昨夜の夜更しもなんのその・・・とはいかず、寝不足に弱い私はかなりヨレヨレ。2人は日付が変わった1時には大いびきだったが、私は3時まで眠れず仕舞い。焦りながら睡眠時間は3時間を切ってしまった。
こうして旅行2日目、今日もめげずに恒例の足湯をした後、朝のバイキングに1番乗りし、しっかりロキソニンを飲んで、ホテルから徒歩10分の港から時速80キロのジェットホイル「ぎんが号」に乗り込み、海上を飛ぶが如く1時間。
ウトウトする間もなく、あっという間に両津港に到着する。東京都区内の1.5倍の広さだというこの島の人口は6万人。お薦めスポットをくまなく巡るツアーバスは、夏休みの土曜日ということで3号車まで出ているが、その1号車、一番後部の座席を指定される。
県内はいまだ梅雨明けしていないというが、いまいちの雲行きの中、まずはいろは坂も真っ青なほど曲がりくねった大佐渡スカイラインを行く。島内の最高峰、金北山の頂上は残念ながら雲に隠れている。お天気が良ければ平野や真野湾までがはっきり見えるというが・・・。途中、白雲台の展望台ではあいにくの霧雨。今日はこれからどうなることかと思ったが、見事な野生の山百合の群生を見ながら山道を下り、江戸幕府300年の財政を支えた佐渡金山・宗太夫坑へ向かう。
バスの車窓から、佐渡金山発見の端緒となった主要鉱脈のひとつ「道遊脈」の露頭掘跡、国指定史跡である「道遊の割戸」を見上げると、山頂を真っ二つになるまで断ち割った採掘跡は、金に対する人々の強欲さを物語り、圧倒される。通行手形を頂き、坑内に入る。400年の歴史と江戸時代の驚異的な生産技術が忠実に再現されている坑内は、一年中10度という天然クーラーで、震えるほどだ。2日も掘れば使い物にならなくなったという道具、数年で皆、結核に倒れたというその劣悪な職場環境に溜息が漏れる。
続いて、エールフランスのファーストクラスに採用されているという日本酒「真野鶴」蔵元の酒造見学後は、佐渡ゆかりの事物に出会える面白ミュージアム「歴史伝説館」内の割烹で、海鮮丼のランチに舌鼓。寝不足のせいか、頭痛が酷くなり、再びロキソニンの助けを借りる。
館内のショップでは、あの曽我ひとみさんのご主人ジェンキンスさんが、お土産販売のお手伝いをしておられる。ここでしか買えない「太鼓番」というお煎餅を買い求め、家族揃ってツーショットをさせて頂く。売上の2%は拉致被害者の運動に役立てられるという。
昼食後、瞼が重くなる暇もなく、今度は県随一の妙宣寺・五重塔へ。30年かけて親子二代で建てたという五重塔が、高い木々の林の中、茅葺の門とシックにマッチしてとても落ち着いた雰囲気。風も爽やかで心洗われる思いだ。庫裏にあった赤松の大黒柱の15m以上の真っ直ぐさに驚く。我が家の大黒柱である夫もここでツーショット。
そして、最後の訪問先は「トキの森公園」だ。日本人として是非一度実際に見てみたいと思っていた朱鷺。ご存知のとおり、ニッポニアニッポンという学名を持つペリカン目トキ科の一属一種に分類される鳥。体の白、顔と脚の赤、そして羽のオレンジがかったピンク色こそ美しい「朱鷺色」だ。かつて日本では、1羽を残し絶滅したといわれたが、現在、野生のものと飼育されているもので300羽を数えるという。併設されているトキふれあいプラザは3月末にオープンしたばかり。自然に近い生育環境で間近に観察できるというのが売りだ。ケージ内で休息する朱鷺や、(デリケートな朱鷺からは見えない)観察窓から大好物のドジョウを採餌する姿をごくごく近くに見ることが出来て、もう大満足だった。
旅の出発時にゲットしたスタンプラリーも息子とともにコンプリートして応募してきた。どうもスタンプラリーと名のつくものに一旦手を染めると、コンプリートせずにはいられない困った性格である。
バスツアーでは、原則復路はカーフェリーで2時間半かけて戻ることになっていたが、ジェットフォイルの空席があったため、チケットを買い替えて「すいせい号」で戻ってくることが出来た。20分早く出発したカーフェリーを僅か15分で追い抜き、1時間早く戻ってこられて得した気分だ。さすがに疲労困憊して、せっかくの二階席でちょっとうとうと。帰りには山の上の雲も切れ、青空が顔をのぞかせていた。
みっちり満喫の佐渡一日旅、次回はたらい舟にも挑戦してみたい、と思う単純な私である。いつのことやら、ではあるが・・・。
ホテルに戻って、26階の客室からの美しい日の入りを愉しみながら態勢を立て直す。ホテルシャトルバスに乗って駅前まで夕食を摂りに出かけた。息子が見つけたイタリアンのお店は、県内の契約農家が育てた有機野菜をふんだんに使ったサラダやパスタ、ピザがどれもこれも美味。野菜の味が濃くて甘い。そして仕上げは別腹、同じく野菜をたっぷり使ったケーキやプリンを頂き、幸せな気持ちでお店を出ることが出来た。
そして気づけば、長かった一日も終わろうとしている。あっという間に明日は夏休み最終日、帰京する日である。
こうして旅行2日目、今日もめげずに恒例の足湯をした後、朝のバイキングに1番乗りし、しっかりロキソニンを飲んで、ホテルから徒歩10分の港から時速80キロのジェットホイル「ぎんが号」に乗り込み、海上を飛ぶが如く1時間。
ウトウトする間もなく、あっという間に両津港に到着する。東京都区内の1.5倍の広さだというこの島の人口は6万人。お薦めスポットをくまなく巡るツアーバスは、夏休みの土曜日ということで3号車まで出ているが、その1号車、一番後部の座席を指定される。
県内はいまだ梅雨明けしていないというが、いまいちの雲行きの中、まずはいろは坂も真っ青なほど曲がりくねった大佐渡スカイラインを行く。島内の最高峰、金北山の頂上は残念ながら雲に隠れている。お天気が良ければ平野や真野湾までがはっきり見えるというが・・・。途中、白雲台の展望台ではあいにくの霧雨。今日はこれからどうなることかと思ったが、見事な野生の山百合の群生を見ながら山道を下り、江戸幕府300年の財政を支えた佐渡金山・宗太夫坑へ向かう。
バスの車窓から、佐渡金山発見の端緒となった主要鉱脈のひとつ「道遊脈」の露頭掘跡、国指定史跡である「道遊の割戸」を見上げると、山頂を真っ二つになるまで断ち割った採掘跡は、金に対する人々の強欲さを物語り、圧倒される。通行手形を頂き、坑内に入る。400年の歴史と江戸時代の驚異的な生産技術が忠実に再現されている坑内は、一年中10度という天然クーラーで、震えるほどだ。2日も掘れば使い物にならなくなったという道具、数年で皆、結核に倒れたというその劣悪な職場環境に溜息が漏れる。
続いて、エールフランスのファーストクラスに採用されているという日本酒「真野鶴」蔵元の酒造見学後は、佐渡ゆかりの事物に出会える面白ミュージアム「歴史伝説館」内の割烹で、海鮮丼のランチに舌鼓。寝不足のせいか、頭痛が酷くなり、再びロキソニンの助けを借りる。
館内のショップでは、あの曽我ひとみさんのご主人ジェンキンスさんが、お土産販売のお手伝いをしておられる。ここでしか買えない「太鼓番」というお煎餅を買い求め、家族揃ってツーショットをさせて頂く。売上の2%は拉致被害者の運動に役立てられるという。
昼食後、瞼が重くなる暇もなく、今度は県随一の妙宣寺・五重塔へ。30年かけて親子二代で建てたという五重塔が、高い木々の林の中、茅葺の門とシックにマッチしてとても落ち着いた雰囲気。風も爽やかで心洗われる思いだ。庫裏にあった赤松の大黒柱の15m以上の真っ直ぐさに驚く。我が家の大黒柱である夫もここでツーショット。
そして、最後の訪問先は「トキの森公園」だ。日本人として是非一度実際に見てみたいと思っていた朱鷺。ご存知のとおり、ニッポニアニッポンという学名を持つペリカン目トキ科の一属一種に分類される鳥。体の白、顔と脚の赤、そして羽のオレンジがかったピンク色こそ美しい「朱鷺色」だ。かつて日本では、1羽を残し絶滅したといわれたが、現在、野生のものと飼育されているもので300羽を数えるという。併設されているトキふれあいプラザは3月末にオープンしたばかり。自然に近い生育環境で間近に観察できるというのが売りだ。ケージ内で休息する朱鷺や、(デリケートな朱鷺からは見えない)観察窓から大好物のドジョウを採餌する姿をごくごく近くに見ることが出来て、もう大満足だった。
旅の出発時にゲットしたスタンプラリーも息子とともにコンプリートして応募してきた。どうもスタンプラリーと名のつくものに一旦手を染めると、コンプリートせずにはいられない困った性格である。
バスツアーでは、原則復路はカーフェリーで2時間半かけて戻ることになっていたが、ジェットフォイルの空席があったため、チケットを買い替えて「すいせい号」で戻ってくることが出来た。20分早く出発したカーフェリーを僅か15分で追い抜き、1時間早く戻ってこられて得した気分だ。さすがに疲労困憊して、せっかくの二階席でちょっとうとうと。帰りには山の上の雲も切れ、青空が顔をのぞかせていた。
みっちり満喫の佐渡一日旅、次回はたらい舟にも挑戦してみたい、と思う単純な私である。いつのことやら、ではあるが・・・。
ホテルに戻って、26階の客室からの美しい日の入りを愉しみながら態勢を立て直す。ホテルシャトルバスに乗って駅前まで夕食を摂りに出かけた。息子が見つけたイタリアンのお店は、県内の契約農家が育てた有機野菜をふんだんに使ったサラダやパスタ、ピザがどれもこれも美味。野菜の味が濃くて甘い。そして仕上げは別腹、同じく野菜をたっぷり使ったケーキやプリンを頂き、幸せな気持ちでお店を出ることが出来た。
そして気づけば、長かった一日も終わろうとしている。あっという間に明日は夏休み最終日、帰京する日である。