAXで薬局に送ってから待合いで本を読みつつ10分ほど待って自動支払機でお支払い。カードで11万円強。

 外に出ると、風はあるけれどまだまだ暑い。薄いジャケットは荷物になった。
 薬局の待合い椅子はそれほど混んでおらず、FAXは無事に届いていたけれど、相変わらず後の番号の方たちに抜かされる。それでも30分ちょっとの待ち時間。薬剤師さんは久しぶりに仲良しのIさんだった。4週間に1度になって楽になった話など、あれこれお喋りをしてしまった。9,000円弱カードのお支払い。今日の病院と薬局の滞在時間は合計で5時間強。きわめて順調だ。

 ホテルに荷物を預けて出かけたので、病院往復は身軽で楽だった。荷物をピックアップしてから駅へ向かう。朝はたっぷり頂いたし、まだお腹が空かないので、乗換駅まで戻っていつもの紅茶専門店でランチを摂ることにした。JRは遅れていたけれど、快速に座れて、本の続きも読み切れた。

 紅茶専門店は遅いお昼やお茶の人たちで繁盛していたけれど、こちらでも定位置に座ることが出来た。食後、ケーキを頂きたかったけれど、お腹一杯になってしまったので、諦める。お支払いの時にショーケースを見たら、芋・栗・南瓜と秋の味覚、好きなものが沢山。結局、お土産に買ってしまった。夜になって気持ち悪くなったら食べられるかしら、ということも考えず・・・。やっぱり私は夫が言うように、芋姉ちゃん改め芋おばちゃんか。

 帰宅後は生協のお届け品を取り込み、収納。薬やら何やらの片付けをしているうちに、ライナーに乗ってパンクチュアルに夫が帰宅した。それにしても日が短くなった。文字通り、秋の日はつるべ落とし。夫が帰宅する時間は、ついこの間迄はまだまだ明るかったのに、今はとっぷりと日が暮れて真っ暗。
 お昼が遅かったしお腹がなんだかモタモタして空かないので、まだ頑張れるうちにこのブログを書いている。

 夕飯の支度は端から諦めていて、生協で夫用にかき揚げ蕎麦、お寿司等すぐに食べられるものを注文しており、それを食べてもらった。

 明日で長月も終了。長く続いていつからだったか記憶が定かでなくなった緊急事態宣言もようやく解除だそうだ。総裁選も終わり、現総理はまさにあの人誰だっけ、状態のなんだかよくわからない事態になっている。
 ともあれ明日は通常出勤、リアル会議の日。なんとか乗り切らなくては。

 記録のために。一昨日届いた今月2回目のお花は、夏の名残、向日葵が3本、沢山の蕾を付けたオレンジのスプレーカーネーションが2本、淡いラベンダーのクルクマ、赤い実が可愛らしいヒペリカムが1本ずつ、ルスカスの葉が2本。花言葉はそれぞれ「崇拝」、「素朴」、「乙女の香り」、「きらめき」、「陽気」だそうだ。
 夏のビタミンカラーと秋の訪れが同居する賑やかな投げ入れになった。

 今日は義母の8回目の祥月命日だ。仏壇に義母が好きだった紫の小菊とピンクのスプレーカーネーションや林檎をお供えしている。
 
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