朝日新聞の医療サイトアピタルを見ていて、やっぱり!と思う記事を見つけたので以下、転載させて頂く。
※ ※ ※(転載開始)
シリーズ:体のケア
深い呼吸を意識しよう 季節性の「こり」(2017年4月1日06時00分)
花粉症のシーズンがピークを迎え、どうしたわけか、肩や背中のこりがひどくなっている人が増えているのではないでしょうか。それはせきやくしゃみをするときに全身に力が入り、筋肉がこわばる「季節性のこり」かもしれません。
池袋大谷クリニックの大谷義夫医師(呼吸器内科)によると、せきやくしゃみをするときは、周りへの気遣いから前傾姿勢になり、全身に力を入れることにより、首や肩、背中がこるという。主に、背中に広がる僧帽筋の血行が悪くなるのが原因となる。
前傾姿勢になると、肋骨(ろっこつ)を広げたり狭めたりして呼吸運動をする肋間筋(ろっかんきん)が使われない状態が続く。肺が大きく膨らみにくくなり、酸素の取り込み量が減っていくため、酸素不足による血行不良でこりがさらに悪化することもある。
「呼吸に関係する筋肉は、20代をピークに衰えます。自分で意識的に筋肉を鍛えて深い呼吸をマスターすることにより、こりだけでなく、こりから起こる頭痛、手足のしびれも改善されます」と大谷医師。改善策として「口すぼめ呼吸法」を勧める。①2秒かけて鼻から息を吸う②口をすぼめて6秒かけ口から息を細くはく。これを10セット繰り返す。
東京有明医療大学学長の本間生夫教授(呼吸生理学)が注目するのが、「情動呼吸」だ。呼吸は酸素を取り入れて二酸化炭素を排出する以外に、感情と深く結びついている。本間教授は「意識的にゆっくり、大きく呼吸することで、感情が落ち着き、ストレスが解消していき、リラックスできます」と話す。
また、花粉症や鼻アレルギーなどで鼻が詰まり口呼吸になることにより、口の中が乾燥して唾液(だえき)による消化作用、殺菌作用が低下する。さらに、鼻腔(びくう)で湿り気を帯びず、乾いた外気が口から肺に直接入ることにより、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなる。
1分間に15回前後、一生には6億~7億回も繰り返す呼吸。本間教授も大谷医師も「呼吸を意識して生活するだけで、日々の健康状態が飛躍的に改善されます」と話している。(石川雅彦)
(転載終了)※ ※ ※
1日15回、85歳まで生きるとして6億7千回余り。さすがに今の私が85歳まで生き切ることは難しいだろうから、たとえば60歳までで旅立つとして、生涯で呼吸するのは5億回近く。これからも生き長らえている限り1日に2万回以上、1ヶ月で65万回、1年で800万回近い呼吸をしているのである。
そして当然ながら、呼吸をすることが出来なくなったら生物として生き続けることは出来ない。たとえば1日水を飲まなくたって死ぬことはないし、3日絶食したところで水分さえ取れていればファスティングの範囲内だ。10日甘いものを我慢したからってどうってことない(実際は辛いかもしれないけれど・・・)。
けれど、普通の人なら少なくとも5分呼吸を止めれば、体は確実に死に向かうだろう。
翻って我が身を思うと、この10年余り、ヨガや瞑想をすることで間違いなく呼吸が深くなっていると感じる。意識的に浅い呼吸をしないように気をつけているというのもある。何より気持ちが落ち着き、心が穏やかになることを実感しているからだ。だから自分に言い聞かせているのは“困ったときこそ、深呼吸“である。
普段意識しなくても吸うのに2、3秒、吐くのに4,5秒程度だろう。これなら1分間の呼吸は8回から10回程度。意識的に深い呼吸に集中する時には、吸うのに6秒、吐くのに10秒以上はかかっていると思う。途中吸いきって自然に息を止まる(クンバカという。)、で2秒程度あるから1呼吸で18秒程度、そうなれば1分間で呼吸は3,4回というところか。
何かあった時(興奮したり、ピンチになったり、要するに心穏やかでいられない刺激があった時)、ついつい呼吸が浅くなる。そういう時には何よりもまず意識的に深呼吸。いつかも書いた記憶があるが、長い息は長生きに繋がるという。深い呼吸は体にいいのは間違いない。まあ、こうして再発乳がんと共存している身、心身ともに健康!と言い切ることは出来ないけれど、少なくとも心の健康は保たれていると思う。
実際、健康管理に気をつけているということもあるかもしれないけれど、白血球の値が低い割には、インフルエンザにも風邪にも以前ほど罹らなくなっている。
この記事を読んで、それが医学的にも証明された感じになった。これからも呼吸を大切に、日々を暮らしていければいいな、と思う。生きとし生ける者としての数億回の神秘、呼吸万歳、深呼吸万歳である。
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シリーズ:体のケア
深い呼吸を意識しよう 季節性の「こり」(2017年4月1日06時00分)
花粉症のシーズンがピークを迎え、どうしたわけか、肩や背中のこりがひどくなっている人が増えているのではないでしょうか。それはせきやくしゃみをするときに全身に力が入り、筋肉がこわばる「季節性のこり」かもしれません。
池袋大谷クリニックの大谷義夫医師(呼吸器内科)によると、せきやくしゃみをするときは、周りへの気遣いから前傾姿勢になり、全身に力を入れることにより、首や肩、背中がこるという。主に、背中に広がる僧帽筋の血行が悪くなるのが原因となる。
前傾姿勢になると、肋骨(ろっこつ)を広げたり狭めたりして呼吸運動をする肋間筋(ろっかんきん)が使われない状態が続く。肺が大きく膨らみにくくなり、酸素の取り込み量が減っていくため、酸素不足による血行不良でこりがさらに悪化することもある。
「呼吸に関係する筋肉は、20代をピークに衰えます。自分で意識的に筋肉を鍛えて深い呼吸をマスターすることにより、こりだけでなく、こりから起こる頭痛、手足のしびれも改善されます」と大谷医師。改善策として「口すぼめ呼吸法」を勧める。①2秒かけて鼻から息を吸う②口をすぼめて6秒かけ口から息を細くはく。これを10セット繰り返す。
東京有明医療大学学長の本間生夫教授(呼吸生理学)が注目するのが、「情動呼吸」だ。呼吸は酸素を取り入れて二酸化炭素を排出する以外に、感情と深く結びついている。本間教授は「意識的にゆっくり、大きく呼吸することで、感情が落ち着き、ストレスが解消していき、リラックスできます」と話す。
また、花粉症や鼻アレルギーなどで鼻が詰まり口呼吸になることにより、口の中が乾燥して唾液(だえき)による消化作用、殺菌作用が低下する。さらに、鼻腔(びくう)で湿り気を帯びず、乾いた外気が口から肺に直接入ることにより、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなる。
1分間に15回前後、一生には6億~7億回も繰り返す呼吸。本間教授も大谷医師も「呼吸を意識して生活するだけで、日々の健康状態が飛躍的に改善されます」と話している。(石川雅彦)
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1日15回、85歳まで生きるとして6億7千回余り。さすがに今の私が85歳まで生き切ることは難しいだろうから、たとえば60歳までで旅立つとして、生涯で呼吸するのは5億回近く。これからも生き長らえている限り1日に2万回以上、1ヶ月で65万回、1年で800万回近い呼吸をしているのである。
そして当然ながら、呼吸をすることが出来なくなったら生物として生き続けることは出来ない。たとえば1日水を飲まなくたって死ぬことはないし、3日絶食したところで水分さえ取れていればファスティングの範囲内だ。10日甘いものを我慢したからってどうってことない(実際は辛いかもしれないけれど・・・)。
けれど、普通の人なら少なくとも5分呼吸を止めれば、体は確実に死に向かうだろう。
翻って我が身を思うと、この10年余り、ヨガや瞑想をすることで間違いなく呼吸が深くなっていると感じる。意識的に浅い呼吸をしないように気をつけているというのもある。何より気持ちが落ち着き、心が穏やかになることを実感しているからだ。だから自分に言い聞かせているのは“困ったときこそ、深呼吸“である。
普段意識しなくても吸うのに2、3秒、吐くのに4,5秒程度だろう。これなら1分間の呼吸は8回から10回程度。意識的に深い呼吸に集中する時には、吸うのに6秒、吐くのに10秒以上はかかっていると思う。途中吸いきって自然に息を止まる(クンバカという。)、で2秒程度あるから1呼吸で18秒程度、そうなれば1分間で呼吸は3,4回というところか。
何かあった時(興奮したり、ピンチになったり、要するに心穏やかでいられない刺激があった時)、ついつい呼吸が浅くなる。そういう時には何よりもまず意識的に深呼吸。いつかも書いた記憶があるが、長い息は長生きに繋がるという。深い呼吸は体にいいのは間違いない。まあ、こうして再発乳がんと共存している身、心身ともに健康!と言い切ることは出来ないけれど、少なくとも心の健康は保たれていると思う。
実際、健康管理に気をつけているということもあるかもしれないけれど、白血球の値が低い割には、インフルエンザにも風邪にも以前ほど罹らなくなっている。
この記事を読んで、それが医学的にも証明された感じになった。これからも呼吸を大切に、日々を暮らしていければいいな、と思う。生きとし生ける者としての数億回の神秘、呼吸万歳、深呼吸万歳である。