goo blog サービス終了のお知らせ 

ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2017.4.8‐9 呼吸・瞑想・ヨガワークショップwith シュリシュリ~幸せを噛み締めた2日間

2017-04-09 22:27:43 | ヨガ
 土曜日。
 金曜日の午後はひたすら眠って体力回復に努めた。そのためか、昨夜はなかなか寝付かれず。クラビットのおかげで熱は平熱に戻り、ひとまず好中球減少症による発熱ダウンのピンチを脱出してホッとする。
 明け方トロリとしたせいで、結局朝の連続テレビ小説をベッドで見てから遅い朝食。またしても夫に用意させてしまった。4日ぶりに食欲が戻りいつもどおりたいらげることが出来た。
 窓の外はせっかく咲き誇った桜にそぼ降る雨。今年も意地悪な空模様だ。のんびりと掃除を済ませ、昼前に雨がやんだところで洗濯を干す。

 今日・明日と“呼吸・瞑想・ヨガワークショップwith シュリシュリ”に申し込んでいた。シュリシュリさんによる、インドの伝統に根差した呼吸法と瞑想、ヨガを気軽に体験できる2日間の入門ショップだ。
 「リラックス法として、想像力を高める方法として、また自分らしく生きたい方にお勧めです。」という触れ込み。チラシにはシュリシュリさんご本人も一部同席とのこと、インドを代表するヨガマスターから直接指導を受けられる貴重な機会です、とあった。治療の日程から実際に参加できるかどうか賭けだったけれど、なんとか体調を整え参加したいと思っていた矢先の熱発。

 2週連続都心への移動。しかも今回は、今日の夕方からと明日の朝からの、2日間にわたる合計5時間である。本当に焦ったが、結果オーライ。夫に会場隣のホテルに同行してもらった。

 ホテルにチェックインして荷物を整理、着替えを済ませ受付時間と同時に会場入り。エレベーターを乗るところで、瞑想ヨーガの指導者養成コースでご一緒したAさん、Jさんに合流。午前中から午後にかけてSさんのスタジオでレッスンを梯子してきたとのこと。さすがである。
 一番乗りくらいの気分で出向いたのだけれど、既に階段の下まで列が出来ている。受付でもちょっと手間取っている模様。

 ようやく順番が来て受付番号を言い、名札と事前のアンケートを頂き、ホールに入る。既に1列目、2列目にマットが敷き詰められている。せっかくなので、と3人で1列目と2列目と陣取る。どんどん詰めて結果的に結構真ん中に近いベストポジションになる。
 開始まで小一時間。お財布も持って出てこなかったので、本やCD等のグッズなどを売っているのに購入できず、残念。

 どんどん人が増えてくる。インドの方はもちろん、金髪の外国人の方も沢山だ。まさにインターナショナル。Sさんによると、シュリシュリさんは先週東京、翌日大阪、翌々日沖縄、さらに東京に戻った後、今日はウラジオストックから駆け付けるというハードスケジュールなので、今日は指導はなく明日になるのでは、とのことだったが、実際は途中からお見えになるとのことで、早くも会場は興奮のるつぼだ。

 まずはAさんというインド人男性によるレッスン開始。Hさんが同時通訳で、前にはSさんとCさんが座ってお手本のポーズを示す。今日明日とずっとKeep Smiling!これがお約束だ。ヨガとは自分を整え、回りと幸せを分かち合うものであり、すべての調和をもたらすものというお話の後、人は呼吸で肺の3割しか使えていない、呼吸で9割の毒素が出るので肺をフルに使うことが大切ということで、full Yogit breathからカパラバディへと進み、ウオームアップで身体を動かしていく。そして神経系に良いという蜂の(羽音の)呼吸を皆で実践。

 続いて、昨年3月ニューデリーで行われたワールドカルチャーフェスティバル(155か国、375万人参加)のビデオを見た後、シュリシュリさんご本人が登場。

 皆が立ち上がって拍手で歓迎する。私のお隣の方は感極まって泣いていらした。あちこちにティッシュの箱が、そういうことだったのかと思う。それほどの尊い師(グルジ)なのである。前回は大きな公会堂で小さく見えていたそのシュリシュリさんが、今日は前から2列目なので細かい表情も目線もしっかりと拝見できる。お茶目に日本語を挟みながらゆっくりと英語を話し、なんともユーモラスでチャーミングな大聖人の姿に感動して自然に笑顔になる。

 ちょっと疲れている人は、と問うと会場からパラパラと手が上がる。リフレッシュするためにライトを絞って仰向けになりヨガニードラを行う。30分ほどの間、あまりに気持ちよくつま先から手先まで動かし、なんだか夢心地だった。ラストの「宇宙に溶け込み、大地と一体になっています。」という言葉で、知らないうちに湧き上がってくる感情を抑えることが出来ず、嬉しい涙が頬を伝った。

 沢山のヨガの智慧を簡単に、軽やかな伝え方で行うのがシュリシュリさんのスタイルだ。「今」にいることで生命力はアップし、プラーナのレベルが上がる。自分を勇気づけることが出来るのは自分だけ。過去も未来も全ては夢のようだと気づくことが出来れば、人生はかくも力強く美しいという言葉に本当に癒される。

 悟りの特徴は2つ、①過去を悔やみ文句を言わないこと。それは無意味である。②未来はベストのことだけが起こることを分かる、である。
 どの言葉も心に染み渡り、本当に幸せに包まれて癒される。

 さらに30分近く質問タイムが設けられた。どんどん手が上がる。ぱっと見、がん患者さんではないかと思える方が複数いらした。頭髪からもそれ以外からも。
 沢山の質問の中で心に響いたのは「神に愛されている」ということはどうして分かるのか、に対するシュリシュリさんの回答だ。それはすなわち呼吸が出来るということ。それがその証拠である。地球はあなたを拒否していない、太陽は大地はあなたを拒否していない、と。会場全体から拍手が沸き上がる。

 そう、皆が神に愛されているのだ。またしても涙がこぼれている。私ってこんなに人前で涙が出る人だったかしら、とびっくりする。20年来痛みとともにある方についての質問には、「今この時も痛いのか、痛みはひどくなっているのか弱くなっているのか、もし弱くなっているのなら明日はもっとそれがキープできる。今日は寝る前に深く呼吸して学んだことを心に思い浮かべましょう、続きは明日。」と締めくくってお開きになった。なるほど、と思う。

 そして宿題が2つ。①今まで誰か他人の長所を引き出したことを思い出す②自分は幸せになるのに何が必要で何が欲しいか、それを書いてくること。である。僕のツイッターもぜひフォローしてね、とリクエストがあり、沢山の方からプレゼントを手渡されたりして大人気の聖人が退場された。

 感動冷めやらぬ中、指導者養成コースの皆さんとお別れをして、ホテルに戻った。着替えを済ませ、夕食の下見をしてくれていた夫と街に繰り出した。
 以前から気になっていたショッピングモールのオーニックイタリアンで“桜のコース”を頂く。前菜もスープもメインもパスタもデザートも、どれもすべて桜尽くし。夫とスパークリングウォーターで乾杯。目と舌が喜んで、本当に幸せ。来られてよかった、元気になってよかった、と言い合い幸せを噛み締める。

 心もお腹も満ち足りて、桜色にライトアップした界隈を散策。福徳神社で患者会のお友達の軽快もお祈りする。桜の花のライトアップが本当に綺麗で幻想的。夜桜見物に酔いしれながらホテルに戻った。
 明日も皆受付前から並ぶのだろう。せっかく前泊しているのだから、皆の分の場所も取っておきたいと思う幸せな夜である。

 日曜日。
 入浴後部屋が暑くてなかなか眠れず。興奮していたせいもあっただろうか。夫があっという間に鼾をかき出して、これまた焦ってますます眠れず。結局、今日も途中お手洗いに起きたりして、眠れたのは4時間足らずか。
 起きると外は本格的な雨になっていた。目覚まし時計にセットした時間より30分ほど早く起き出して、恒例の浴槽足湯を済ませ、レストランで和洋折衷の簡単な朝食を済ませる。

 昨日は、開始1時間前の受付時間で既に階段下まで列が伸びていた。
遅れないように、と土砂降りの雨の中、1時間15分前に到着する。さすがに受付近く並ぶことができたが、既に15人ほどの方たちが先着。Jさんも少し前に並んでおられる。LINEでAさんからも、今駅に着いたとの連絡が入る。お隣で待っている方とお話が弾む。
 
 30分程経って受け付け開始。靴を脱いでホールの場所取りに皆がダッシュ。なんとか最前列をキープすることが出来た。マットがあっという間にぎっしりと敷かれる。
 昨日買い損なったグッズの出店に向かい、書籍、CD、DVDやアーユルヴェーダの歯磨き粉等を購入してご満悦だ。

 そうこうしているうちにスタート時間となった。昨日と同じAさんが、シュリシュリさん到着までの講師を務められる。体を鍛えるにはエクササイズという努力が必要、心を鍛え、集中力アップするためにはリラックスが必要というお話をされながら、体をほぐし、呼吸、エネルギージャンプを行う。続いて昨日の宿題を確認。各自が用意してきた答えを3人組になってシェアする。Nさん、Kさんと私で各々が感じたことを伝え合い、様々な感謝や気づきを得た。

 さらに片鼻呼吸、カパラバディの呼吸を経て自然に瞑想に入った。目をゆっくり開けて・・・という誘導のもと、目を開けるとそこにはタペストリーの陰から現れたシュリシュリさんが立っておられた。このチャーミングな登場の仕方といったら。一同拍手。

 さあ、いよいよシュリシュリさん自らがヨガのウオームアップを指導される。わくわく感が止まらない。身体を少しずつ動かしつつ「次は何をしようかな~」と呟きながら楽しく動いていく。自然に笑顔になっている。幸せだ。そして、昨日同様仰向けになってヨガニードラ、30分の瞑想だ。お腹を意識してアオムの音、肺を意識してイオムの音、最後に頭を意識してマウムの音を唱える。心が洗われ、穏やかに微笑みが自然にこぼれているのを感じる。ゆっくり目を開けて、終了。

 瞑想アプリのご紹介があり、グループで瞑想することでエネルギーがアップし、成長が早まるので週1回でも行うことというお話があった。
 次に、昨日と同様30分弱の質問タイム。個人的なものは日本語でよいので紙に書いて渡すように。スタッフが翻訳して回答する。心配は持ち帰らずに、すべてここで自分に渡して会場を後にしてほしい、とのありがたいお言葉。

 それ以外の質問を、ということで会場のあちこちからどんどん手が上がり、スタッフの方々がマイクを持って走る。自分にフィットした瞑想について、子育ての悩み、何を信じたらよいか、などなど。皆悩みは尽きないようだ。それぞれに適した色々なプログラムを用意しているので是非受講してくださいとのこと。

 本当はもっと一人一人の話を聞きたいけれど、残念ながら予定時間終了。大切なのは周りに幸せを伝え、今自分が持っている幸せを広げていくこと。そうしないと自分の幸せは縮んでしまう。自分自身のために幸せを広げ、より強く、より幸せになろうという力強いメッセージに会場の参加者皆が同調してお開きになった。

 そして、シュリシュリさんの退場。皆が立ち上がってメッセージを渡したり、手に触れようとしたり、私もAさんやJさんと後を追おうとしたが、もみくちゃになりそうであきらめた。
 興奮冷めやらぬ中、後方にいらしたMさんたちにも合流。またSさんのスタジオでお目にかかりましょう、とお礼を言って解散した。

 外は本降りの雨。ホテルのロビーで夫に合流。着替えて昼食に出かけた。昨日と同じショッピングモールは雨にもかかわらず、どのレストランも列をなしている。狙っていた和食は大混雑で諦め、中華レストランで点心のコースを頂いた。どれもこれもアツアツ蒸したて揚げたて美味。大満足だった。

 その後、嵐山でしか買えなかった漬け物のお寿司が、関東ではここだけ販売していると知り、夕飯用に買い求めた。少しぶらぶらしたが、草臥れないうちに退散。再び雨の中ホテルに戻り、荷物をピックアップして帰途についた。

 最寄り駅まで乗り換えなし、とはいっても道中は長く、本を読みながら気づけば途中でうとうと。夕方前に最寄り駅に到着すると幸い雨がやんでいた。カフェで一息ついて、満開になった桜を愛でつつ帰宅した。

 夕食は買い求めたお寿司で簡単に済ませた。夏の暑い盛りに何度も嵐山で頂いたお寿司は、塩加減も酢飯もさっぱりと美味しく、そのときどきの京都を懐かしく思い出した。

 金曜日の夜、思いもよらぬ発熱で、今回の特別ワークショップへの参加が危ぶまれたが、薬のおかげで熱も下がりなんとか2日間のスケジュールをこなすことが出来たし、都心の夜桜を満喫することも叶った。無理しない範囲での行動ではあったが、無事過ごせたことに感謝だ。そんな私のことを心配して頂いた方には心からお礼を申し上げます。

 明日からまた新しい1週間が始まる。今日は早く眠るとしよう。
 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする