ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2016.1.30 猫の目の如く変わるお天気の土曜日、駆け足で4島観光

2016-01-30 21:25:52 | 
 昨夜は、マッサージの後にコテンと寝て高鼾の夫を横目に、寝付くのに出遅れた私。とはいえ、さすがに草臥れていた所為か、何とか5時間連続で睡眠。

 暮れるのが遅いので、当然日の出は遅い。いつもと同じ時間に目覚ましをかけたが外は真っ暗。ゆるゆると起き出して恒例の浴槽足湯でじんわり汗をかく。部屋は1月なのに除湿もしながらソフトに冷房設定である。
 雲の間から朝焼けを拝んだ後、バイキングレストランで朝食。地元の食材が美味しい。今日はお昼が遅いと言われていたので、たっぷり食べてエネルギーチャージ。あいにく降水確率は60%、曇り時々雨といったところ。最高気温は20度で最低気温が19度だそう。

 バスに乗り込んで4島観光へ出発。まずは昨年1月31日に開通したばかりの伊良部大橋を渡る。全長3540mは“珊瑚の島”のごろ合わせだという。明日は1周年の記念式典で午前中は通行止めだそうだ。
 中央が高くカーブを描いていて、昨日飛行機の中からも見えた美しい橋。曇天でも海の色は白砂が底のため、とても美しい。昨日はお天気が良く、本当に綺麗だったそうだ。それでも少し青空が見えてきて、海は穏やかだ。

 橋を渡るとそこはお隣の伊良部島。橋が出来るまでは1時間に2本のフェリーが出ていたというが、その港には今はクルーズ船が停泊しているだけとのこと。日本の渚百選に選定されている“佐和田の浜”は、遠浅の浜に多数の巨岩が点在し、独特の風景。明和の大津波(1771年の八重山大地震)の時に打ち上げられた岩なのだという。バスを降りるとぽつぽつと雨が降ってくる。

 写真を撮った後は、そのまま隣接した下地島へ。こちらへは短い橋を渡るだけなので、島と島の間を渡るという実感は全くない。下地島には、ジャンボ機も離着陸可能な3000mの滑走路を持ちながら今は使われていない空港がある。もったいないことだが、基地の問題もあり複雑な気持ちになる。ここでも急に雨が降ってきて傘が手放せない。

 続いて、ダイバーにとっては憧れのスポットという“通り池”へ。2つの池は下部で互いに繋がっており、さらに外界とは地下洞窟で結ばれているという珍しい所。水の色がとても濃いターコイズブルーで吸い込まれそうだ。
 どこの海も透明度が高く、これが良いお天気だったらどれほど綺麗な海が見られたのだろうとちょっと残念だ。しかし、もし燦々の陽射しだったら、日焼け止めも帽子も日傘も何一つ持ち合わせていないから、日焼けで大変なことになっていただろうから、結果オーライだったかもしれない。

 穏やかな弓状の浜が800mも続き、きめ細やかな白砂の美しさと水の透明度では県随一という“渡口の浜”。こちらでは名産の黒糖等のお土産を買い込む。今は製糖の繁忙期だそうで、あちこちのサトウキビ畑で刈入れの真っ最中である。

 宮古島に戻って車窓から“人頭税石”を見る。その昔、背丈がこの石の高さ143cm以上になると人頭税が課されたという悪名高きものだ。
 海中公園では、暑さ12cmもある窓の外で色とりどりの熱帯の魚たちが自由に動き回る姿を見ながら童心に帰る。遠くには烏賊の群れも泳いでいるのが見えて楽しい。ガイドさんによれば、観光客は「綺麗ね」と言うけれど、地元の方たちは「(お刺身や煮つけににしたら)美味しそうね」と言うので一目瞭然なのだそうだ。ここでは絞り立てのマンゴージュースや紅芋のソフトクリーム等を愉しむ。

 続いて島の名産、雪塩製塩所に到着。ギネス認定の工場で、パウダー状の雪塩6に対して水1で溶かして簡単に作れるホイップ状の天然角質取りを体験する。(普段手入れをしていない)男性の方が効果が歴然と分かります、と言われた通り、夫の手は見事にツルツルになった。説明の後はショッピングタイム。雪塩水を飲んで塩辛いと感じないとミネラル不足だそうだが、しっかり塩気を感じたので体調OKということか。

 そして、伊良部大橋の半分ほどの、全長1425mの池間大橋を渡って池間島へ。海産物が安いお店が立ち並んでいる。強い雨風に吹き飛ばされそうになって、早々にバスに戻る。車のCMでよく使われる橋だそうだ。

 バスに揺られ朝からあちこちを巡り、草臥れて夫も私もこっくりこっくり。小一時間かかって遅い昼食会場へ向かう。あらかじめ頼んだオプションのお薦め昼食を摂った後は、世界中の膨大な貝の数々を展示した海宝館を見学。案内してくれた館長の話が面白かったこと。説明、というよりも殆どセールストークなのだが、ツアー客イジリが絶妙で、いやはや何とも面白いのである。

 今日最後の観光スポットは、島屈指の景勝地である“東平安名崎”。日本百景の絶景ポイントでは雨風にもめげず、レインコートを着込んで散策。ついでに、高所恐怖症の夫のお尻を叩きながら97段の階段をものともせず、灯台を上る。登りきると遮るものが何もない360度の眺めに圧倒される。ここは突然天候が変わるので有名だそうで、酷い雨風のために、ガイドさんは傘を何本ダメにしたか分からないそうで、今日はまだましな方だったという。
 それでも43人のツアーの方たちの中で、果敢に灯台に上ったのは10人に満たず。11年の患者歴とは思えない相変わらず元気な私である。ヨガとピラティスで鍛えた甲斐があるというものだ。

 そして夕方ホテルに戻ってきた。足がだるく、ホテルのエステサロンでリフレクソロジー。なんだかあっという間に終わってしまい、不完全燃焼。
 お風呂に行くとそのまま眠ってしまいそうなので、遅い夕食まで部屋でダラダラ、である。

 夕食はホテル隣のグリルレストランでディナー。同じツアーに、茨城から参加されているご夫妻とご一緒した。ご夫妻が前回訪れた時には伊良部大橋が架かっておらず、フェリーで渡った以外は全て今回と同じ行程だったそうだ。その時はツアーがお天気に恵まれてそれは素晴らしかったので、今回の再訪となったというが、今回はお天気に恵まれず全く残念だとおっしゃっていた。お天気頼みは神頼み、何とも致し方ないけれど、そんなに素晴らしいなら私達もリベンジに来ようかしらと夫と言い合う。

 そんなこんなで、てんこ盛りの中日も無事終了。明日は少しゆっくり目の出発で空港に向かい、飛行機を乗り継いで帰京の予定である。

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