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ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2014.11.18 アッピアさん、天国へ・・・から1年、で想うこと

2014-11-18 20:17:50 | 日記
 アッピアさんが天に召されて今日で1年。去年、11月18日は月曜日だった。1年なんて本当にあっという間だ。
旅立たれたのは朝早くのことで、その夜、お知らせを頂くことになった。そのことはこのブログでも書かせて頂いた。その記事を読み直し、今もその時の気持ちがリアルに迫って来る。ああ、もう本当に1年が経ったのだろうか、と思う。

 僅か数年の間に、このブログを介してやり取りをさせて頂いた方が何人も旅立たれている。他の部位のがんに比べ、予後が長いといわれる乳がんではあるけれど、当然のことながら間違いなくがんである。40代、50代という、平均寿命の僅か6、7割というまだ若い命を奪うものである、という厳然たる事実を付きつけられる思いだ。

 数年単位あるいは10年単位の長い闘病になるから、ずっと気持ちを張り詰めたまま戦闘態勢でいるのは本当にしんどい。今はおかげさまで体調をキープしながら、普通に日々を過ごさせて頂いている身である私がしんどい、と思うのだ。
 いわんや、長いこときつい抗がん剤治療を繰り返し、病気の進行とともに副作用もプラスされてだんだん不調が出てくる中、その都度その都度、必要な判断を重ねていくのは精神的に相当辛いことではないかと思う。
 本当に体調が悪くなってからでは出来なくなってしまうような様々なことを、元気なうちにどのくらい準備しておくのか・・・その兼ね合いも難しい。

 
 今、とても辛い体調で過ごしている大切なお友達がいる。
 居ても立っても居られないほど、どうしようもなく気がかりである。
 心配でたまらない。ふと気付くとため息をついている。体調が悪いのにあまり頻繁に連絡するのも憚られるし、彼女と代わるわけにもいかない。ただただ、少しでも苦しさや痛みがなく穏やかな毎日が送れますように、と祈ることしか出来ない。無力感に苛まれるばかりだ。

 今、健康に恵まれている方たちには、こんな切ない想い-病を得たことがきっかけで知り合った、同病の友人の病状の進行を目の当たりにし、ひいては見送らなければならないことがあること、そして、次は自分かもしれないという怯えがいつもどこかにチラついている-はしてほしくないな、と心から思う。

 帰宅すると今月2回目のお花が届いていた。私の好きな白いトルコキキョウが2本、濃いオレンジのカーネーションが2本、黄色いカーネーションとオンシジューム、かすみ草が1本ずつ、そしてヤシの葉。それぞれの花言葉は「優美」、「女の愛」、「清楚」、「清い心」だという。沈みがちな気持ちが少し華やいだ。
コメント (9)
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