ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2013.3.14 ゾメタ79回目、フェソロデックス4回目

2013-03-14 21:38:38 | 治療日記
 今日は4週間ぶりの通院日。2008年2月の再発治療開始以来、通院日が4週間空いたというのは初めてのことではないだろうか。
 昨夜から降り続いた雨が朝のうちはまだ残っており、夫と息子は自転車に乗ることが出来ずにそれぞれ少し早めに家を出た。私は若干遅れて出かけたが、地面はびっしょり。それでも雨は一応止んでいたので、大きい傘は止めて、折り畳みの傘に持ち替えて出かける。

 電車の乗り換えは順調。JRでは途中駅で席も確保出来て、落ち着いて本を読むことが出来た。予定通りに病院に到着する。IDカードの自動再来受付機が混んでいて少し並ぶ。が、採血の受付は思ったほど混んでいない。5分程で受付が終わり、さらに5分ほどで順番が来た。

 前回採血の時の痛みが酷かったので、今日も外れだったら・・・と心配したが、今日の看護師さんは「はい、ちょっとチクッとしますよ・・・」と言ったか言わないかのうちに早業で終了。全く痛みがなくびっくりした。本当に人によってこうも違うのか、と思う。「全然痛くなかったです。お上手でした。」と言うと、「いい血管があるので全く問題ありませんよ。」とのこと。1か月の間が空いて、これまで酷使していた腕の血管も復活したのかもしれない。
テープかぶれの申し送りもあったようで、こちらから申告せずに紙テープを準備してくれた。圧迫しながらエスカレーターに乗り、2階のレントゲン受付へ。ここでも殆ど待つことなく無事撮影終了。

 1階に降りて腫瘍内科の受付に向かったのは病院に到着してから僅か30分後だった。月初めも何も、今月は1回だけの通院なので、保険証のチェックから。
 「中待合へどうぞ」のランプが点くまでいつものように読書を続けて待つ。今日は珍しく単行本を読んでいたのだが、泣けて泣けてハンカチを持ちながら困ってしまう。自動血圧測定器の結果は97-60、脈拍は80。1時間待ったところでようやくランプが点く。廊下に移ると今日は10分もせずに先生が診察室からお顔を出された。

 お久しぶりです、という感じの4週間ぶりの再会だ。「さて、どうでしたか。」と問われ、「私のノート」を見ながら特記事項が殆どないのを先生が覗かれて「ほう、何もない感じですね。それは良い」というお顔をされる。
 唯一、先月末から傷口周辺の痛みが突き刺さるようなものに変って、数日間ロキソニンのお世話になったこと、今月初め頃、一旦落ち着いていつもの圧痛・鈍痛に戻ったことをご報告。また、先週、胸骨ではなく左鎖骨に痛みを感じロキソニンのお世話になったこともお話しした。
 つまり、それ以外は殆ど問題なく過ごせているわけだ。先生がおっしゃるには寒さの所為もあるのでは、とのこと。まぁ、今は落ち着いているのであまり気にせず行きたいと思う。
 診察室での検温は6度4分。採血の結果、白血球は3000。先月より若干上がってようやく3000台になった。気になる腫瘍マーカーは前月比5%の増。上昇はしているけれど、急増ではないので、まあ良いでしょうとのこと。そして、PC上に先月と今月のレントゲン画像を並べて見せて頂く。左肺の腫瘍茎はしっかり鎮座ましましているけれど、影の大きさと濃さはあまり変わっていないように見える。総じて悪くなっていない、との判断。予定通り、ゾメタと4回目のフェソロデックスの治療にゴーサインが出た。
 今後、3カ月ほどして効果測定のためCTを撮影するが、骨シンチの予定はないとのこと。次回も4週間後に同じメニューの予約が入った。

 化学療法室へ移動する。10分ほど待っていると針刺名人Oさんの声がして、ほっとする。前回、風邪をひいてお休みでいらしたので、1月末からお目にかかっていなかった。こちらにもう6年もいらっしゃるので、いつ異動されるかわからない。毎週通院ではなくなったため、タイミングが合わずにご挨拶も出来ないままに異動などということがあったら、とドキドキしている。「いらっしゃってほっとしました。」と言うと、相好を崩されて、ベッドに案内される。ポートの針刺をOさんにやって頂き、採血も含めて今日はラッキーな日。逆血も問題なくOK。
 10分ほどして、今度はOkさんがフェソロデックスの注射に来られた。前回は初めてのIさんだったので、なんとなくお喋りも出来ずにじっと注射を受けてしまったところ、痛みに集中してしまったので、今日はお話しをしてくださいね、と言ってみる。やはり他の患者さんたちからも左より右の方が痛い、という声が多いそうだ。確かに今日も右の方が痛かった。他の部位の注射液よりも薬液が濃いので、痛みがあるそうだ。10分ほどで無事終了し、態勢を整えて、ゾメタの点滴が届くのを待つ。こちらも15分程で届き、ゾメタと生理食塩水の点滴2本、合わせて1時間弱で終了する。終了時の血圧は102-73、脈拍は64。ポートの抜針はHさん。それほど衝撃もなく、無事終了。

 腫瘍内科受付で会計が終わるのを待ち、自動支払機で支払を済ませ、病院を出て11月のEC治療以来、約4か月ぶりに薬局へ。これがまたとても混んでおり、座る椅子もないほど。ロキソニン14日分を頂くだけで1時間の待ち時間になった。本が読めたのは良かったけれど、今日の病院と薬局の滞在時間は合計で4時間半ちょっと。
 それでも、かつての抗がん剤点滴治療に比べれば、本当に極楽だ。食欲も落ちなければ、吐気とだるさを抱えて帰宅することもない。もちろんフェソロデックス注射の後、針を刺した後の両方の腰は重くだるく痛みがあるので、早く歩くことは出来ないのだけれど、今日・明日の辛抱だ。

 外はまだ雨上がりの余韻で湿った感じだ。乾燥しているより喉には優しいけれど、また寒さがぶり返した一日、ダウンコートを着込んで正解だった。腰をかばいつつゆっくり歩いて、5周年を迎えた駅ビルでランチを摂り、読書しながら帰宅した。
コメント (2)
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