今日は予報通り暖かな日になった。一歩外に出るとマスク姿が目立つ。やはり花粉の飛散がピークなのだろう。ここのところ朝のテレビで(花粉が)「非常に多い」を示す真っ赤になった地図を見ながら、息子も内服薬、点眼薬、点鼻薬の後、マスク、メガネと重装備で出かけている。
さて、先週ご紹介した読売新聞の医療サイトyomiDr.から海原先生のハート通信だが、その続編、最新号を転載させて頂く。
※ ※ ※(転載開始)
海原純子のハート通信 苦境に立っても「自分は乗り切れる」と再確認 (2013年3月4日)
先週は「健康生成志向」について紹介しましたが、ストレスフルな出来事があっても、それは「きっと乗り越えられる」ととらえられ、「混乱せず」に受け止める力が重要というわけですが、こうした健康生成志向は、病気欠勤率ともかかわるという研究があります。
フィンランドの研究グループが、フィンランドの公務員577名を対象にして4年間追跡調査を行ったところ、女性でこうした健康生成志向と病気欠勤が関係あることが明らかになりました(2000年)。
また、2003年にはボビウスらがブルーカラー・ホワイトカラーの人々で健康生成志向と死亡リスクについて調べたところ、ホワイトカラーの人々では健康生成志向が低いと死亡リスクが高くなる一方、ブルーカラーの人々では健康生成志向と死亡リスクのかかわりには有意差はありませんでした。これはホワイトカラーの人々は仕事に要求される責任が大きいこともかかわりがあるのではないかとされています。
また、ケンブリッジ大学のサーティスのグループがイギリスで約2万人を対象とした7年間の大規模調査を行い、高い健康生成志向があると心臓病やがんによる死亡が低下することを発表しています(2003年)。
つまり、ストレスフルな出来事があっても、それをどうとらえていくか、そしてきっと大丈夫だと感じ、パニックにならずに何ができるかを考えて乗り切っていくことが心だけでなく体にとっても大事といえそうです。
大変な時こそ、「自分は乗り切れる」と心の中で再確認し、今、できることを考えリストアップして頭の中を整理し、行動していくことが大切。「健康生成志向」をアップしたいものです。
(転載終了)※ ※ ※
仕事の時は昔から“大変な時こそ笑って深呼吸”(五七五になっています。)と自分に言い聞かせているし、一緒に仕事をした若い人にもそう言ってきた。今日の記事を読むと、これはさしづめ間違いではないのだな、と思う。
苦しい時に“私はきっと乗り越えられる”とパニックにならずに受け止める力は、日常生活においても当然あてはめることが出来る。
外国の公務員の調査が例にとられているが、私が就職する時、いみじくもゼミの恩師は「美容と健康のためなら公務員がいいよ。」とおっしゃった。男女雇用機会均等法がまだ施行されていなかった頃だ。大卒女子の使い方はどこの企業もまだ手探り状態だった。それでも総合職で採用されれば、当然、男性と伍して働いていくことになる。企業であれば、全国各地の転勤もウエルカムでないとやっていけないのは明らかだった。そうした企業では、前を歩く同性の先輩は当然、ほぼ皆無。その点、都庁なら東京都内で転勤もないし、9時5時だから自分の時間も大切に出来るし、福利厚生も整っているよ、という今ならさしづめ“ワークライフバランスが最も取りやすい職場”だったのだろう。もちろん美容と健康のために就職したわけではないが、“細く長くしぶとく”勤めることが前提だった。(この当時から私のモットーは変わっていなかったのですね。)
実際、働いてみればそうは問屋がおろさないのが常であり、細く長く勤めようと思ったけれど、なかなか細く・・・というわけにはならなかった。もちろん、仕事はやればやるほどやらせてもらえるようになるし、面白さもやりがいもアップしていくものだ。男女平等な職場とはいえ、依然として男社会の部分も歴然としてあった。けれど、仕事の性質は違えども、結婚しても出産してもとにかく長く働き続けている先輩は沢山いらした。そして定年まで勤め上げることも決して珍しくはなかった。だからこそ、こうして病を得ても仕事を辞す、という選択肢がいきなり目の前に突きつけられず、病欠や病気休職をうまく使いながら(職場の人事担当からすればかなりご迷惑な職員であることは間違いないが)仕事を辞さずに済んでいるのだ、と思う。
若い時には、仕事上いろいろな方に可愛がって頂き、沢山の出逢いに恵まれ、出産後は、職住近接の職場に通いながら仕事を続けることが出来ている。振り返れば本当に恵まれた28年間であったと思う。
ホワイトカラー・ブルーカラーという表現も出てくるが、いわゆるホワイトカラーの職種は仕事に要求される責任が大きいので、健康生成志向が低いと死亡率が上がる、ということも納得出来る。
ストレスは捉え方であり、きっと乗り切れると心の中で再確認すること、今、出来ることをきちんと整理してひとつひとつ行動に移していくこと・・・それを続けられれば、これからの闘病も仕事、家事その他もろもろも、きっと上手く乗り切れる、と改めて確認させて頂いた。
帰宅すると、今月1回目のお花が届いていた。黄色いチューリップが3本、白と濃い赤紫のスカビオサが2本ずつ、マーガレットが2本、麦が5本。花言葉はそれぞれ「恋の宣言」、「魅力」、「真実の愛」、「富」だという。
前回2週間前に届いたお花たちもまだまだ元気。水切りをして活け直した。花瓶が3つ、すっかりお花で溢れている。幸せな夜だ。
さて、先週ご紹介した読売新聞の医療サイトyomiDr.から海原先生のハート通信だが、その続編、最新号を転載させて頂く。
※ ※ ※(転載開始)
海原純子のハート通信 苦境に立っても「自分は乗り切れる」と再確認 (2013年3月4日)
先週は「健康生成志向」について紹介しましたが、ストレスフルな出来事があっても、それは「きっと乗り越えられる」ととらえられ、「混乱せず」に受け止める力が重要というわけですが、こうした健康生成志向は、病気欠勤率ともかかわるという研究があります。
フィンランドの研究グループが、フィンランドの公務員577名を対象にして4年間追跡調査を行ったところ、女性でこうした健康生成志向と病気欠勤が関係あることが明らかになりました(2000年)。
また、2003年にはボビウスらがブルーカラー・ホワイトカラーの人々で健康生成志向と死亡リスクについて調べたところ、ホワイトカラーの人々では健康生成志向が低いと死亡リスクが高くなる一方、ブルーカラーの人々では健康生成志向と死亡リスクのかかわりには有意差はありませんでした。これはホワイトカラーの人々は仕事に要求される責任が大きいこともかかわりがあるのではないかとされています。
また、ケンブリッジ大学のサーティスのグループがイギリスで約2万人を対象とした7年間の大規模調査を行い、高い健康生成志向があると心臓病やがんによる死亡が低下することを発表しています(2003年)。
つまり、ストレスフルな出来事があっても、それをどうとらえていくか、そしてきっと大丈夫だと感じ、パニックにならずに何ができるかを考えて乗り切っていくことが心だけでなく体にとっても大事といえそうです。
大変な時こそ、「自分は乗り切れる」と心の中で再確認し、今、できることを考えリストアップして頭の中を整理し、行動していくことが大切。「健康生成志向」をアップしたいものです。
(転載終了)※ ※ ※
仕事の時は昔から“大変な時こそ笑って深呼吸”(五七五になっています。)と自分に言い聞かせているし、一緒に仕事をした若い人にもそう言ってきた。今日の記事を読むと、これはさしづめ間違いではないのだな、と思う。
苦しい時に“私はきっと乗り越えられる”とパニックにならずに受け止める力は、日常生活においても当然あてはめることが出来る。
外国の公務員の調査が例にとられているが、私が就職する時、いみじくもゼミの恩師は「美容と健康のためなら公務員がいいよ。」とおっしゃった。男女雇用機会均等法がまだ施行されていなかった頃だ。大卒女子の使い方はどこの企業もまだ手探り状態だった。それでも総合職で採用されれば、当然、男性と伍して働いていくことになる。企業であれば、全国各地の転勤もウエルカムでないとやっていけないのは明らかだった。そうした企業では、前を歩く同性の先輩は当然、ほぼ皆無。その点、都庁なら東京都内で転勤もないし、9時5時だから自分の時間も大切に出来るし、福利厚生も整っているよ、という今ならさしづめ“ワークライフバランスが最も取りやすい職場”だったのだろう。もちろん美容と健康のために就職したわけではないが、“細く長くしぶとく”勤めることが前提だった。(この当時から私のモットーは変わっていなかったのですね。)
実際、働いてみればそうは問屋がおろさないのが常であり、細く長く勤めようと思ったけれど、なかなか細く・・・というわけにはならなかった。もちろん、仕事はやればやるほどやらせてもらえるようになるし、面白さもやりがいもアップしていくものだ。男女平等な職場とはいえ、依然として男社会の部分も歴然としてあった。けれど、仕事の性質は違えども、結婚しても出産してもとにかく長く働き続けている先輩は沢山いらした。そして定年まで勤め上げることも決して珍しくはなかった。だからこそ、こうして病を得ても仕事を辞す、という選択肢がいきなり目の前に突きつけられず、病欠や病気休職をうまく使いながら(職場の人事担当からすればかなりご迷惑な職員であることは間違いないが)仕事を辞さずに済んでいるのだ、と思う。
若い時には、仕事上いろいろな方に可愛がって頂き、沢山の出逢いに恵まれ、出産後は、職住近接の職場に通いながら仕事を続けることが出来ている。振り返れば本当に恵まれた28年間であったと思う。
ホワイトカラー・ブルーカラーという表現も出てくるが、いわゆるホワイトカラーの職種は仕事に要求される責任が大きいので、健康生成志向が低いと死亡率が上がる、ということも納得出来る。
ストレスは捉え方であり、きっと乗り切れると心の中で再確認すること、今、出来ることをきちんと整理してひとつひとつ行動に移していくこと・・・それを続けられれば、これからの闘病も仕事、家事その他もろもろも、きっと上手く乗り切れる、と改めて確認させて頂いた。
帰宅すると、今月1回目のお花が届いていた。黄色いチューリップが3本、白と濃い赤紫のスカビオサが2本ずつ、マーガレットが2本、麦が5本。花言葉はそれぞれ「恋の宣言」、「魅力」、「真実の愛」、「富」だという。
前回2週間前に届いたお花たちもまだまだ元気。水切りをして活け直した。花瓶が3つ、すっかりお花で溢れている。幸せな夜だ。