生き生き箕面通信

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1868 ・舛添氏の当選に向けて世論操作を強化し始めた読売新聞

2014-02-02 08:31:29 | 政治

おはようございます。
生き生き箕面通信1868(140202)をお届けします。

・舛添氏の当選に向けて世論操作を強化し始めた読売新聞

 読売新聞は本日2月2日の朝刊一面で、「舛添氏リード」の見出しを立て、「知事は舛添さんだよ」という国民への刷り込みをスタートさせました。東京都知事選の投開票日まであと8日。選挙戦も後半戦に入り、直線コースに入りました。読売新聞も、満を持しての紙面攻勢を始めました。

 これからのシナリオはこうだと読めます。まず本日、同社の世論調査の結果という形で、最優先の目的である「舛添氏がリードしている」ということを刷り込む。続いて、「細川、宇都宮両候補が横一線で追う」という風景を印象づける。選挙戦の争点については、「『単一争点』空回り」の見出しで、争点からの「原発外し」を画策しました。こうした構図が大枠です。

 この大枠を、より具体的に刷り込むのが、これからの紙面となるはずです。

 細川、宇都宮両氏の「横一線」は、「競(せ)っていますよ」と伝え、どちらかが譲って一本化しないようにする。投票日前日の最後まで、「競っている、競っている」と、両陣営にけしかけ続けるでしょう。この策略にはまると、どちらの陣営も、譲るに譲れない、降りるに降りれない。舛添陣営の思うつぼです。細川、宇都宮を競わせて分裂させている限り、舛添陣営は安泰です。

 それでも万一の場合を考え、舛添候補の脅威となりかねない細川候補については、「民主支持層まとまらず」という見出しで、民主党支持層の票の分散化をねらった紙面にしました。読売によると、「民主党支持層の細川氏支持は5割にとどまり、舛添氏支持が2割、宇都宮氏にも1割流れている」そうです。

 民主党支持層の細川支持が5割にとどまっている原因は、「連合東京が、細川氏らの掲げる『脱原発』政策への反発などもあり、舛添氏支援に回ったことが響いたとみられる」だそうです。たしかに連合東京の舛添支持は、大きなマイナスを細川陣営にもたらしました。

 読売新聞が配慮しているのは、ひとえに舛添氏に有利に働く紙面です。その他の候補は互いに競わせ、つぶし合うように誘導する。ともかく、細川、宇都宮両陣営の一本化を阻止する。

 これほど読売新聞が舛添候補に肩入れするのは、既得権益勢力が同候補を推しているからです。しょせん読売新聞も既得権益勢力の一員なのです。それも特別有力な一員です。読売は戦後弱体な体質でスタートしましたが、占領軍、マッカーサー司令部の手先となって、経営を伸ばしました。事実、当時のトップであった正力松太郎という男は、米国の諜報機関、CIAでは「PODAM」というコードネームを持つエージェントでした(この件については、アメリカの公文書公開によって明らかにされています)

 現在、読売を牛耳っている渡辺恒雄という会長は、「日本全体のことは我々が考える。庶民は黙ってついてくればいい」と、基本的に考えているといえます。まさに「民はよらしむべし、知らしむべからず」の上意下達。民は統(す)べる対象にすぎない。

 こうした勢力に対抗するには、投票する1票を持っている人々が、賢い選択をすることです。賢い選択をして、投票所に足を運ぶ。

 都の有権者には、今度こそ賢い選択眼で、リーダーを選んでいただきたいと願います。共産党や社民党がどの候補を推しているかにかかわらず、舛添候補だけは当選させない選択をしていただきたいと願います。